ミスターチーフからの罰として「バッテンパンチ」をガンちゃんが食らうのが定番。
みんなが働いた収益金を計算するロボット。黒いボディに球体が連なったような形状の手足を持ち、頭部は透明なドーム型で「顔」に当たる物は見られない。
ガンちゃんらの業績の結果が腹部のメーターに表示され、赤字損益または無収益のロボットに「バッテンパンチ」のお仕置きを与える。
『ロボット8ちゃん』(1981年・東映不思議コメディーシリーズ第1作目・フジテレビ系放送)
『ロボット8ちゃん』(1981年)
東映不思議コメディーシリーズ第1作目。突然宇宙の彼方から落下してきたロボット8ちゃんとその仲間、宿敵バラバラマンなどが展開するドタバタ大騒動を描く。
フジテレビ系で石ノ森章太郎原作の特撮番組が放送されるのは1973年の『ロボット刑事』以来8年ぶりであり、石ノ森原作によるロボットコメディものとしてはテレビ朝日系の『がんばれ!!ロボコン』と『ロボット110番』に続く3作目である。
根性もの人情もののテイストであった『ロボコン』『110番』に対し、本作品では時代の変化や放送局の違いによりバラエティ色が強いものとなっている。タイトルはフジテレビが8チャンネルであることに由来する。
出典 ロボット8ちゃん - Wikipedia
ロボット8ちゃん
ロボット管理庁に登録届出のなかったロボット。腹部前面に大きく「8」と書かれている。宇宙から落下した際に、ロボットの修理工房であり春野大海が店長を務める春野ロボット店にホームステイし、店員として働くことになった。
野菜(特に芋類)が大好物でありながら、ピーマンは大の苦手。必要に応じて自動車形態・「8ちゃんカー」になり、また「ヘリチョンボ」という名前のプロペラ付ヘルメット型ロボットを頭部に装着して空中を飛ぶなどの機能を持つ。
頭部には「怒りの回路」なるものがあり、怒るとその部分が黒から赤に点滅する。また女性に優しくされることでパワーが復活する「ロマンス回路」が装備されている。
バラバラマン
ロボット管理庁の役人。本名・黒木七郎。違法ロボットを取り締まるのが役目で、規則を破ったロボットはスパナ型の特殊銃でバラバラにしてしまう。
無登録ロボットである8ちゃんを目の敵にし、執念深く付け狙う。またその8ちゃんを庇うタケル・ユメコや「パトロール隊」、そして青井博士をも目の敵にしている。
両親は他界し一人暮らし。まだ学生の紀子(演:瀬戸恵子)という妹がおば(演:浅香光代)の元で生活しており、溺愛している。しかし、紀子には自分の仕事をロボットと人間を仲良くさせる仕事と嘘をついている(以上第21話)。
演じる斎藤が途中KDDのCMに出演し一躍大ブレイク、撮影スケジュールが合わせられなくなり、ロボット取締りの役はバラバラギャルに譲る事になる。そのため後半からは出番が少なくなる。
最終回ではいつも通り8ちゃんを追い回していたが、8ちゃんが9ちゃんと共に帰還した後、春野一家や青井博士たちから8ちゃんの正体と帰還を知ると、スパナ銃を道端に捨てて去っていくが、直後に「サンタクロースの8が来るかも知れない! 結婚して子供作るぞ!!」と元気を取り戻した。
バラバラマンというキャラクターはパイロット監督を担当した小林義明が、シナリオ制作段階で脚本家の大原清秀に「8ちゃんをばらばらに壊そうとする悪役を出したらどうだろう?」と提案し誕生したとされる。しかし後に試写の段階でこの事が知れて「8ちゃんを壊すキャラクターなんてとんでもない、玩具が売れなくなるじゃないか!」とスポンサーの逆鱗に触れることとなり大原共々第1話のみで降ろされた。
しかし、バラバラマン自体はキャラクターの設定を変更しながらも番組終了まで登場している。バラバラマンは、中年サラリーマンの悲哀を感じさせるキャラクター性が高年齢層の視聴者からの支持を得て、本作品を代表するキャラクターとなっている。
『Dr.スランプ アラレちゃん』(1981年)・『ドクタースランプ』(1997年)
『Dr.スランプ アラレちゃん』(1981年)
テレビアニメ歴代視聴率第3位となる36.9%を記録した(ビデオリサーチ・関東地区調べ)。東海テレビでは関東・関西以上に視聴率が高く40%超を記録している。エンディングテーマ『アラレちゃん音頭』は、全国の盆踊り大会で使われ大ヒットした。
当時東映動画(現・東映アニメーション)のアニメ映画プロデューサーだった今田智憲が、「Dr.スランプ」のアニメ化を指示し、主な製作会社はもとより、在京キー局までもがアニメ化権利を巡って争奪戦を繰り広げたが、ジャンプ編集部はどちらかといえば乗り気ではなかった。当時多くの出版社がそう考えていたように、読者がアニメを見て事足りてしまい、雑誌や単行本の売れ行きが落ちるのではないかと懸念したためである。
