山崎豊子の小説『白い巨塔』、実写化の迫力は凄かった!
2017年1月31日 更新

山崎豊子の小説『白い巨塔』、実写化の迫力は凄かった!

田宮二郎の遺作となったドラマ版『白い巨塔』 大学病院内の陰謀がうごめく医療ドラマ。

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『白い巨塔』

「財前教授の総回診が始まります」
の、あの名シーンは、この作品から広まった!
医療ドラマの先駆けとなった、大ヒット作です。
『白い巨塔』

『白い巨塔』

総回診シーン
『白い巨塔』(しろいきょとう)は、1978年6月から1979年1月にかけて、フジテレビ系列で放送されたテレビドラマである。

主演は田宮二郎。山崎豊子の小説『白い巨塔』の3度目の映像化作品。その後リメイク版が2作品製作された。

当時スキャンダル(借金・双極性障害(躁鬱病)・作品放映中の自殺など、詳細は田宮二郎の項目を参照)が物議をかもしていた、財前五郎を演じた田宮二郎の代表作かつ遺作となった。

あらすじ

自らの腕を一流と自負し、次期教授の座を狙う外科医・財前五郎。一方、財前と同期の内科医・里見脩二は、権力争いには全く興味がなく、純粋に研究に打ち込んでいた。

ある日、学部長である鵜飼教授が見落としたすい臓がんの手術に成功したことから鵜飼教授からにらまれてしまった財前は、鵜飼へ高価な絵画を贈るなどして教授選に向けての裏工作を固めていた。

現外科教授である東は、財前を後任教授にはしたくなかった。さまざまな画策をし、金沢大学の菊川教授を後任候補として擁立する。財前は、義父の財前又一を後ろ盾に、医局長である佃たちを味方につける。

外科教授である東と、助教授である財前の師弟関係は完全に決裂し、さまざまな陰謀がうごめいてゆく。

金と人脈を駆使し、財前は教授の座を手にする。

教授になった財前は、里見の患者であった佐々木庸平の手術を依頼された。しかし、教授として参加するドイツでの国際外科学会の準備に追われていた。

里見と柳原から、術前の胸部断層撮影について忠告されていたが、自分の能力への過信から、それを無視して手術をつづけた財前。手術は終了し、ドイツへと発った財前だったが、その間に佐々木庸平の容態は悪化し、死亡する。

そして財前は、遺族から訴えられることになる。

主な登場人物

財前五郎:田宮二郎

財前五郎:田宮二郎

浪速大学医学部第一外科助教授→浪速大学医学部第一外科教授
里見脩二:山本學

里見脩二:山本學

浪速大学医学部第一内科助教授→近畿癌センター第一診断部次長
東貞蔵:中村伸郎

東貞蔵:中村伸郎

浪速大学医学部第一外科教授→近畿労災病院院長
鵜飼雅一:小沢栄太郎

鵜飼雅一:小沢栄太郎

浪速大学医学部第一内科教授、浪速大学医学部長
大河内清作:加藤嘉

大河内清作:加藤嘉

浪速大学医学部病理学教授(浪速大学前医学部長)
柳原弘:高橋長英

柳原弘:高橋長英

浪速大学医学部第一外科医局員(佐々木庸平担当医)
今見ても名優揃いですね。
重厚な演技で引き込まれました。
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