当時無名のマットデイモンが脚本を執筆!映画 『グッド・ウィル・ハンティング』
2020年3月1日 更新

当時無名のマットデイモンが脚本を執筆!映画 『グッド・ウィル・ハンティング』

『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』は1997年公開のアメリカ映画。ハーバード大学中退のマット・デイモンと、友人ベン・アフレックの新進俳優の共作によるオリジナル脚本だった。ロビン・ウィリアムズの好演が光った作品でもある。

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スカイラーと恋に落ちるウィル

スカイラーと恋に落ちるウィル

ランボーはショーンと意見が対立!

ランボーはショーンと意見が対立!

西海岸の医学校に進学を決めたスカイラーは、一緒に来てとウィルを誘うが、混乱する彼は激しく拒否した。それまでの甘い時間がウソのように、別れてしまう二人。
傷心を抱える彼はセラピーを休みがちになり、ついには刑務所に逆戻りの危機まで訪れる。

そんな矢先、チャッキーは、一生下町で労働者として暮らしてもいいとつぶやくウィルに、「才能のあるお前が、もしずっとこの町にいたら、俺はお前を殺す」と親友として忠告。

ショーンに会ったウィルは、ショーンにも虐待の過去があったことを知る。「君のせいじゃない」と優しく言い続けるショーン。その温かさに包まれ、ウィルはショーンの腕の中で涙を流した。
親友同士のウィルとチャッキー

親友同士のウィルとチャッキー

ウィルはどんな職業にも優劣はないとするが、ウィルにはもっと輝ける場所があると日頃から感じているチャッキー。
誰もが欲しい宝くじ(才能)をウィルは持っているとして、強い口調でウィルを説得するシーン。
ウィルとショーンが濃密な時間を共有した部屋

ウィルとショーンが濃密な時間を共有した部屋

ショーンはウィルの非常に良き理解者であった

ショーンはウィルの非常に良き理解者であった

セラピーが終了を迎えた。ランボーの薦めたシンクタンクへの就職も決めたウィル。
するとショーンは自分も再出発のため、旅に出ると言う。ショーンはウィルに連絡先を渡し、セラピーの終了以降も関係を続けようと約束。

ウィルは21歳になり、仲間達からプレゼントされたボロボロの中古車に乗り、彼はショーンの部屋に置き手紙をして去る。
なんとウィルは就職も取りやめにして、西海岸にいるスカイラーのもとへ旅立ったのだ。
そして、ウィルが乗った中古車は一本道を進んでいくのだった。
ラストシーン

ラストシーン

作品データ

監督 ガス・ヴァン・サント
脚本 マット・デイモン、ベン・アフレック
公開 1997年(日本公開は1998年)
配給 ミラマックス、松竹富士
時間 127分
出演 マット・デイモン、ロビン・ウィリアムズ、ベン・アフレック、ミニー・ドライヴァー等

エピソード

俳優として当時まだ無名であったマット・デイモンがハーバード大学在学中の1992年、シナリオ製作の授業のために執筆した40ページの戯曲を親友であるベン・アフレックに見せたことから映画化に向けた脚本を共同で執筆した。

2年を経て完成した第一稿を映画プロデューサーのクリス・ムーアが絶賛したことからキャッスル・ロック・エンターテインメントが映画化権を取得した。しかし、一向に映画化は実現せず歳月は流れた。

ところが、アフレックが自身の出演した映画『チェイシング・エイミー』の監督であるケヴィン・スミスとプロデューサーのスコット・モスィエに脚本を見せたところ、スミスとモスィエも好感を抱いた。知人を介して脚本に目を通したハーヴェイ・ワインスタインとジョナサン・ゴードンは映画化を即決した。
若々しいマット・デイモン

若々しいマット・デイモン

マグワイア教授とウィルが象徴的なシーンを撮影したボストン・パブリック・ガーデンにあるベンチは、映画の公開時より、『グッド・ウィル・ハンティング』において重要な場所となっています。
2014年にウィリアムズが亡くなった後、ファンはここでウィリアムズの死を偲びました。
ボストン・パブリック・ガーデンにあるベンチ

ボストン・パブリック・ガーデンにあるベンチ

マットとベンは、ウィリアムズを「L Street Tavern」というバーに連れて行きました。ウィリアムズはそのバーをとても気に入り、その場所をロケ地として使うべきだとワインスタインに提案したのです。
よく酒を酌み交わす二人

よく酒を酌み交わす二人

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