8.米国製西部劇といえば、この人なしには語れない!!
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生まれた時は”超”が付く健康優良児だった!!
ジョンの父、クライド・レオナルド・モリソン(1884-1937)は、薬剤師を営み、アメリカ南北戦争で活躍したマリオン・ミッチェル・モリソン(1845-1915)の息子であり、母親、メアリー・アルバータ・ブラウン(1885-1970)は、ネブラスカ州ランカスター郡の出身であった。ジョンは、スコットランド、アイルランド、およびイングランドの血を引いている。
ジョン・ウェインの家族写真(一番左がジョン)
1911年、カリフォルニア州パームデールへ移住し、また1916年に同州グレンデールへ移住した。いつも愛犬 (エアデール・テリア) の ‟デューク (公爵)” と一緒だったため、隣人が犬を 「リトル・デューク」、彼のことを 「ビッグ・デューク」 と呼ぶようになり、彼はその呼び名を気に入り、以来、「デューク」 が愛称 となった。
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フットボール選手として活躍した頃のジョン・ウェイン
1925年、高校卒業後、海軍士官学校を志願したが入学はできなかったが、高校時代にフットボールのスター選手として活躍していたので、奨学金を得て南カリフォルニア大学(USC)へ進学した。しかし、サーフィンを楽しんでいた最中に肩を怪我して肝心のフットボールが出来なくなり、奨学金需給も不可能となり、1927年に大学は中退してしまう。
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ジョンは大学に通っていた時から、フットボールのコーチの知人であった映画スター、トム・ミックス(サイレント映画期の西部劇の人気スター)の紹介(フットボールのチケットと交換に夏の間、大道具係の仕事を彼に世話していた)で、夏休みに大道具・小道具係のアルバイトをし、エキストラで数本の映画に出るようになっていた。
ジョン・フォード監督(1946年)
大学中退後の1928年からFOX社の撮影所で働き始め、恩師となるジョン・フォード監督と出会い、フォード監督の 『マザー・マクリー』、『4人の息子』 (1928年) といった作品にエキストラで出演しだしていた。1930年、ジョンはラオール・ウォルシュ監督の超大作『ビッグ・トレイル』に主役として抜擢されたのだが、実はウォルシュ監督は、主役に考えていたゲーリー・クーパーをパラマウント社から借りることが出来ず困っており、相談を受けたジョン・フォード監督が ジョンを紹 介した経緯があり、ジョン・ウェインという”芸名”もウォルシュ監督が付けたという。だがしかし、『ビッグ・トレイル』は商業的に失敗し、ジョンは『駅馬車』がヒットするまでの間、B級活劇専門俳優として不遇の時代を過ごしすはめになった。
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ヴェラ・ラルストンとともに。『ダコタ荒原』(1945年)の宣材写真
1939年、端役時代から友情を固めていたジョン・フォード監督の大ヒット作『駅馬車』に主演。やがてウェインはヘンリー・フォンダと並んでフォード作品の看板役者となる。その後も多くの作品を生み出し、幾つかはウェインの代表作となった。続く35年間で『アパッチ砦』、『黄色いリボン』、『リオ・グランデの砦』、『静かなる男』、『捜索者』、『荒鷲の翼』、『リバティ・バランスを射った男』と言ったフォードの映画20作以上に出演した。
また、ジョンは『史上最大の作戦』を初めとし、多くの戦争映画に出演し「アメリカの英雄」として賞賛されたが、現実には兵役には就かず、1945年に第二次世界大戦が終了するまでハリウッドに残って21作の映画に出演している。
また、ジョンは『史上最大の作戦』を初めとし、多くの戦争映画に出演し「アメリカの英雄」として賞賛されたが、現実には兵役には就かず、1945年に第二次世界大戦が終了するまでハリウッドに残って21作の映画に出演している。
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ジョンは生涯出演した154本もの映画のうち、79本は西部劇であり、強く英雄的な役割を多く演じ、逞しく深みのあるヒーロー像を築いていったに違いない。多くの作品に出演したジョンは『硫黄島の砂』で主演男優賞、監督した『アラモ』で最優秀作品賞と2度のアカデミー賞ノミネートを受けていた。だが、そんな中1964年に肺癌を宣告され、片肺を失うも闘病を宣言して俳優活動を続けていった。そして1969年の『勇気ある追跡』で粗野で酒飲みな隻眼の保安官を演じ、ようやく最優秀主演男優賞を受賞した。念願のオスカーを手にしたウェインは人気を取り戻し、以後遺作となった『ラスト・シューティスト』まで精力的に活躍した。度重なる手術後まもなく、周囲の反対をよそにアカデミー作品賞のプレゼンターとして授賞式に参加し、その二ヶ月後の6月11日に永眠した。墓標には“彼は醜く、強く、誇り高い男だった”と刻まれている。
私なりにジョンの映画を選りすぐると・・・
上記でも述べたが、何せ154本もの映画に出演しており、主だった作品だけでも88本に及ぶのだから、もし読者の方の一押し映画が入って無くてもご容赦下さい。勿論下記にない映画でも良い作品、感銘する作品は沢山ありますから・・・。
その1.『駅馬車』(1939年)
駅馬車 HDリマスター[Blu-ray]
『駅馬車』(えきばしゃ、原題: Stagecoach)は、1939年の米国映画。ジョン・フォード監督。主演はジョン・ウェイン。共演はクレア・トレヴァー 、トーマス・ミッチェル 、ジョージ・バンクロフトなど。アーネスト・ヘイコックスの原作をダドリー・ニコルズが脚色している。
監督 ジョン・フォード
脚本 ダドリー・ニコルズ
原作 アーネスト・ヘイコックス
