北野武が描く青春バイオレンス小説『不良』が好評発売中!!
コメディアン、映画監督などマルチな活躍を続ける北野武が、集英社より渾身の青春バイオレンス小説『不良』を発表しました。現在好評発売中で、価格は1650円(税込)。また、本書には完全書き下ろしとなる短編「3-4 X 7月」も収録されているとのこと。
表紙はこちらです!
『不良』内容紹介
中学の入学式、いきなり喧嘩で相手を圧倒したキーちゃんになぜか気に入られた茂は、埼玉出身の悪ガキ鈴木、魚屋の佐々木と共に4人で毎日遊びまわることになる。やがて、飲酒喫煙、喧嘩カツアゲから刃物を使った暴力沙汰まで、とにかく悪戯や悪ふざけを越えた遊びで悪名高い集団に。しかし中学も終わりに差し掛かった頃、キーちゃんは姿を消す。どうやらヤクザになることを決めたらしい。
キーちゃんの代わりに番長と見られるようになった茂の立場は微妙に変化し、高校に入ってからも様々な火の粉が降りかかる。ある日、揉め事の最中、茂にちょっかいを出し続けていた岡田の腹を佐々木が出刃包丁で刺してしまい――。チンピラから成り行きでヤクザの世界に入り込んでしまう少年たちの姿を描く、青春バイオレンス小説である表題作の中編「不良」に加えて、単行本完全書き下ろしとなる短編「3-4 X 7月」も収録。
今だからこそ振り返りたい!バイオレンス色の強い北野作品の数々!!
北野作品の「原点」として発表された『不良』。確かに北野武は映画監督として、今までバイオレンス色の強い映画を多数世に送り出しています。それらの作品をここで振り返ってみましょう。
その男、凶暴につき(1989年)
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ソナチネ(1993年)
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キッズ・リターン(1996年)
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アウトレイジ(2010年)
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まず特筆すべきは、1989年公開の「その男、凶暴につき」。「コドモには見せるな」のキャッチコピーで、北野自身が粗暴な警官・我妻諒介を演じました。そして1993年のヤクザ映画「ソナチネ」も、キャッチコピーは「凶暴な男、ここに眠る」と、やはりバイオレンスを前面に。その後もボクシングとヤクザを題材とした「キッズ・リターン」や、過激な暴力シーンでR15+指定を受けた「アウトレイジ」などを発表。北野作品にはいつも「暴力」が存在していることが見て取れます。そんな北野の原点に触れることが出来る最新小説『不良』。北野のファンであれば要チェックの作品と言えるでしょう!