トリップ・ホップの代表格・DJ KRUSH!海外での方が有名かも!
2016年8月15日 更新

トリップ・ホップの代表格・DJ KRUSH!海外での方が有名かも!

日本のHIPHOP黎明期から活躍してきたDJ KRUSH。90年代に発表した各アルバムは世界的な評価を受け、DJ KRUSHは名実ともに日本を代表するDJの一人である。クラッシュポッセでの活動やブルーハーブ・BOSSとの名曲も振り返る。

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日本を代表するDJ!その名はDJ KRUSH!

ディージェイ・クラッシュ。dj krush表記も。
1962年生まれ。東京都出身。本名は石 英明(いし ひであき)。
ターンテーブリスト。

日本のHIPHOP黎明期から現場で活躍し、その名は世界でも知られる「超」が付く程の有名DJ。
DJ KRUSH

DJ KRUSH

90年代以降、世界を席巻するDJ KRUSHの音楽

1994年1月に1st アルバム「KRUSH」、1995年7月にリリースされた3rd アルバム「MEISO(迷走)」が海外で大絶賛され、トリップホップの流行と共にその地位を不動の物とした。
他の作品も、国内外の様々なチャートの上位にランクインする。

2015年に英国の音楽メディアFACT Magazineが「ベスト・トリップ・ホップ・アルバム TOP50」を発表した。
そのランキングの中でDJ KRUSHは3枚ものアルバムがランクインしている。
以下はランクインしたアルバム。

・25位 近藤等則×DJ KRUSH「記憶 〜KI-OKU〜」(1996年)
・20位 「Cold Krush Cuts/Back in the Base」(1996年)
・12位「MEISO(迷走)」(1995年)
1994年発売 1stアルバム 「KRUSH」

1994年発売 1stアルバム 「KRUSH」

【1stアルバム KRUSH レビュー】

DopeながらもKrushのアルバムの中で聴きやすい部類です。

この頃は今より全然ミニマルな機材を使っていたと思いますがしっかりとKrushの音がしていて流石です。
HIPHOPをインストゥルメンタルで成立させた偉大なDJ。

DJ Krush - Krush [Full Album]

アルバムの音源
このアルバムが無かったら、日本の「DJ」という存在はいつまでたっても水商売の延長線でしかなかったかもしれないし、BBOYはアメリカ人の猿真似コスプレ・ファッションでしかなかったかもしれないと思えたりもする。

DJクラッシュはヒップホップ畑以外のDJやアーティスト達にも影響を与え続け、DJは職人でもありアーティストでもあり無限な可能性を秘めているのだと身をもって証明してくれた。
そして、現在も世界中を飛び回り、日本人が今まで立ち入ることができなかった未開の地を切り開いているのであろう。

うんちく抜きで今聴いても古さを感じない音源。R&Bが好きな人や女性も聴ける。
1995年発売 3rdアルバム 「MEISO」

1995年発売 3rdアルバム 「MEISO」

【3rdアルバム MEISO レビュー】

トリップホップの第一人者として、世界的な評価を勝ち取ってしまったDJ KRUSHの3rd。

収録曲の半分がC.L.スムーズやグールー(ギャングスター)、DJ SHADOWらとのコラボレーション。
だが共演相手の色を打ち消すほどの強烈なオリジナリティを表出させる。

ターンテーブルのテクは相変わらず壮絶。どことなく漂うオリエンタル色は海外市場を意識したのか、日本人としての自我に目覚めたからか。

DJ Krush - Only The Strong Survive (Feat. C.L. Smooth)

アルバム1曲目の音源
かの土屋昌巳氏がロンドンでこれをたまたま聴いてコレを西洋人にやられたら日本人は出る幕がない、
誰かと聞くと日本人と知り、どえらいのがいるなーと思ったそうです。
(この話はラジオで聞きました。私の記憶が正確でないかもしれません)

ともかく世界に、日本にKRUSH有り、と知らしめた名盤。
DJ KRUSH

DJ KRUSH

2000年代以降も活躍は衰えず、6thアルバム『漸-ZEN-』(2000)では、“インディーズのグラミー賞” といわれる米国AFIMアワードにおいて"ベスト・エレクトロニカ・アルバム 2001" 最優秀賞を獲得。
8thアルバム『寂』(2004):CMJ(全米カレッジラジオ)RPMチャートにてDJ作品としては異例の3週連続1位を獲得した。

他にもハービー・ハンコック、k.d.ラング、ロニー・ジョーダンなど数々のグラミーアーティストからリミックスを依頼され、高い評価を受ける。マイルス・デイビス、Black Thought、ガリアーノ、ピート・ロック、コールドカットなどにもリミックス及びトラック提供を行っている。

また、公演においては、英国最大の音楽フェスティバル、グラストンベリーなど世界各国で200以上の様々なフェスティバルに出演し、名実ともに日本を代表するDJの一人である。

HIPHOPとの出会いは80年代!

映画「ワイルド・スタイル」に偶然出会いヒップホップを始める。
当時のヒップホップ創世記には、ディスコミキサーというべき機材はなく、現在の物とはかけ離れた位の大きさのミキサーに自作で取り付けたスイッチやLRのフェーダーを割り箸で繋げてDJをしていた。
1983年公開の映画「ワイルド・スタイル」

1983年公開の映画「ワイルド・スタイル」

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