印象的な立ち位置だったメカニック 〜アニメ「特装機兵ドルバック」
2016年3月16日 更新

印象的な立ち位置だったメカニック 〜アニメ「特装機兵ドルバック」

主要メカの主人公機から量産型という流れや、バリアブルマシーンとパワードアーマーの二本立て体制が印象的だった、アニメ「特装機兵ドルバック」

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“初”のロボット 〜バリアブルマシーン

80年代初頭のロボットアニメ状況

機動戦士ガンダムの成功以来、ロボットアニメが新奇や“リアル”さ(この両者は必ずしも対立しないのですね。アニメのなかでのハナシですから^^)を求めてきたことは、ほかのロボットアニメに関する拙文でもふれてまいりました。
ガンダムにおいて、ロボットをそれまでの他アニメに比べてより現実に近い「軍隊」に落としこむ設定にするという“発明”は、たとえば、主人公機がほかとは隔絶した存在ではなく、対して主人公機の「量産型」が登場するという展開として、筆者のような当時の子どもには驚きとともにたいへん印象深い出来事でした。「量産型」なんて言葉、きっとわたしはガンダムで知りました。
まあ、それにしても、主人公アムロのパイロットとしての絶対的な能力や、試作機と量産型のコストの云々などと後付け設定などで、両者の性能能力は雲泥の差のものとなるのですが、、

その後もダグラムやザブングルなど、なんだかんだと主人公機は特別なオンリーワン機体として他とは隔絶した強さを持ち続けます。

そんななか、主人公機が量産型機と並列もしくは近くなるのが、82年の超時空要塞マクロス、83年に半年早く始まった聖戦士ダンバイン、装甲騎兵ボトムズ、そして今回ご紹介する特捜機兵ドルバックではなかったでしょうか。
(82年、83年のこの豊かな状況はすごいですね。正直、今回確認してみて気が付きました。筆者は田舎の出身なのでわたしが観た順番は一二年前後しているかもしれませんが)
マクロスは主人公の先輩であるロイ・フォッカー機は隊長機として少し特別仕様ですが、主人公機は一般的な小隊長仕様で複数存在し、リアルな「軍隊」メカを描いた点では先鞭でしょうね。
ダンバインはそもそもメカというにはどうかということもありますし、主人公の搭乗機ダンバインは、複数機あるとはいえ、主人公含め地上から来た戦士用の特別な機体。
そうなると当初の主人公機が純然と(細かい個人カスタムはあるのかもしれませんが)外観的に量産型同じであるのは、ボトムズということになりますか。
しかし、当初主人公機は一機づつしかないが後に量産型が登場するというかたちは、ドルバックを待つことになり、これが当時子どもの筆者には印象に残っておりました。
 (1581662)

ドルバックに登場する量産型バリアブルマシーン
左から
VV-54A キャリバー
VH-64A ガゼット
VT-61A タルカス
また前置きからで前後してしまいましたが、アニメ「特装機兵ドルバック」における変形マシンは、バリアブルマシーンと呼ばれます。
 (1581670)

VV-54AR ムゲンキャリバー
主人公無限真人専用の試作VM(バリアブルマシーン)。ジープ型車両が人型に変形。
 (1581671)

(またプラモデルのボックスアートですが、いちばん分かりやすかったので)

VH-64MR オベロンガゼット
ヒロイン、ルイ・オベロン専用のVM。ヘリコプターが人型に変形。
 (1581673)

VT-61LC ボナパルトタルカス
ピエール・ボナパルト(彼の死亡後は、スタンレー・ヒルトン)搭乗のVM。戦車が人型に変形。
先ほど紹介の通り、それぞれ後に量産型が登場します。

地球を救うレスキュー ドルバック

ここらで作品自体のご紹介をf^^;
『特装機兵ドルバック』(とくそうきへいドルバック)は、フジテレビ系列局ほかで放送されていたロボットアニメである。フジテレビと葦プロダクション(現・プロダクション リード)の共同製作。全36話。製作局のフジテレビでは1983年10月7日から1984年7月6日まで放送。
1999年、母星を失ったイデリア人は長い彷徨の末、ついに生存に適した星・地球を発見した。総帥・ゼラーはただちに地球侵略を命ずる。対する地球連邦軍では人間の着るパワードアーマー主体の戦力が、イデリア人の戦闘メカであるカングライドに対抗しきれないことを知り、苦悩していた。戦力に乏しいながらも地球連邦軍を圧倒するイデリア軍は、モンブラン山麓に拠点を設け、本格的に地球侵攻を開始する。そのような状況にあって、単なるレスキュー部隊と思われていた特殊部隊「ドルバック」が立ち上がった。通常兵器から人型に変形するバリアブルマシーンを駆る無限真人ら3名の戦士だけが、イデリアの特殊兵器に対抗できる力を持っていた。

