マンガ「MAJOR」とは
『週刊少年サンデー』(小学館)1994年33号より2010年32号まで連載。全747話。第41回(平成7年度)小学館漫画賞少年部門、第2回(2011年)サムライジャパン野球文学賞ベストナイン受賞。2001年に『GS美神 極楽大作戦!!』の39巻を抜いて少年サンデーコミックス最多巻数を記録し、全78巻の作品となった(ただし、現在は『名探偵コナン』に記録を塗り替えられている)。
16年も続いた長期連載漫画ですが、リトル時代から一貫して、吾郎とチームメイトをメインにして描かれているので、読者は吾郎と一緒に成長しているような感覚を持てるのかもしれません。
マンガ「MAJOR」のあらすじ
吾郎の幼稚園時代
5歳の吾郎は、プロ野球選手の父本田茂治との2人暮らしです。3歳の時に母を亡くしましたが、尊敬する父のようなプロ野球選手になりたいと思っています。
茂治はレギュラーに定着できない投手でしたが、無理な練習で腰を痛めたうえに、遠征中に肘を痛めたために引退も考えます。吾郎が球団に解雇を取り消すよう直談判したことと、親友の茂野の助言もあり、バッターに転向して再起します。吾郎の通う幼稚園の、桃子先生との再婚が決まったころ、ジョー・ギブソン投手との対決で、1度はホームランを打ちますが、次の打席で頭部にデッドボールを受け、転倒した際に自分のバットで頭部を強打し、翌日なくなってしまいます。
茂治の死は、多くの人の人生を変えることになりました。
茂治はレギュラーに定着できない投手でしたが、無理な練習で腰を痛めたうえに、遠征中に肘を痛めたために引退も考えます。吾郎が球団に解雇を取り消すよう直談判したことと、親友の茂野の助言もあり、バッターに転向して再起します。吾郎の通う幼稚園の、桃子先生との再婚が決まったころ、ジョー・ギブソン投手との対決で、1度はホームランを打ちますが、次の打席で頭部にデッドボールを受け、転倒した際に自分のバットで頭部を強打し、翌日なくなってしまいます。
茂治の死は、多くの人の人生を変えることになりました。
吾郎のリトルリーグ時代
茂治の死後、茂治と婚約していた桃子先生に引き取られた吾郎は、4年生になりリトルリーグのチーム三船リトル・ドルフィンズに入りますが、かつての強豪チームも野球人口の減少から、メンバーが足りず存続の危機にあります。吾郎は必死に同級生を説得して、キャッチャーの経験がある小森と、女の子ながら清水も加入し、小森をいじめていたサッカー少年の沢村も、吾郎と出会ったことで三船リトルに加入することになり、やる気の見えなかったチームも活気を取り戻していきます。
チームとして団結した三船リトルは、県内の大会でも数々の激闘を制し、勝ちあがるまでに成長します。そして県内でも屈指の強豪チーム、父茂治も所属した横浜リトルと対戦することになります。監督の指示は絶対だった横浜リトルのメンバーも、吾郎の実力と野球に対する熱意に、真っ向勝負を挑むようになっていきます。
茂治に打者転向を進めたことが、結果的に死に追いやったのではないかと悩んでいた茂野は、吾郎を気にしてよく試合を観戦に来ていましたが、母親代わりの桃子と結婚することになり、移籍先の福岡に引っ越すことになった吾郎は、三船リトルの仲間たちに別れも告げずに転校してしまうのでした。
茂治に打者転向を進めたことが、結果的に死に追いやったのではないかと悩んでいた茂野は、吾郎を気にしてよく試合を観戦に来ていましたが、母親代わりの桃子と結婚することになり、移籍先の福岡に引っ越すことになった吾郎は、三船リトルの仲間たちに別れも告げずに転校してしまうのでした。
三船リトルでの吾郎
横浜リトルには、幼いころに無理やり誘ってキャッチボールをしていた、佐藤寿也(トシくん)がキャッチャーとして在籍していました。冷静沈着、頭脳明晰で、生涯のライバルであり親友となる寿也との出会いも、吾郎の人生に大きな影響を与えていきます。
吾郎の三船東中学校時代
父の茂野英毅が横浜に移籍したことで、三船東中学に転校してきた吾郎は、ほとんど活動ができていない野球部の再建を果たします。三船リトルでチームメイトだった小森や、不良として野球部の練習を邪魔していた連中も、吾郎と出会うことで野球をすることになり、新入生も入部して、県大会を戦っていきます。
ここでも、友の浦中に進学した寿也と対決し、熱戦を繰り広げます。
ここでも、友の浦中に進学した寿也と対決し、熱戦を繰り広げます。
吾郎の海堂学園高校時代
全国屈指の野球の名門校、海堂学園高校の入部テストに合格し、寿也とともに進学し2軍に昇格し、初めて寿也とチームメイトになります。マニュアル野球とマネージャーのやり方に反発した吾郎は、1軍との勝負に勝ち海堂学園を自主退学し、海堂学園と対決することを決めます。
吾郎の聖秀学院高校時代
海堂学園のマネージャーの妨害工作で、野球部のある高校への編入ができなかった吾郎ですが、元女子高の聖秀学院で自ら野球部を創設します。グラウンドも自由に使えないため、屋上に練習場を作り、部員を勧誘して、ようやく人数がそろいます。指導者として父の茂野英毅と、横浜リトル監督の樫本が協力し、野球未経験者には吾郎が丁寧に指導することで、チームとして団結していきます。3年の時に清水の弟の大河が入学することで、戦力もアップしますが、海堂学園のマネージャーの謀略で、吾郎は足首に大けがをしてしまいます。
メジャーリーグへの挑戦
高校卒業後の吾郎は、ドラフト候補にも挙げられますが、単身アメリカに渡り大リーグへの挑戦を始めます。英語も話せず、空港到着早々に持つ全部を置き引きされるなど、前途多難ですが、様々な人との出会い、トライアウトにも合格し、マイナーリーグからメジャーリーグを目指していきます。
ジョー・ギブソンと再会し、長男ギブソンJr.とも出会うことで、茂治の死後にギブソンの家族も大きなものを失ったことを知った吾郎でした。
ジョー・ギブソンと再会し、長男ギブソンJr.とも出会うことで、茂治の死後にギブソンの家族も大きなものを失ったことを知った吾郎でした。