【訃報】作曲家の小林亜星さん死去。
昭和から平成にかけて、CMソングなど多数の楽曲を世に送り出した作曲家・小林亜星さんが5月30日、心不全のため亡くなっていたことが明らかとなりました。88歳でした。
第一報はこちらです!
【速報 JUST IN 】作曲家の小林亜星さん死去 88歳 「北の宿から」など作曲 #nhk_news https://t.co/nruBQVmSAm
— NHKニュース (@nhk_news) June 14, 2021
小林さんは1932年、東京都出身。学生時代からジャズバンドなど音楽に傾倒し、大学卒業後は作曲家・服部正に師事。CMソングの制作を開始し、レナウン「ワンサカ娘」「イエ・イエ」、日立グループ「日立の樹」などで頭角を現すこととなりました。さらに、「ひみつのアッコちゃん」などのアニメソングがヒットしたほか、1976年発表の都はるみ「北の宿から」は第18回日本レコード大賞を受賞。そのふくよかな風貌も相まって、日本を代表する作曲家として長年にわたり親しまれてきました。
ミドルエッジの取材にも応じていただきました。
また晩年の2019年には、アルバム「小んなうた 亞んなうた 〜小林亜星 楽曲全集〜」の発売を記念し、ミドルエッジのインタビューに応えていただきました。
インタビューでは、音楽家の林光や冨田勲とクラスメイトであったという学生時代のエピソードや、師匠である服部正から「アーティスト(芸術家)という言葉は、決して自分で口にすべき言葉ではない。他人が呼んでくれる言葉である」という作曲家としての心構えを教えてもらったことを述懐。
そして、作詞家・阿久悠とコンビを組んでカップヌードルのCMを制作したというエピソード、さらには1974年放送のテレビドラマ「寺内貫太郎一家」で主演を務め、貫禄ある“昭和の親父”を見事に演じきった際のエピソードなども披露してくださいました。インタビューの詳細については下記の記事でまとめていますので、興味のある方はぜひご覧ください。
小林亜星さんに音楽のルーツを伺いました。-「小んなうた 亞んなうた」発売記念- - Middle Edge(ミドルエッジ)
2019年8月7日、作曲家・小林亜星さんの楽曲がCDアルバム『小んなうた 亞んなうた 〜小林亜星 楽曲全集〜』が日本コロムビアから4タイトル同時発売となりました。これを記念して、小林亜星さんにインタビューの機会をいただきました!
小林亜星さんが世に送り出した楽曲の数々!!
日本を代表する作曲家として、様々なジャンルで日本人の耳に残る楽曲を残している小林さん。その数は膨大なため全てをご紹介することはとても出来ないのですが、ここではその中から一部を抜粋して振り返ってみましょう。
「日立の樹」
まずはCMソング界隈から。前述のレナウンや「この木なんの木~♪」で有名な「日立の樹」、明治「チェルシーの唄」、ファミリーマート「あなたとコンビに、ファミリーマート」、新興産業「パッとさいでりあ」など、小林さん作曲のCMソングを聞いたことのない日本人はいないという程に、日本社会に浸透しています。
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「北の宿から」
歌謡曲界隈では、レコード大賞を受賞した都はるみ「北の宿から」のほか、フジテレビで放送された「ママとあそぼう!ピンポンパン」の挿入歌「ピンポンパン体操」、沢田研二「涙と微笑み」といった作品を残しています。
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