製作 ジョン・フォード
製作総指揮 ウォルター・ウェンジャー
出演者 ジョン・ウェイン
トーマス・ミッチェル
監督 ジョン・フォード
脚本 ダドリー・ニコルズ
原作 アーネスト・ヘイコックス
製作 ジョン・フォード
製作総指揮 ウォルター・ウェンジャー
出演者 ジョン・ウェイン
トーマス・ミッチェル
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Stagecoach (1939) Official Trailer - John Wayne, John Ford Western Movie HD
1880年代の西部を舞台に、様々な人物模様を乗せたまま、アリゾナからニューメキシコへと疾走する一台の駅馬車を描いたジョン・フォードの痛快西部劇。医者、商売女、酒商人、銀行頭取、大佐夫人、賭博師、保安官、御者、それにお尋ね者のリンゴ・キッドを加えた8人の道行きを、短い場面やセンテンスに凝縮させた脚本の巧みさ。そして、クライマックス、ダイナミックかつスピーディに展開されるアパッチの襲撃シーンの凄さを語るのに、付け加えるべき言葉はない。
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『駅馬車』の一場面
若きジョン・ウェインが初登場する場面の格好良さ。登場人物の人間模様を巧みに描きながら動的な演出と構図の素晴らしさに感心する。後に様々な映画に影響を与えたであろうことが想像できる。人種問題などでもうこのような作品はつくれないでしょうが、西部劇が西部劇らしかった時代の名作であると思う。
淀川長治さんが生前この作品に対する熱い思いを語っていたことが思い出され、見る者を夢中にさせる力のある作品かと思うのだが・・・。
淀川長治さんが生前この作品に対する熱い思いを語っていたことが思い出され、見る者を夢中にさせる力のある作品かと思うのだが・・・。
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言わずと知れた西部劇の傑作、というよりアメリカ映画の古典である。映画評論家の故淀川長冶さんはこの映画を60回観たと伝えられる。ワタクシもこれで何度目になるだろうか。良い映画というものは何度見ても新しい発見が有るものだが、そのことをこの映画によって教わったのである。
今回の発見は、駅馬車の乗継所のシ-ンで、夜、インディアン女の乗継所のカミサンが意味ありげなスペイン語の歌を唄うのだが、もしスペイン語を解する者がこれを聞けば、これが、この女と乗継所の雇人たちのその後の行動(逃亡)を示唆する歌であることが分かったのではないだろうか?
それにしても見事な作品である。出だしの「ジェロニモ!」という不吉な音声からサスペンスを畳みかけて行く手法、駅馬車に乗り合せる様々な人生を背負ったキャラクタ-の組み合わせの妙、前衛的とも思える映像処理、そして、ラストの爽やかな締めくくり方。監督・脚本・撮影・音楽・俳優が混然一体となって成し遂げた傑作である。
今回の発見は、駅馬車の乗継所のシ-ンで、夜、インディアン女の乗継所のカミサンが意味ありげなスペイン語の歌を唄うのだが、もしスペイン語を解する者がこれを聞けば、これが、この女と乗継所の雇人たちのその後の行動(逃亡)を示唆する歌であることが分かったのではないだろうか?
それにしても見事な作品である。出だしの「ジェロニモ!」という不吉な音声からサスペンスを畳みかけて行く手法、駅馬車に乗り合せる様々な人生を背負ったキャラクタ-の組み合わせの妙、前衛的とも思える映像処理、そして、ラストの爽やかな締めくくり方。監督・脚本・撮影・音楽・俳優が混然一体となって成し遂げた傑作である。
その2.『黄色いリボン』(1949年)
黄色いリボン THE RKO COLLECTION [Blu-ray]
『黄色いリボン』(きいろいリボン、原題: She Wore a Yellow Ribbon)は、1949年製作の米国映画。ジョン・フォード監督作品。日本公開は1951年。
監督 ジョン・フォード
脚本 フランク・S・ニュージェント
ローレンス・ストーリングズ
製作 メリアン・C・クーパー
ローウェル・J・ファレル
ジョン・フォード
出演者 ジョン・ウェイン
ジョアン・ドルー
ジョン・エイガー
ベン・ジョンソン
ハリー・ケリー・ジュニア
監督 ジョン・フォード
脚本 フランク・S・ニュージェント
ローレンス・ストーリングズ
製作 メリアン・C・クーパー
ローウェル・J・ファレル
ジョン・フォード
出演者 ジョン・ウェイン
ジョアン・ドルー
ジョン・エイガー
ベン・ジョンソン
ハリー・ケリー・ジュニア
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John Wayne She Wore a Yellow Ribbion
退役を間近に控えた騎兵隊の大尉ネイサン(ジョン・ウェイン)は、隊長の妻と姪を護送する任務を仰せつかった。しかし彼らの隊は、インディアンの大軍に行く手を阻まれ、砦に舞い戻ることを余儀なくされる。そしてネイサンの任期は切れ、彼は仕事に未練を残しつつも、志半ばで退役。だが、彼の退役を記念して贈られた時計が、任期の期限までまだ4時間ほど残されていることを告げる。ネイサンは、集結しつつあるインディアンを、4時間という限られた時間の中で追い払おうとするが・・・。
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本名 Marion Robert Morrison
生年月日 1907年5月26日
没年月日 1979年6月11日(72歳没)
出生地 米国アイオワ州ウィンターセット
死没地 米国カリフォルニア州ロサンゼルス
国籍 米国
職業 映画・俳優、プロデューサー、監督
ジャンル 映画
活動期間 1926年 - 1976年
ジョン・ウェインは多くの西部劇や戦争映画に出演し「アメリカの英雄」として賞賛されている。