8㎝(センチ)CD
1990年代までは、シングルCD=8cmの時代でしたね
8センチCD (8 cmCD) はコンパクトディスク (CD) のサイズの規格の一つ。
通常CDの直径12cmに対して直径が8cmの小型CDでした。
通常CDの直径12cmに対して直径が8cmの小型CDでした。
90年代の音楽シーンを彩った大ヒット曲たち
ミリオンセラー連発だったあの時代、みんなが手に取ったのはこの8cmCDでしたよね。
via www.youtube.com
1,000円程度のシングルCDと3,000円程度のアルバムCD。
収録曲数も異なるし、何となく8cmと12cmというのがしっくりときていたのだと思います。
収録曲数も異なるし、何となく8cmと12cmというのがしっくりときていたのだと思います。
8cmCDと12cmCD
内周8cmにデジタル音声、外周4cmにアナログ映像を記録したCDビデオ (CDV) という規格があり、この内周部分のみを単一のオーディオディスクとしたのが8センチCD。
欧米(特にアメリカ)では3インチCD、略してCD3とも呼ばれる(それに対し通常のCDは5インチCD、CD5)。
音楽CDの場合、パッケージには、通常の「COMPACT Disc DIGITAL AUDIO」等の記録方式のロゴに加えて、「CD SINGLE」のロゴが加わる。
欧米(特にアメリカ)では3インチCD、略してCD3とも呼ばれる(それに対し通常のCDは5インチCD、CD5)。
音楽CDの場合、パッケージには、通常の「COMPACT Disc DIGITAL AUDIO」等の記録方式のロゴに加えて、「CD SINGLE」のロゴが加わる。
8cmCDの再生環境
よくCDプレイヤーに8cmCD用の溝が設けられていましたね
via stat.ameba.jp
via news.mynavi.jp
8㎝CDの記録方式は12cmCDと同様でしたが、対応プレイヤーでないと物理的に装填が出来ません。
記録方式は同じなので、ドーナツ型の外周アダプタをつけて12cmCDと同じサイズにするだけで、非対応プレイヤーでも再生可能でした。
記録方式は同じなので、ドーナツ型の外周アダプタをつけて12cmCDと同じサイズにするだけで、非対応プレイヤーでも再生可能でした。
近年のカーオーディオでは非対応のものが多い
カーオーディオのCDプレイヤーでは8センチCD対応プレイヤーでアダプタを取り付けるとレンズ等の故障の原因となります。
かつては8センチCD対応が当たり前でしたが、近年では安価な機種や自動車メーカー純正品になると非対応となるものも。
かつては8センチCD対応が当たり前でしたが、近年では安価な機種や自動車メーカー純正品になると非対応となるものも。
8cmCD、実は登場当初から疑問符がついてたようです
スロットイン方式ではトラブルも頻発
8cmCDについては当初からCDプレーヤーの性能及び適応性が問題視されていました。
特にカーオーディオなどに多いスロットイン方式(吸い込み方式)のプレーヤーでは、8cmCDがプレーヤーに吸い込まれたまま取り出せなくなるなどのトラブルが多発。このためオーディオ家電業界は、CDプレーヤーを12cmと8cmの両対応にする必要に迫られました。
トレー式のプレーヤーでは、トレーに段差を設け8cmCDを載置する凹部を設けることで対応。そのためスロットインと比するとコストが掛かるほどの技術では無いため8cm対応トレイはスタンダードな機構として以降も定着しました。
また、8cmCD非対応のCDプレーヤーに対しては、専用アダプターを8cmCDの外周に取り付けて12cmCDと同じ大きさに調整することで再生を可能に。この方式ではCDの大きさに関係なく、CDを取り付けるだけで再生が可能となりました。
特にカーオーディオなどに多いスロットイン方式(吸い込み方式)のプレーヤーでは、8cmCDがプレーヤーに吸い込まれたまま取り出せなくなるなどのトラブルが多発。このためオーディオ家電業界は、CDプレーヤーを12cmと8cmの両対応にする必要に迫られました。
トレー式のプレーヤーでは、トレーに段差を設け8cmCDを載置する凹部を設けることで対応。そのためスロットインと比するとコストが掛かるほどの技術では無いため8cm対応トレイはスタンダードな機構として以降も定着しました。
また、8cmCD非対応のCDプレーヤーに対しては、専用アダプターを8cmCDの外周に取り付けて12cmCDと同じ大きさに調整することで再生を可能に。この方式ではCDの大きさに関係なく、CDを取り付けるだけで再生が可能となりました。
via blogs.c.yimg.jp
8cmCDの誕生から衰退まで
90年代は主流でしたが…
音楽CDとしてシングルによく使われ、日本では1990年代に多くのシェアを誇りました。
しかし欧米では1990年代初頭、日本では2000年以降にマキシシングルに取って代わられ、市場から徐々に姿を消していきました。
しかし欧米では1990年代初頭、日本では2000年以降にマキシシングルに取って代わられ、市場から徐々に姿を消していきました。
8cmCDが衰退した主な要因
①アルバムCDと同様の形状であるマキシCD化がなされたことで、レコード盤および8cmCD専用の陳列棚を撤去して、一括して陳列するレコード店が急増したため、レコード盤の形状に合わせた縦長の8cmCD自体の価値が薄れた。
②ほぼ音楽用としての用途しかない8cmCDに比べて音楽CD・映像DVD・PCソフトCD-ROM・・・と多彩な用途で8cmCDよりもはるかに大量に製造される12cmサイズメディアの製造コストの方が安くなった。
③8cmCDよりも12cmCDのマキシシングルの方がジャケットサイズが大きく万引き防止効果に加えて商品の見栄え的にも有利。
ということが考えられています。
付け加えて、カーオーディオでの利用時の不便さ、コンパクトに収納しづらい縦長形状のケース、さらに8cmCDシングルは基本的に全て紙ジャケットのため日常の扱いで傷みやすく、長期にわたり良好な状態を保つには、別途に専用のプラケースを購入する必要があるなどの消費者側の立場の問題もありました。
②ほぼ音楽用としての用途しかない8cmCDに比べて音楽CD・映像DVD・PCソフトCD-ROM・・・と多彩な用途で8cmCDよりもはるかに大量に製造される12cmサイズメディアの製造コストの方が安くなった。
③8cmCDよりも12cmCDのマキシシングルの方がジャケットサイズが大きく万引き防止効果に加えて商品の見栄え的にも有利。
ということが考えられています。
付け加えて、カーオーディオでの利用時の不便さ、コンパクトに収納しづらい縦長形状のケース、さらに8cmCDシングルは基本的に全て紙ジャケットのため日常の扱いで傷みやすく、長期にわたり良好な状態を保つには、別途に専用のプラケースを購入する必要があるなどの消費者側の立場の問題もありました。