2017年1月24日 更新

コカインで成り上がり、自滅していくアル・パチーノが哀れ・・・映画『スカーフェイス』

キューバ移民がコカイン密売で暗黒街のボスにのし上がり、そして自滅してゆくまでを描いた映画。監督はブライアン・デ・パルマ。脚本はオリバー・ストーン。主演はアル・パチーノ。ヒロインにはミシェル・ファイファーが起用され、その美女ぶりを発揮している。

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映画『スカーフェイス』(原題:Scarface)

キューバ移民がコカイン密売で暗黒街のボスにのし上がり、そして自滅してゆくまでを描いた映画。

監督は「ミッドナイトクロス」「アンタッチャブル」「ミッション:インポッシブル」のブライアン・デ・パルマ。脚本は「プラトーン」「プラトーン」「ナチュラル・ボーン・キラーズ」「JFK」のオリバー・ストーン、撮影はジョン・A・アロンゾ、音楽はジョルジオ・モロダーが担当。

本作は1932年のハワード・ホークス監督作品「暗黒街の顔役」(こちらも原題は Scarface)を再映画化したもので、ハワード・ホークスと脚本家ベン・ヘクトに捧げられている。

映画「スカーフェイス」劇場予告

全米では1983年に公開。全米興行収入週末成績初登場2位(1983年12月9日-11日付)のヒットを記録。
日本での公開は翌年の4月だった。

ゴールデングローブ賞ではジョルジオ・モロダー(作曲賞)、スティーブン・バウアー(助演男優賞)、アル・パチーノ(主演男優賞)がノミネートされた。

≪あらすじ≫チンピラがコカイン売買で成り上がるが、自滅していく!

80年5月、キューバは反カストロ主義者をアメリカに追放した。
その中には政治犯の他にトニー・モンタナ(アル・パチーノ)、マニー・リベラ(スティーヴン・バウアー)のような前科者もいた。彼らはマイアミの高速道路下にもうけられた移民キャンプに送られた。

3カ月後、キャンプ生活に飽きて来たトニーは、政治犯レベンガの殺しを頼まれて実行する。数週間後、トニーとマニーはマイアミで皿洗いをしていた。そこにレベンガ殺しを依頼したフランク(ロバート・ロッジア)の部下オマーが、仕事を持って来た。

あるモーテルに行き、コカインの取引きをしてこいというものだったが、相手は金を横取りしようとした。一瞬の隙をついてトニーは、敵を皆殺しにする。フランクの豪邸を訪れたトニーは、彼の知己を得て部下になった。
トニー・モンタナ(アル・パチーノ)。頬に大きな傷が。

トニー・モンタナ(アル・パチーノ)。頬に大きな傷が。

※スカーフェイスは「向こう傷のある顔」という意味
フランク(ロバート・ロッジア)とエルヴィラ(ミシェル・...

フランク(ロバート・ロッジア)とエルヴィラ(ミシェル・ファイファー)

独断でボリビアの黒幕・ソーサ(ポール・シェナー)と高額取引を成立させたトニーを危険視したフランクは、殺害を試みるが失敗。逆にトニーはフランクを殺害し、フランクの座はトニーに奪取されることとなる。
全てを手にし、ふと空を眺めるトニーの目に映ったのは、宣伝用の飛行船に書かれた"The World is Yours"(世界はあなたのもの)の文字だった。

フランクの大邸宅と情婦エルヴィラ(ミシェル・ファイファー)を手にし、マイアミの麻薬王として君臨するトニーだったが、次第にエルヴィラやマニーと確執が生じるようになり、自身も麻薬の大量摂取により崩壊していく。
大豪邸に住まうが、孤独感がつきまとう。

大豪邸に住まうが、孤独感がつきまとう。

クールでいて性的な魅力に溢れるエルヴィラにひと目ぼれし...

クールでいて性的な魅力に溢れるエルヴィラにひと目ぼれしたトニー。フランクが生きている時から猛烈にアタックするも、相手にされなかった。

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フランクの情婦だったエルヴィラは、ボスであるフランクを殺したトニーと結婚することになった。

自身の情婦としての境遇やトニーとの関係から情緒不安定に...

自身の情婦としての境遇やトニーとの関係から情緒不安定に陥り、薬物に溺れていく。トニーとも喧嘩が絶えなくなっていく。

出典 ameblo.jp
同じくトニーも薬物の虜に・・・。大量のコカインを直接吸引!

