【1978年洋楽】サタデー・ナイト・フィーバー!「日本」でヒットした洋楽トップ5
2023年3月14日 更新

【1978年洋楽】サタデー・ナイト・フィーバー!「日本」でヒットした洋楽トップ5

「洋楽」と一言で言っても、アメリカやイギリスなど本場でヒットする曲と、日本国内でヒットする曲はかなり異なります。中には、日本でヒットしても、本国ではヒットしないという逆転現象も!? 今回は "1978年の日本" にフォーカスして、オリコンシングルチャートを中心に「日本でヒットした洋楽5選」をご紹介します。

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1978年のオリコンから選出

邦楽も含めたオリコン総合シングルチャートを対象に、1978年の年間トップ100にランクインした洋楽の中から5曲を選出します。トップ100内で5曲に満たない場合は、全米ヒットチャートの中から、日本で人気になったと思われる曲を別途選出し、ちょうど洋楽5選としています。(本年は、8曲ランクインしているため、全曲トップ100からの選出です。)

この年は、映画『サタデー・ナイト・フィーバー』の影響でディスコブームを反映した曲が多く、特にビー・ジーズの活躍は驚異的でした。最初の曲は、ピアノと口笛でおなじみのあの曲です。

ストレンジャー / ビリー・ジョエル

『ストレンジャー』は、ビリー・ジョエル同名の大ヒットアルバムからのシングルカット曲です。実は、シングルになったのは日本とわずか数カ国のみで、本国アメリカではシングル化されていません。オリコンシングルチャートでは、最高位2位、年間24位を記録しました。

本曲は、前奏と後奏に登場するピアノ伴奏と口笛のフレーズが特徴的ですが、当初、口笛部分は管楽器での演奏を想定していました。プロデューサーのフィル・ラモーンが口笛を気に入り、ビリー・ジョエル自身が口笛を吹いて楽曲を完成させています。

因みに、アルバムからは『素顔のままで』が世界的に大ヒットし、第21回グラミー賞最優秀レコード賞最優秀楽曲賞を受賞しました。

Billy Joel - The Stranger (Live 1977)

悲しき願い / サンタ・エスメラルダ

『悲しき願い』は、元々はシンガーソングライター兼ピアニストのニーナ・シモンのために書かれた曲ですが、その後は多くのアーティストによってカバーされています。最も有名なカバーの一つが、1965年のアニマルズのブルース・ロック・バージョンで全米15位を記録。そして、もう一つが本曲、サンタ・エスメラルダのディスコ・フラメンコバージョンで同じく全米15位を記録しました。日本でも、オリコンシングルチャート年間32位と大ヒットしています。因みに、アルバム収録版は16分のロングバージョンです。

後年、本曲は様々な場面で引用されており、たとえば、2003年公開の映画『キル・ビル』では、ブライドとオーレン石井の戦いで、本曲のインストゥルメンタル部分が使用されています。

サンタ・エスメラルダ - 悲しき願い Santa Esmeralda - Don't Let Me Be Misunderstood

恋のナイト・フィーバー / ビー・ジーズ

1978年、ジョン・トラボルタの出世作となった映画『サタデー・ナイト・フィーバー』。映画だけでなく音楽も大ヒットし、サウンドトラックは全米24週連続ナンバーワンという驚異的な記録を達成しました。シングルカットされた収録曲も、年間チャートのトップ10に3曲がランクインし、『恋のナイト・フィーバー』(2位)、『ステイン・アライヴ』(4位)、『愛はきらめきの中に』(6位)を記録しています。因みに、彼らの弟、アンディ・ギブの『シャドウ・ダンシング』が年間1位でした。

日本でも映画、音楽ともに大ヒットし、本曲『恋のナイト・フィーバー』がオリコンシングルチャートで最高位3位(年間33位)、『ステイン・アライヴ』も最高位15位(年間66位)を記録しています。

Saturday Night Fever • Night Fever • Bee Gees

ハロー・ミスター・モンキー / アラベスク

アラベスクは、西ドイツ出身の女性3人グループですが、主に日本で活躍しました。デビューシングルの『ハロー・ミスター・モンキー』は日本や韓国で大ヒットし、オリコンシングルチャートでは最高位8位、年間37位を記録しています。その後も継続して日本で活躍しますが、本国の西ドイツやヨーロッパでの結果は今ひとつでした。

グループは1984年に解散。メンバーのジャスミン・フェッタとミシェーラ・ローズは、新たにルージュというデュオを結成して活動を再開しました。一方、同じくメンバーのサンドラ・アン・ラウアーはソロデビューを果たし、その後は西ドイツ(現在のドイツ)でコンスタントに活躍を続けています。中でも、音楽プロジェクト・エニグマでの活動が顕著で、1990年の『サッドネス・パート1』は全米5位、1993年の『リターン・トゥ・イノセンス』は全米4位と、アメリカ・ヨーロッパを中心に世界的成功を収めました。

アラベスク/ハロー・ミスタ・モンキー Hello Mr Monkey

宇宙のファンタジー / アース・ウインド&ファイアー

アース・ウインド&ファイアーは、長年、日本では非常に人気の高いファンク・バンドで、1979年の初公演以降、頻繁に来日コンサートを行っています。人気曲は多数ありますが、特に人気が高いのが本曲『宇宙のファンタジー』です。アメリカではヒットしなかったものの、日本ではオリコンシングルチャートで年間78位を記録しました。また、収録するアルバム『太陽神』は世界的に大ブレイクし、アメリカでは最高位3位(年間12位)、日本でも最高位14位(年間31位)を記録しています。アルバムのアートワークは、イラストレーター・長岡秀星が手がけたものです。

本曲の作曲には3ヶ月もかかっており、モーリス・ホワイトが映画『未知との遭遇』を観て感化された後に本曲を仕上げたと言われています。

Earth, Wind & Fire - Fantasy (Live)

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