「戦闘メカ ザブングル」のここがすごい!
まん丸顔に団子鼻のブサイクヒーローや、第1話にいきなり2台が登場する主人公メカ。のみならずそのメカ(名称がまんま番組タイトルでもあるのに!)がシリーズ半ばで大破して新型機に主役の座を明け渡し、しかもその新型機はデブで平べったくて亀の甲状のパーツを背負ってて色までガメラ色という、およそヒーローらしくないデザイン。
生身でこういったロボットメカと戦ったのは、ドモン・カッシュが
最初ではなく、おそらくはこのジロンだろう。
後の「ICBM投げ」の開眼編のように生身でロボットをぶん投げる。
その時の台詞が確か・・・「アニメだからね」。これにはぶっとんだ。
アニメの主役が「どうせアニメだし」とか言う。
劇中登場したメカ「ウォーカーマシン」も非常に個性的な魅力溢れるメカである。何せ「ガソリンエンジン」で「ハンドルやレバーで操作」という我々にも非常に馴染み深いメカで、ジロン達シビリアンの「ただの生活必需品」に過ぎないのである。
そのため当時発売されたプラモデルにも塗装に関しての設定は載っておらず、ただ「ウォーカーマシンは個人の所有物なので決められた色はありません。お好きな色で塗装してください」と書かれているのみで、こういった「道具は道具」という潔さが、キャラクターの魅力を引き立てたと言えるのではなかろうか。
不細工で盗品を機体にしてしまう主人公、メタフィクション的なセリフ、複数の主人後機や後半の主役機交代劇、一度聞いたら忘れられない銀河万丈のナレーションなど、「掟破り」と言われても許され今も愛されるのは「戦闘メカ ザブングル」ならでは。
気になる最終回は?
洗脳を解くためにエルチに刷り込まれていたカシムの思考を自らに移し、散っていったアーサーの死に怒りの炎を燃やすジロンたち。エルチの洗脳が解けたと喜んでいたのもつかの間、軌道衛生上から落下してきた大型ミサイルがアイアン・ギアーめがけて一直線に飛んできて、絶体絶命の大ピンチに陥ります。
ジロンを搭載したウォーカー・ギャリアは何とアイアンギアー甲板に立ってミサイルを受け止め、ホーラのランドシップに投げ返してしまいました。
ジロンたちはついに黒幕カシムの本拠地Xポイントにたどり着き、最終決戦を迎えます。追い詰められたカシムはやけになって先文明の遺産であるICBMを乱射しますが、その誘爆に巻き込まれて自滅し、至近距離にいたエルチはミサイル爆発の閃光で失明してしまいます。
ジロンを搭載したウォーカー・ギャリアは何とアイアンギアー甲板に立ってミサイルを受け止め、ホーラのランドシップに投げ返してしまいました。
ジロンたちはついに黒幕カシムの本拠地Xポイントにたどり着き、最終決戦を迎えます。追い詰められたカシムはやけになって先文明の遺産であるICBMを乱射しますが、その誘爆に巻き込まれて自滅し、至近距離にいたエルチはミサイル爆発の閃光で失明してしまいます。
決戦終結後、失明や洗脳されていた過去のことでこれ以上迷惑をかけたくないと荒野に独り飛び出すエルチでしたが、迎えに来たジロンの呼びかけに応え、これからも仲間と共に生きていくことを決意します。
自分がエルチの目の代わりになると語りかけエルチを抱えて皆の下へ走り出すジロン。すると彼方からジロンとエルチを迎えに来た仲間たちが朝日の中駆けてきて、さらにこれまでに登場したキャラクターみんながオーバーラップしていくというハッピーなエンディングを迎えます。
自分がエルチの目の代わりになると語りかけエルチを抱えて皆の下へ走り出すジロン。すると彼方からジロンとエルチを迎えに来た仲間たちが朝日の中駆けてきて、さらにこれまでに登場したキャラクターみんながオーバーラップしていくというハッピーなエンディングを迎えます。
エルチが失明したり、ファットマンが爆発に巻き込まれたりとバッドエンドで終わるのか?と思いきやファットマンは生きていてジロンからエルチを奪い取ったり、その隙にラグがジロンにキスしたり、最後までコミカルなところが良かったです。
これまでのキャラクターが総出演するカーテンコール風の演出も粋なはからいですね。
これまでのキャラクターが総出演するカーテンコール風の演出も粋なはからいですね。
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