同じくトニーも薬物の虜に・・・。大量のコカインを直接吸引!

彼の栄光の日々も長くは続かなかった。脱税が摘発されたのだ。
一方、ソーサの方も麻薬取締りが厳しくなり、困っていた。ソーサは取締り委員会の最高顧問暗殺を手伝えば、トニーの脱税問題に手を廻すという。トニーはニューヨークに行き、ソーサの殺し屋の仕事を手伝う。
しかし、顧問が家族と一緒なのを見て、爆殺に反対し、殺し屋を射殺してマイアミにもどる。

エルヴィラの姿が消え、ジーナの行方も知れない。とある家に行ったトニーは、ドアを開けたマニーを射殺。「昨日、彼と結婚したの…」と、泣くジーナ。
邸にソーサ一味が襲撃して来て、壮絶な銃撃戦が展開された。そして、ついにトニーは銃弾を何発もぶち込まれて死亡する。
ソーサ一味がトニーの豪邸を襲撃!登場人物が次々と死んで...

ソーサ一味がトニーの豪邸を襲撃!登場人物が次々と死んでいくが、トニーは孤軍奮闘!銃で応戦!

人数で圧倒するソーサ一味に対し、死を予感させながらも必...

人数で圧倒するソーサ一味に対し、死を予感させながらも必死に抵抗するトニーだった・・・。

画面中央。息絶えたトニーを見下ろすように、オブジェの"...

画面中央。息絶えたトニーを見下ろすように、オブジェの"The World is Yours"(世界はあなたのもの)の文字が輝いていた。

クールビューティー!エルヴィラ役の「ミシェル・ファイファー」

エルヴィラ役を務めた「ミシェル・ファイファー」

エルヴィラ役を務めた「ミシェル・ファイファー」

If I were blind,desperate,s...

If I were blind,desperate,starved and begging for it on a desert island,you'd be the last thing I'd ever f**k. (もし私が盲目で、絶望と飢えの砂漠の島に流されてもあなたとは絶対に寝ないわ)

※物語途中、猛烈にアタックしてくるトニーに吐き捨てるように言った台詞
トニーを徹底的に嫌うエルヴィラ

トニーを徹底的に嫌うエルヴィラ

細身で華奢。無愛想だが、それがまた男を惹きつけた。

細身で華奢。無愛想だが、それがまた男を惹きつけた。

エルヴィラ役の「ミシェル・ファイファー」 プロフィール

エルヴィラ役の「ミシェル・ファイファー」 プロフィール

1960年4月29日生まれ。カリフォルニア州出身。

映画デビューは1980年の『マンハッタン・ラプソディー』。
1988年公開の『危険な関係』でアカデミー助演女優賞にノミネートされ、英国アカデミー賞 助演女優賞を受賞。
1989年公開の『恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ』でゴールデングローブ賞 主演女優賞 (ドラマ部門)、1992年公開の『ラブ・フィールド』でアカデミー主演女優賞にノミネートされ、ベルリン国際映画祭女優賞を受賞した。

1990年と1999年の『ピープル』誌による「世界で最も美しい人物」に選ばれ、表紙を飾った。
2013年頃。衰えを知らない「ミシェル・ファイファー」

2013年頃。衰えを知らない「ミシェル・ファイファー」

作品データ

監督 ブライアン・デ・パルマ
脚本 オリバー・ストーン
出演 アル・パチーノ、ミシェル・ファイファー、スティーヴン・バウアー等
公開 1984年 ※アメリカは1983年公開
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
時間 170分

ヒップホップのラッパーから支持されている!

アメリカのヒップホップ界ではナズやスヌープ・ドッグなどの名だたるラッパー達が本作をリスペクトしている。下記の動画は、ラッパー達の中で本作がいかに気に入られているかが分かる。マイク一本でのし上がっていくラッパーが共感し易いのは納得だ。

アル・パチーノ自身も、評論家から酷評されることが多かったという本作にそうしたムーブメントが起きていることに感謝し、「彼らは長年にわたり、今作を強く支持してくれている。俺たちはとてつもなく助けられたと思っているよ」と語っている。

Def Jam Presents Scarface: Origins Of A Hip Hop Classic

※全編、英語です。
濃過ぎる人生を送った主人公のトニー。
誰にも媚びず、欲しいものは奪った人生。太く短く生きた、男が惚れる男だった。

ただ、自分の身近にいたらイヤだなぁ。
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