その様な状況の中、フジテレビは当時編成局長の職にあった日枝久が何度も集英社を訪ねて要請したというほどの熱烈なオファーを続け、その熱意に集英社側が応える形でアニメ化が許諾された。また、この際にはテレビ局の局長級幹部が繰り返し訪れたことで、ついには集英社側の経営陣もことの成り行きを傍観していられなくなり、最終的には「もはや、雑誌編集部とテレビ局のアニメ部門の問題ではなく、集英社とフジテレビの全体の問題である」として、事実上の経営判断という形でフジテレビでのアニメ化を許諾したというエピソードがある。
出典 Dr.スランプ アラレちゃん - Wikipedia
【公式】Dr.SLUMPアラレちゃん 第1話「アラレちゃん誕生」 - YouTube
地球上のどこかに、ひょっこり浮かぶゲンゴロウ島。そこには、のんびりとした雰囲気の漂うペンギン村がありました。天才科学者を自称する発明家・則巻センベエ博士も住人のひとり。ある日のこと、博士が完成させたのは女の子型のアンドロイドでした。その子の名前はアラレちゃん。上手く作れたと喜んだのもつかの間、アラレちゃんはとんでもない女の子でした。ド近眼の目に、空手チョップで地球をパカッと真っ二つに割ってしまうほどの、めちゃんこパワーの持ち主だったのです! あいさつは「んちゃ!」で、驚いた時には「ほよよ!」とフシギな口癖…センベエはそれでも妹として育てようとするのですが、無邪気でイタズラ好きのアラレちゃんは、毎日のように大騒動を起こします。個性豊かなペンギン村の住人たちを巻き込んで、パワフルでハチャメチャな毎日がスタートします!
■解説
鳥山明の原作を映像化。自称天才科学者のセンベエ博士と、センベエが生み出したアンドロイド・アラレちゃん、二人を中心に繰り広げられる痛快ドタバタギャグアニメだ。革新的な作風で大旋風を巻き起こし、最高視聴率は36.9%を記録! ギャグの切れ、キャラクターの魅力、アラレちゃんの口癖から生み出された数々の流行語…どれをとっても永遠に古びることのない、TVアニメ史に残る名作だ。
■あらすじ
センベエの自信作・女の子型アンドロイドの「アラレ」が完成! でも、人前で正体を隠そうとしないアラレに、センベエはハラハラしっぱなし。学校に行っても、アラレはパワー全開! むずかしい問題はスラスラ解くし、ボールを投げれば海の彼方まで届き、「スーパー転校生」はみんなをあぜんとさせる。
(C)鳥山明/集英社・東映アニメーション
こちらもどうぞ!
http://www.toei-anim.co.jp/
『バッテンロボ丸』(1982年・東映不思議コメディーシリーズ第2作目・フジテレビ系放送)
『バッテンロボ丸』(1982年)
ロボット「ロボ丸」がマンマル星からペケール星へ行く途中、ナナコの打ったホームランボールがおへそに当たり人間とロボットの共存するカリントニュータウンに墜落してしまい、海野写真館に住み込んだことから始まるドタバタギャグコメディ作品。
出典 バッテンロボ丸 - Wikipedia
バッテンロボ丸
マンマル星からやって来た宇宙ロボット。自称正義の味方だが悪戯好きで、いつも騒動を起こしてしまう。身長178cm・体重260kg・視力1.5。
顔の形を変え能力を変化させる機能があり、それは感情の変化によっても起こる。また腕はある程度伸縮でき、困った時やピンチの時は手足を縮め頭で逆立ちした状態になる。腹部にある×の形をした部分は外すことができ、一辺が長く伸びてバッテン棒に変化する。
バッテン棒は先端からさまざまな物を出すことが出来る。26話でマンマル星から空飛ぶマントが貸し出される。好物はさくらんぼ。弱点はヘソ(バッテン棒の中心部分)。口癖は「フンガロ」とキメ台詞のつもりで使う「そこんとこヨロシク」。
スクラップ(他のロボットを作った後の余剰パーツ)から生まれたロボット。一人称は「ボコチン」。
オレンジ色の円柱形の胴体を持ち、腹部のハッチには名前の頭文字の「G」の文字が書かれている。
出力は105馬力でゴキブリの駆除を得意としている。「ガンガラファイト!」のかけ声で気合いを入れてパワーを発揮するほかチョップ攻撃の「ガンガラアタック」や全出力を込めた「105馬力パンチ」などの技を持つ。
三輪車のようなガンちゃんカーに変形して走行したり、背中のプロペラで空を飛ぶこともできる。
いつも失敗ばかりしているが、それでも決してくじけない根性の持ち主で、研究所の建設だけでなくアップデート改造でもっと優秀なロボットになりたいという自身の夢も持っている。
乾電池は一度に単1乾電池10個を使用し、1日当たりの電池代は7000円。