ドルバック隊

 (1581676)

中央:無限真人
右:ルイ・オベロン
左:ピエール・ボナパルト
後方:スタンレー・ヒルトン
無限 真人(むげん まさと)
声 - 古谷徹
主人公。20歳の日本人男性。直情径行の熱血タイプ。運動神経・格闘能力にすぐれ、ドルバック隊のバリアブルマシーン「キャリバー」を操縦する。レーサー志望のため、ジープ形態での操縦の腕も確かである。ドルバック隊のリーダーである。
ルイ・オベロン
声 - 鶴ひろみ
ヘリコプターから変形するバリアブルマシーン、「ガゼット」を操縦する18歳のアメリカ人女性。赤毛のショートヘアで活発な性格である。頭脳も優れていて、細身のガゼットを駆り情報収集と分析に力を発揮する。真人に好意を持っていたが、作中では仲が進展することは無かった。事前のアニメ雑誌等[要出典]の紹介記事では、釣り目でベリショートの全く印象の違う画像が紹介されていた。
ピエール・ボナパルト
声 - 亀山助清
戦車から変形するバリアブルマシーン、「タルカス」を操縦する23歳のフランス人男性。ドルバック隊のムードメーカーであり、真人のフォロー役。物語中盤でルイをかばって死亡する。
スタンレー・ヒルトン
声 - 鈴置洋孝
ピエールの死後、ドルバック隊に配属された21歳のイギリス人男性。バリアブルマシーン「タルカス」を操縦する。軍のエリートであり、遊軍のようなドルバック隊では非常に堅い印象を受ける。ピエールのことを忘れられない真人は、スタンレーと認めることができずに衝突を繰り返していた。軍人らしく、殴り合いの喧嘩をした後でも真人のフォローを行う好漢。

地球連邦軍の主力 パワードアーマー

アニメ「装甲機兵ドルバック」のメカニック面でのもう一つの大きな特徴は、主人公らが搭乗して活躍するバリアブルマシーンとは別に、味方側地球連邦軍の主力兵器があるということです。
その名もパワードアーマー(PA)、強化倍力装甲服。
大きさ的にも兵士が乗るというより着るかのような兵器で、兵士を装甲で守ると同時に、移動や戦闘を可能としています。要するに、SFファンにはおなじみの、ロバート・A・ハインライン「宇宙の戦士」のパワードスーツですね。
このパワードアーマー、
スポンサーであるグンゼ産業が強力に後押ししたこともあり、本作における主役メカであるVMよりも人気が高まった。当時発売されたプラモデルでは、ガンプラにおけるMSV的な演出が功を奏し、緻密なジオラマ模型の見本が登場しコンテストが行われるなど好評だった。作中に登場しないPAのバリエーションモデルも発売されている。グンゼ産業が発行していた小冊子『ドルバックニュース』内では改造したPAを用いたオリジナルフォトストーリーが掲載され、その中には後にΖΖガンダムのメカデザインを務めた小林誠の手による改造PAも掲載されていた。
だ、そうで。
模型誌の「S.F.3.D」はよく記憶しているのに、筆者にはあまりパワードアーマーの方の印象がなかったですね。S.F.3.Dが82年5月からの掲載なので、そのパクリとみなしたのか、プラモデルのクオリティのはるかな違いから(製品としてのS.F.3.Dプラモデルが出たのは84年ですが)か、同誌面掲載は85年12月まで続いてるので、ドルバックのあとにS.F.3.Dを知ったのか、、
やはりS.F.3.Dのパクリなのかなあ、、? パワードアーマー。
(「宇宙の戦士」の有名なスタジオぬえが描いた挿絵のパワードスーツはやや直線的で、ドルバックのパワードアーマーにあまり似てないけど、S.F.3.Dの方は曲線的でそっくりなんですよねえ)
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