シチリア・地中海が舞台!ダイバーが主役の「グラン・ブルー」
フリーダイビングの世界記録に挑む2人のダイバーの友情と軋轢、そして海に生きる男を愛してしまった女性の心の葛藤を描く海洋ロマン。
10代からダイビングに親しんできたベッソン監督が、長年の夢だった“イルカに魅せられた潜水夫の物語”を、実在の天才ダイバー、ジャック・マイヨールの協力を得て映画化。撮影は1987年6月から約9ヵ月に渡り、フランス、ニューヨーク、パリなどで行われた。
公開後、ハイティーンの若者達の絶大な支持を集め、映画館前は長蛇の列。上映前と終わりには、割れんばかりの拍手が映画館を埋めるような狂騒となった。フランス国内の観客動員数は1000万人、パリでは187週連続上映という記録を打ちたてた。彼らは「Grand Bleu Generation」と呼ばれ、社会現象にまでなった。
日本では20世紀フォックスが配給を手がけ、『グレート・ブルー』として1988年8月20日に東宝洋画系にて公開された。公開当時のキャッチ・コピーは「海には、多くの秘密がある。」。しかし同時期公開のヒット作の多くに興行面で苦戦してしまい、メイン上映館であった日劇プラザは2週間、新宿プラザ劇場は1週間で打ち切りとなる。
その後フランスでの盛り上がりが伝わるにつれ、口コミで話題となり、1989年4月にセルビデオが発売されると、六本木WAVEビデオ部門で1位となるなど、折からのカルト映画ブームもあり『グレート・ブルー』人気が熱気を帯びていく。
竹中直人の後押しもあって人気に!
俳優の竹中直人さんが、雑誌『ブルータス』で『グレート・ブルー』やリュク・ベッソン監督に対する愛を語った記事もきっかけで、日本でも長尺版『グラン・ブルー』が公開される。
公開記念イベント上映では、新宿ミラノ座の1000人収容の大箱に長蛇の列。
自分も観に行きましたが、もうロックコンサートのような興奮状態。
こうして公開当時はコケた映画が、あと評判でカルトムービーになる姿を目の当たりにしたわけです。
様々なバージョンが存在する 「グラン・ブルー」
『Le Grand Bleu』 フランス公開版(132分) - 仏国内で最初に公開された版。カンヌで上映されたものと同じ。本作は元々国際マーケット向けに製作されたもので、セリフはすべて英語。仏公開版は俳優本人たちが仏語に吹替えている。
『THE BIG BLUE』国際版(120分) - 海外向け編集版で仏公開版より12分カット。日本では『グレート・ブルー』の邦題で劇場公開された。
『THE BIG BLUE』アメリカ公開版(118分) - ベースは国際版だが音楽はエリック・セラではなく、ビル・コンティのスコアに差し替えられている。またラストシーンに追加された1カットのために、作品の結末が大きく変わってしまっている。
via iv1.lisimg.com
『Le Grand Bleu/VERSION LONGUE』長尺版(168分) - ベッソン監督が最初に完成させた言わば“無編集版”(フランス初公開版は、このバージョンから監督自ら36分間カットしたもの)。
日本では『グラン・ブルー/グレート・ブルー完全版』の邦題で劇場公開された(上映時は仏語吹替え版)。
フランスで1998年に「Le Grand Blue」作品公開10周年を記念してリバイバル公開された『10ans Le Grand Bleu/VERSION ORIGINALE』が日本でも同年6月にシネスイッチ銀座で『グラン・ブルー/オリジナル・バージョン』として公開されたバージョン。
蒼い海とイルカと淡い恋物語
最初の、少年時代の回想シーンで、少年達が、ギリシャの海でコインを見つけて、ガキ大将のエンゾが横取りしましたが、その後に、傍にいた神父さんが、ジャックに再び、海にコインがあると教えてくれます。それは、単なるコインではなく金貨でした。ついさっき、貧しい人々に分け与えなさいと言った神父の姿はありません。
イタリア人フリーダイバー、エンゾはある男を捜していた。ギリシアの海辺の町で育ったエンゾはガキ大将で、誰よりも素潜りが得意だったが、彼が唯一認めていたのが、潜水夫の息子である一人の気弱そうな少年だった。
ニューヨークで働く保険調査員ジョアンナは、自動車事故の調査でペルー・アンデス山脈の高地にいた。そこで彼女は、氷結した湖に酸素ボンベもなしに潜水していく1人のダイバーに出会う。ジャック・マイヨール。彼こそがエンゾが捜していた少年の成長した姿だった。
シチリア島タオルミナで開催されるフリーダイビング競技会。エンゾ、ジャック、そしてジャックを追ってやってきたジョアンナの3人が出会い、運命の物語が始まる。
via tabizine.jp
海とイルカを愛するジャック・マイヨール(左、ジャン=マルク・バール)とジャックに惹かれていくジョアンナ(右、ロザンナ・アークエット)
ペルーで出会い、ジョアンナにひと目ぼれしたジャックが、彼女に渡したプレゼントはイルカの置物だった。
ジャックは他にもイルカのグッズを集めている。
その後、イルカは家族とジョアンナに紹介している。
ジャックは他にもイルカのグッズを集めている。
その後、イルカは家族とジョアンナに紹介している。
via pds.exblog.jp