【港に言いふらすぞ!】哀しき誤植の数々【VOW誤植編その2】
2017年11月17日 更新

【港に言いふらすぞ!】哀しき誤植の数々【VOW誤植編その2】

1980年代前半に宝島社の雑誌にコーナーが登場し、そのあまりのバカバカしさが一部に受けて1987年8月にそのコーナーが独立して単行本となった「VOW」。以前ご紹介した「誤植」ネタからさらにご紹介したいと思います。

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以前の記事はこちら。

今回も、こちらの書籍を参考にさせていただきました。

VOW王国 ニッポンの誤植 | 宝島編集部 |本 | 通販 | Amazon

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価格は2017年11月16日現在調べのものです。

それでは、思わずニヤつく誤植をご紹介しましょう。

大変な誤植 「無知無能と称せられる露国皇帝」。

これは明治時代の某新聞がロシア皇帝のことを称賛し、筆者が「全知全能と称されるロシア皇帝」と書いたつもりが、まったく逆の「無知無能と称せられる」になってしまった、国際問題にもなりかねない大変な誤植です。
もちろん大騒ぎとなり、訂正号外を出すことになったそうです。
別の誤植では、「英国皇太子」が「英国”臭”太子」になってしまった例もあります。
皇族関係は、特に間違ってはいけないジャンルなので、昔の「活字をひろって文章を作る」時代では、間違えないように、「天皇陛下」という4文字をまとめて1個に鋳造した活字を作っていたそうです。

「ふざけんな!港に言いふらすぞコラ!」

これはマンガの一コマで、誤植というより、手書きなので思わず作者が間違ってしまった(か知らなかったか)パターンですね。
なんのことだか一瞬わかりませんが、「巷(ちまた)」と「港」を間違えてしまったわけです。
しかも手書きなので、言い訳もききません。作者の気持ちになると、恥ずかしくて穴があったら入りたいような気持ちになりますね(笑)。
港にいいふらす、という言葉からは、なんか港の波止場に立って、大声で文句を海に向かって言うようなイメージができ、それが余計おかしさを増します。
セーラー服。

セーラー服。

この画像を探すのに苦労しました。
普通に「セーラー服」と打って検索すると、赤面必至の商品ばかり出てきました(笑)。
全然誤植とは関係ないですが、セーラー服ってなんであんな形になっているかと言うと、船員さんが船で波の音で指令が聞き取りにくい時に、セーラーの襟を立てて耳にそばだてて、襟に指令の声を反射させて聞くために、ああいうスタイルになっているそうですね。
タモリさんの番組を見て、はじめて知りました。
それがどうして女子高生が着る学生服になっているのかは知りません( ^ω^)・・・。

芝浦でTバックの尼をブイブイ言わせたあの踊りはどうしたんだ?

これも絶句しそうな文章ですね。
このネタを投稿した方のコメントが秀逸です。
「東京というところはホンマにこわいとこどすなあ~。ディスコで尼さんがTバックどすか?京都ではホンマに考えられんことどす。」というコメント。
もちろん「尼」と「尻」の漢字を間違えてしまったんですね。
「芝浦」とはもちろんジュリアナ東京のことを言っているんでしょうね。
その「尻をブイブイ言わせた」という都会の東京のイメージと、「尼さん」という京都の静かなお寺のイメージの対比が、この誤植を余計おかしなものにさせています。
私の脳内ではもう、「尼さんがみんなでディスコミュージックにのって踊っている光景」しか思い浮かびません(笑)。

「悪党苦戦の後ってところかな・・・・・・」

一瞬間違いがわかりませんが、「ぷっ!」と思わず吹き出しそうな誤植です。
「悪戦苦闘」を「あくとうくせん」と間違えてしまったんですね。
悪戦苦闘は大変なことですが、「悪党」が「苦戦」したのなら、それは良いことですよね(笑)。
ヒーロー大活躍ってことです。
悪党苦戦のあと。

悪党苦戦のあと。

via 宝島社「VOW王国 ニッポンの誤植」95ページより。
このイラストが秀逸。
悪党が苦戦してヒーローにやっつけられた後に残されたマスクを見て、ヒーローが「悪党も苦戦したけど、よくやったよ・・・」という笑えるシチュエーションです。
戦隊モノ大好きなミドルエッジ世代には、グッとくるものがあります(笑)。

150万円もする銀製品の”トイレ”

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