子供会などでオリエンテーリングを楽しみませんでしたか?地図とコンパスをもって挑戦しましたね。
2016年7月22日 更新

子供会などでオリエンテーリングを楽しみませんでしたか?地図とコンパスをもって挑戦しましたね。

小学生のころ、学校の遠足や林間学校、または近所の子供会や町内会などでオリエンテーリングを楽しむ機会がありませんでしたか?主に山林などを舞台に、地図とコンパスをもってチームで競い合いましたよね。実はこのオリエンテーリング、立派な競技なんですね。

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オリエンテーリング

実は競技のオリエンテーリング、でも子供のころに取り組んだオリエンテーリングはどちらかというと疑似冒険のような楽しいレクリエーションとして認識していたように思います。
複数人でチームを組んで取り組みました

複数人でチームを組んで取り組みました

地図とコンパスをもって、まるで冒険するかのような高揚感で楽しんだことを憶えています。
地図とコンパスを用いて、山野に設置されたポイント(コントロール)をスタートから指定された順序で通過し、フィニッシュまでの所要時間を競う野外スポーツの一種。

実は「走る競技」で、レクリエーションのイメージでなくクロスカントリー走のイメージに近いようですが、子供時代に楽しんだオリエンテーリングはチェックポイントを探しながら歩き回る競技のイメージでしたよね。
コントロール(チェックポイント)

コントロール(チェックポイント)

コース上のコントロール標識に用いられるオリエンテーリングのシンボルマーク。
標識はルール上はコントロール・フラッグですが「フラッグ」あるいは「ポスト」といわれます。
手交される地図にはコントロールが示されます

手交される地図にはコントロールが示されます

地図を見ながら、仲間とルートを確認していきます。
コンパス(方位磁針)

コンパス(方位磁針)

コンパス頼りに東西南北を判断しました。

れっきとした競技なのに、レクリエーションのような認識となった背景

遠足等で広く一般に認知されている「徒歩オリエンテーリング」との関係であるが、日本におけるオリエンテーリング普及の歴史と関わりがある。オリエンテーリングが70年代に日本に輸入されたときに、「国民体力づくり運動」の一環としてレクリエーション手段としてのPRを強化した結果、オリエンテーリングの一種目としての「グループクラス」が一般に浸透してしまい、本来の競技スポーツとしての理解が得られにくくなった経緯がある。
健康増進などを目的としたPRに励んだ結果、「徒歩オリエンテーリング」が広く認識されていったようです。

そんなオリエンテーリングの歴史

起源は19世紀後半にスカンジナビアで行われていた軍事教練

19世紀後半にスカンジナビアで行われていた軍事教練が起源とされます。

競技スポーツとしてはノルウェーで始まり1897年10月31日の大会が始まり。
大規模なオリエンテーリング大会としては1918年にスウェーデンのストックホルムでエルンスト・キランダーにより開催されました。
ボーイスカウトの指導者だったキランダーはルールの制定とスポーツとしての位置付けの開発に腐心し、今日の北欧諸国では「オリエンテーリングの父」として広く知られています。

その後、方位磁針の改良と共に普及が進み、最初の国際大会が1932年にスウェーデンとノルウェーのオリエンティア(オリエンテーリング競技者)を集めて開催。
1934年までには、100万人以上のスウェーデン人たちがオリエンテーリング競技に参加するようになり、フィンランド、スイス、ソ連、ハンガリーに広がっていきました。

世界中に普及

第二次世界大戦後、オリエンテーリングはヨーロッパ全域、そして北米、アジア、オセアニアに普及。
1967年には全米最大のオリエンテーリングクラブのうちの一つが創設、同年にはカナダオリエンテーリング協会も創設されました。

一方ではこのような世界的な広がりにともない、1949年にはスウェーデン・サンドヴィケンにおいて11ヶ国のオリエンテーリング関係者が参加した国際会議が開催され、規則の制定と地図作成方式の標準化について話し合われました。
1950年代にノルウェーとスウェーデンでは多色刷りのオリエンテーリング専用地図を開発し、これが世界的に普及。そして1961年に国際オリエンテーリング連盟(International Orienteering Federation; IOF)が創設され、ブルガリア、チェコスロバキア、デンマーク、東ドイツ、西ドイツ、フィンランド、ハンガリー、ノルウェー、スウェーデン、スイスがこれに加盟。

1969年にはIOFへ16ヶ国が加盟、このときヨーロッパ以外の地域からは初となる、日本とカナダが加盟しました]。1960年代には、屋外競技という特徴と環境への関心の高まりが符合し、世界的なブームとなりました。

日本にもオリエンテーリング協会があります

実際のオリエンテーリングの競技イメージ

IOF presents Orienteering

競技としての特性

オリエンテーリング用の地図は専用のものが作られる。通常の地形図をベースに、細かい地形や植生、林の中の走行度、道の太さに至るまでの情報が人手によって記録され、作図される。地図の縮尺は主に1:10000または1:15000のものが使われる。地図は競技の際にはじめて競技者に渡され、地図が作成される地域(テレイン)への競技者の事前の下見などでの立ち入りは禁止される。このため、競技者は初めて見る地図と地形に柔軟に対応する力を持つ必要がある。
通過ポイントは、道上などの簡単な場所にはないことが通常で、上位のクラスでは通過ポイント間の最適ルートが森の中をコンパスを頼りに数百メートル直進することも多い。ルート選択やナビゲーション技術や周囲の地形の読み取りという頭脳的ゲームとしての側面と、地形変化に対応する足腰や基本的走力といった陸上競技としての側面を併せ持った、ユニークなスポーツと言える。
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