北九州の玄関、門司港の栄枯盛衰を見守り続けた北九州最古のデパート「山城屋百貨店」
2016年11月7日 更新

北九州の玄関、門司港の栄枯盛衰を見守り続けた北九州最古のデパート「山城屋百貨店」

北九州市といえばかつては国内有数の炭鉱の街として、国際貿易港として栄えた門司港を有する都市として栄えました。やがて世は石炭から石油の時代へと変わり北九州市は停滞します。100万人都市のなかでも人口減少が止まらなかった時代を経て、しかしいまでは「門司港レトロ」などの観光が盛り上がる街へと変遷を辿ります。

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祖父母が門司港に住んでいた筆者は1970年~1980年代にかけて、毎年夏休みに門司港に帰省するのが楽しみでした。
関門大橋の近くにあった塩水プールで泳いだり、栄町商店街でアイスを買ったり。

いまはなくなった市立丸山小学校で、ラジオ体操するのが毎年の恒例でしたね。

祖父母の代は非常に栄えた街、そして筆者が幼少期にはすでに過疎の傾向が見え始めた街。
そんな街が北九州の門司港でした。

北九州最古のデパート「山城屋百貨店」

2001年まで営業していた山城屋百貨店

2001年まで営業していた山城屋百貨店

1896年2月に大阪で食品販売代理店として山城屋を創業したのが始まり。
国産第1号のウスターソースを開発したこの山城屋の門司支店が経営難に陥っていた平井屋を1934年末に買収して山城屋百貨店を開業。
山城屋百貨店はそんな門司港の街の中心部にあった、北九州最古のデパートでした。
1934年から2001年までの67年間、門司港・栄町地区にあり、最上階には食堂があったりとまさに昭和のデパートでした。

エレベーターはドア越しに鉄骨が剥き出しに見えているような、そんな往年のデパートの姿。
懐かしい山城屋の包み紙

懐かしい山城屋の包み紙

ああ、懐かしいです。。。

門司港の中心的商店街の栄町地区

80~90年代、訪れるたびに店が減ってシャッター街にな...

80~90年代、訪れるたびに店が減ってシャッター街になっていきました

明かな人口高齢化が街の景色で見て取れる。
そんな門司港の流れは、見ていて寂しいものがありました。

山城屋百貨店は2001年に閉店

山城屋百貨店は、門司港の衰退や小倉北区への商業機能の集中化によって地区全体が没落した影響で業績が悪化。
1994年には和議申請して再建を図ったものの失敗し2001年3月末に閉店、その歴史に終止符を打ったのでした。
2001年に閉店した山城屋

2001年に閉店した山城屋

門司港レトロ地区にある跡地は西日本鉄道が買収、1階が商業施設となったマンションを建設。

門司港は「門司港レトロ」に活路を見出す

いまや全国区の知名度となった「門司港レトロ」

いまや全国区の知名度となった「門司港レトロ」

JR門司港駅周辺地域に残る外国貿易で栄えた時代の建造物を中心に、ホテル・商業施設などを大正レトロ調に整備した観光スポットで、国土交通省の都市景観100選を受賞。
1988年(昭和63年)から整備を開始、1995年(平成7年)3月にグランドオープンした。順調に観光客数を伸ばし、2003年(平成15年)には対岸の下関市にある巌流島がNHK大河ドラマ「武蔵 MUSASHI」の舞台になったことで、年間255万人の観光客を集めた。翌2004年(平成16年)には反動で前年を下回ったが、焼きカレーが注目を集めていることもあり、2007年(平成19年)の観光客数は220万人(前年比+6万人)まで回復している。
2003年(平成15年)には、地区近辺4か所のバス停留所名に「レトロ」を冠したり(例:「桟橋通」→「レトロ桟橋通」)、門司港駅と門司区内の和布刈(めかり)地区を結ぶ周遊バスを運行するなど、バス利用者に対する利便性の向上を図っている。
JR門司港駅

JR門司港駅

旧門司税関

旧門司税関

旧門司三井倶楽部

旧門司三井倶楽部

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