「トイレの便器」私たちの生活と常に共にあるトイレと便器、その進化を確認する。
2018年1月13日 更新

「トイレの便器」私たちの生活と常に共にあるトイレと便器、その進化を確認する。

トイレは常に私たちの生活と共にあります。小便用・大便用、洋式・和式、汲み取り(ボットン)・水洗。そして恍惚のウォッシュレットに便座ヒーター。そんな快適を求めて進化が止まらないトイレの便器について、ちょっとまとめてみました。

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私たちの暮らしと共にある「トイレ」

時代が変わっても、常に私たちの生活とともにあり続けるのがトイレ。
もちろんトレンドが変わったり進化が止まらなかったり、トイレ事情も確実に変遷をたどっています。

また私たちのトイレスタイルも、時代とともに変わっているのかもしれません。
筆者は♂なので♂事情しかわかりませんが、例えばウォッシュレットのないトイレでは大便がしたくなかったり、人によってはご自宅などの洋式トイレで「座り小便」するのが主流になっていたり。

本稿では「トイレの便器」に焦点を当てて、その進化について確認してみたいと思います。

トイレの神様/植村花菜

トイレには神様がいるんです。

大まかなトイレ区分

日本のトイレの便器は大きく分けて3つに分類されます。
最も古くからあるものはしゃがんで用を足すもので「和式」。第二次世界大戦後にヨーロッパからやって来たのが「洋式」と「男性用小便器」です。

そしてこれら便器は、それぞれ水が流れるタイプと流れないタイプがあり、大便器に関しては水が流れるものは水洗トイレ、残念ながら流れないものボットン便所と呼ばれました。

以下、更に細かい区分についてです。
簡易水洗式便所やトンネル式便所はこの中間型で、トンネル式便所は水洗式便所ではあるが落下式便所の範疇に、簡易水洗式便所は汲み取り式便所ではあるが水洗式便所に含めることもできる。

戦後日本におけるトイレと関連しそうな事象「肥溜め」

ミドルエッジ読者の方々はその多くが団塊ジュニア世代前後から、上は団塊世代の方までいらっしゃるでしょうか。

ここではトイレの歴史を古代まで遡るようなことは割愛させていただき、「昔のトイレ」と聞いてなんとなく想起される事象として「肥溜め」を挙げるところから始めてみたいと思います。
かつての風景「肥溜め」

かつての風景「肥溜め」

私は自分のお袋から、幼いころに肥溜めに落ちた話を聞いたことがあります。
祖母の家の近くに残っていた肥溜めを上から覗き込みながら、もしここに落ちたらどうしようと思うと怖かったです。
かつては肥溜めで作った堆肥が主要な肥料の一つとなっていました。それらを貯めおく場所が「肥溜め」。そしてこの肥溜めと連動して触れておくべきが「ボットン便所」ですね。
「ボットン便所」みんな上から覗き込みましたよね

「ボットン便所」みんな上から覗き込みましたよね

暑い夏などは、なかなかオイニ―が…。
トイレの外に排出口が設けられ、バキュームカーが来て持って行ってくれましたね。
農業へのし尿の利用は、日本を占領した連合国軍のアメリカ軍兵士により持ち込まれたサラダ等野菜の生食の習慣のため、回虫など寄生虫感染防止という衛生上の理由が生じた事や、化学肥料など他の肥料の普及などから利用価値が低下し、高度経済成長期には取引は行われなくなった。
化学肥料の登場や衛生上の理由から「ボットン便所→肥溜め」の風景は消えていき、下水道の整備や水洗トイレの普及へと繋がっていったようですね。

「和式トイレ」

「和式トイレ」は日本古来のものですが、特に陶器で作られるようになってからはスリッパのような形をしていて、私たちは一般的にこの形を当たり前と認識して育ったのではないでしょうか。
スリッパのような形状の「和式」

スリッパのような形状の「和式」

水洗式になってからは水方式が床上給水式と床下給水式とに分かれ、給水機器は施工面や配管の取り廻し、便器との相性の関係で、床上給水式は主にロータンク給水、床下給水式の場合フラッシュバルブにより給水されます。
この全面は「金隠し」

この全面は「金隠し」

金隠しは金玉(睾丸)を隠すもの。転じて所得隠しの意味でも用いられるようになりました。
かつての風景は「和式」、近年になるにつれて「洋式」となっていったわけですが、いまでも学校のトイレなどは和式がけっこう残っているようですね。その一因として「便器そのものの価格と設置費用が安い」ということがあげられるようです。

思えば小学校のころは和式トイレでの大便は苦痛でなかったのに大人になった今、ときに遭遇する和式トイレでの大便は実に体力を使うようになりました(私だけでしょうか?)。

「男性用小便器」

私たちの幼いころって男子にとって「立小便」は何の罪の意識もなく、なかば遊びの一環でしたよね。もちろん今は違いますが。

男性用小便器については多くを語るまでもなく、男性諸氏にとっては懐かしいと思われる画像を紹介しておきたいと思います。
かつての公衆トイレにありがちな形状

かつての公衆トイレにありがちな形状

かつての駅のトイレにありがちな形状

かつての駅のトイレにありがちな形状

「洋式トイレ」

さあ、現代トイレ事情において間違いなく主役である「洋式トイレ」です。
第二次世界大戦後、日本に持ち込まれた「洋式トイレ」は目覚ましい勢いで普及していきました。
洋式便器と男性用小便器は20世紀になってから日本に登場し、イギリス軍やアメリカ軍などの欧米諸国を中心としたGHQが日本を占領していた頃に劇的に日本各地に広まった。

転機となったのは「1977年」!

時は昭和52年、ついに「和式」を「洋式」が上回るタイミングが訪れたのです。
「洋式」が便器の主役となるなか、1980年からはあの恍惚のウォッシュレットが東洋陶器(現:TOTO)の手によって販売開始となったのです。
1977年には洋式便器の販売が和式便器の販売数を超え、スイスやアメリカにあったビデ付の便器を東陶機器(現・TOTO)が取り入れ、拡張機能を加えた温水洗浄便座として「ウォシュレット」のブランド名で販売して以来さまざまな会社が製造するようになった。
みなさんのご家庭ではウォッシュレットをお使いですか?

2015年には、およそ8割のご家庭でウォッシュレットが使われているそうですが、私の場合は1990年代後半に外付けタイプのウォッシュレットがやって来たのをよく憶えています。

最初のうちは「ぉおっ」と思いながらでしたが、不思議なものでいまではウォッシュレットがないと「拭き足りない」感じで落ち着かないのです。

「洋式」と「和式」の使い分け

一般家庭においては便所の大半が洋式になっており、近年では温水洗浄便座が増えている。その一方で、公共施設の便所や公衆便所などでは和式のみ、または和式と洋式を一部併設している場合が多い。これは、和式便所は洋式に比べて便器の設置で手間と費用がかからないことや、清掃が簡単であるうえ洋式便所では便座に直接肌を密着させなければならず、不特定多数で共用される便所では不潔感を与えるためである。
いまでは「ご家庭では洋式、公共施設では和洋併設」が主流のようですね。

ボットンから水洗、和式から洋式。そしてウォッシュレットの普及。この先もトイレの益々の進化、期待したいですね。

女子のトイレ事情についてはコチラをご参照ください

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