本来、専門家のインタビューや、ナレーションがつくはずだったのにも関わらず、スタンリー・キューブリックの“説明を入れてしまうと映画が持っている魔法が損なわれてしまう”という一言により、公開前になってインタビューやナレーションを全カット。そのお陰で、一見しただけでは意味不明だし、何回観ようが難解極まりない映画になっています。
台詞や説明を極力省き、視覚表現で観客の意識に訴えるという作風は極めて斬新であっが、映像のクオリティーや「人類の進化と地球外生命の関係」という哲学的なテーマを賞賛する声の一方、抽象的な内容や非常に難解な結末を批判する意見もあり、賛否両論の渦が巻き起こった。
公開直後は興行成績が悪かったが、再公開を経て評価が高まり、現在では世界映画史に残る不朽の名作のひとつとして認識されている。日本の文部科学省が「特選」に指定している、唯一のSF映画としても知られている。
初見で解けなかった謎を自分なりに解釈したり考察したりするべく、公開劇場にはリピーターが押し寄せ、今尚色々な解釈や新説を生む傑作となり得ているわけで、キューブリックの思惑通りとなっています。
ちなみに、この年のアカデミー賞・作品賞は、キャロル・リードが監督し、ロン・ムーディ、ジャック・ワイルドが出演した『オリバー』であった。
台詞や説明を極力省き、視覚表現で観客の意識に訴えるという作風は極めて斬新であっが、映像のクオリティーや「人類の進化と地球外生命の関係」という哲学的なテーマを賞賛する声の一方、抽象的な内容や非常に難解な結末を批判する意見もあり、賛否両論の渦が巻き起こった。
公開直後は興行成績が悪かったが、再公開を経て評価が高まり、現在では世界映画史に残る不朽の名作のひとつとして認識されている。日本の文部科学省が「特選」に指定している、唯一のSF映画としても知られている。
初見で解けなかった謎を自分なりに解釈したり考察したりするべく、公開劇場にはリピーターが押し寄せ、今尚色々な解釈や新説を生む傑作となり得ているわけで、キューブリックの思惑通りとなっています。
ちなみに、この年のアカデミー賞・作品賞は、キャロル・リードが監督し、ロン・ムーディ、ジャック・ワイルドが出演した『オリバー』であった。
衝撃的な結末で相当ショックを受けた『イージー・ライダー』
『イージー・ライダー』の一場面
『イージー・ライダー』(原題:Easy Rider)は、1969年公開のアメリカ映画。日本では1970年に公開され、「イージー☆ライダー」と表記されることもある。ピーター・フォンダとデニス・ホッパーによるアメリカン・ニューシネマの代表作。その衝撃的な結末で知られる。1970年(第42回)アカデミー賞で助演男優賞と脚本賞にノミネートされた。
via assets.mubi.com
「彼らはアメリカ(自由)を見つけに旅に出た。しかし、そんなものはどこにもなかった」
メキシコからロサンゼルスへのコカインの密輸で大金を得たワイアット:ニックネームはキャプテン・アメリカ(ピーター・フォンダ)とビリー(デニス・ホッパー)は、金をフルカスタムされたハーレーダビッドソンのタンク内に隠し、カリフォルニアからマルディグラ(謝肉祭)の行われるルイジアナ州ニューオリンズ目指して旅に出る。
カトリック信者の農夫の家でランチをご馳走になったり、ヒッチハイクをしていたヒッピーを拾って彼らのコミューンへ立ち寄ったりと気ままな旅を続ける2人。しかし旅の途中、無許可で祭りのパレードに参加したことを咎められ留置場に入れられる。そこで二人は弁護士ハンセン(ジャック・ニコルソン)と出会い、意気投合する。
そして、ハンセンの口利きで釈放された2人は、ハンセンと共にルイジアナ州ニューオリンズに向けての旅を続ける。しかし、「自由」を体現する彼らは行く先々で沿道の人々の思わぬ拒絶に遭い、ついには殺伐としたアメリカの現実に直面する。
カトリック信者の農夫の家でランチをご馳走になったり、ヒッチハイクをしていたヒッピーを拾って彼らのコミューンへ立ち寄ったりと気ままな旅を続ける2人。しかし旅の途中、無許可で祭りのパレードに参加したことを咎められ留置場に入れられる。そこで二人は弁護士ハンセン(ジャック・ニコルソン)と出会い、意気投合する。
そして、ハンセンの口利きで釈放された2人は、ハンセンと共にルイジアナ州ニューオリンズに向けての旅を続ける。しかし、「自由」を体現する彼らは行く先々で沿道の人々の思わぬ拒絶に遭い、ついには殺伐としたアメリカの現実に直面する。
当時のアメリカ社会の暗部をえぐった傑作!!
元々は馬をバイクに乗り換えた現代の西部劇を目指して創られた作品だが、そこで描き出されたのはドラッグ・カルチャー、余所者への強烈な排他性、そして名ばかりの“自由”という現代のアメリカであった。1969年という時代性を強く反映させているのにもかかわらず、この作品が未だに色褪せないのは、そこで描かれていることが実は普遍的なものであり、現在でも充分に通用するテーマを内包しているからであろう。本作の大ヒットは、低予算で現実的な作品でも優れた商品になる事をハリウッドに知らしめた。
ちなみに、この年のアカデミー賞・作品賞は、ジョン・シュレシンジャーが監督し、ダスティン・ホフマン、ジョン・ボイトが出演した『真夜中のカーボーイ』であった。
ちなみに、この年のアカデミー賞・作品賞は、ジョン・シュレシンジャーが監督し、ダスティン・ホフマン、ジョン・ボイトが出演した『真夜中のカーボーイ』であった。
評論家たちの”知的想定外”による酷評の嵐だった『明日に向って撃て!』
『明日に向って撃て!』の一場面
『明日に向って撃て!』(あすにむかってうて!、原題: Butch Cassidy and the Sundance Kid)は、1969年のアメリカ映画。アメリカン・ニューシネマの傑作の一つ。実在の銀行強盗ブッチ・キャシディとサンダンス・キッドの物語。ラストシーンのストップモーションは映画史に残る屈指の名シーンとして有名である。
西部の荒くれ者、ブッチとサンダンスがボリビアを目指す「明日に向かって撃て!」、ラストシーンは必見! - Middle Edge(ミドルエッジ)
西部の荒くれガンマン、ブッチとサンダンスが逃亡劇を続けながら南米ボリビアを目指す「明日に向かって撃て!」。これは実在の銀行強盗ブッチ・キャシディとサンダンス・キッドの物語で、ラストシーンのストップモーションは映画史に残る屈指の名シーンとして有名です。
ミドル・エッジの記事にこの映画の解説がありますので、ご一読下さい。