映画「ベルリン・天使の詩」とは
『ベルリン・天使の詩』(独: Der Himmel über Berlin, 英: Wings of Desire, 仏: Les Ailes du désir)は、1987年公開のフランス、西ドイツ合作映画。ファンタジー、ラブストーリー、ヒューマンドラマ、アート系映画。ヴィム・ヴェンダース監督。
映画「ベルリン・天使の詩」のあらすじ
塔の上のダミエル
ベルリンの塔の上から、守護天使ダミエルは人間の世界を見守っていました。天使には、人間の心の声が聞こえます。大人には天使の姿は見えませんが、子供は見ることができます。塔の上、街の中、電車やバスの中から、ずっと人間に寄り添い見守ってきました。
飛行機の中では、アメリカの俳優ピーター・フォークが、映画の撮影のためにベルリンに向かっていました。天使たちの目には、人間の世界は全てモノクロに映っていました。
飛行機の中では、アメリカの俳優ピーター・フォークが、映画の撮影のためにベルリンに向かっていました。天使たちの目には、人間の世界は全てモノクロに映っていました。
ダミエルは親友の天使カシエルと、今日あった出来事や気候などについて、オープンカーの展示場で情報交換をしていましたが、人間の目には見えません。
ダミエルは、永遠の霊として、人間の声を聞くこと、寄り添うことしかできないことに疑問を感じていました。2人は図書館に行き、一緒に図書館にいる人々の心の声を聞きます。図書館には他の天使たちも大勢いて、人間たちに寄り添っています。図書館は天使たちの憩いの場ともいえました。
老いた詩人ホメロスが、失われた詩を探しています。
ダミエルは、永遠の霊として、人間の声を聞くこと、寄り添うことしかできないことに疑問を感じていました。2人は図書館に行き、一緒に図書館にいる人々の心の声を聞きます。図書館には他の天使たちも大勢いて、人間たちに寄り添っています。図書館は天使たちの憩いの場ともいえました。
老いた詩人ホメロスが、失われた詩を探しています。
映画の撮影スタジオでのダミエル
ダミエルは映画の撮影スタジオに行きます。ピーター・フォークの映画の撮影をしていましたが、俳優やスタッフ、エキストラなど、大勢の人間の思いが、渦巻いていました。
ピーター・フォークは、撮影の合間に、エキストラの女性にモデルになってもらい、似顔絵を描いていました。
スタジオを出たダミエルは、サーカスのテントに着きます。テントの中には、空中ブランコの練習をしている女性がいましたが、座長がやってきて、今夜の興業を最後にすると伝えます。
ピーター・フォークは、撮影の合間に、エキストラの女性にモデルになってもらい、似顔絵を描いていました。
スタジオを出たダミエルは、サーカスのテントに着きます。テントの中には、空中ブランコの練習をしている女性がいましたが、座長がやってきて、今夜の興業を最後にすると伝えます。
via blog.livedoor.jp
ダミエルは、「天使のお通りだ」の声に、自分が見えるのかと一瞬驚きますが、天使の羽を付けたマリオンに向けた言葉と分かり、安心します。
自分の部屋に戻ったマリオンは、誰かに語りかけるように考えます。先の分からない未来、長くは続かない夢、自分は何者なのか、そして「愛したい、誰かを」という言葉に、ダミエルは惹かれていきます。
自分の部屋に戻ったマリオンは、誰かに語りかけるように考えます。先の分からない未来、長くは続かない夢、自分は何者なのか、そして「愛したい、誰かを」という言葉に、ダミエルは惹かれていきます。
サーカスのテントでのダミエルとカシエル
再び街に出たダミエルは、交通事故で死にそうな男を見つけ、彼の心の声を聞きます。カシエルはホメロスに寄り添い、一緒にポツダム広場に行きます。以前は多くの人があふれ、賑わっていたポツダム広場も、変わり果ててしまい、歴史が失われたと嘆くホメロスでした。
ダミエルは、カシエルを誘い、サーカスの最後の興業を見に行きます。子供たちと一緒に座り、サーカスを楽しむダミエルとカシエルでした。
ダミエルは、カシエルを誘い、サーカスの最後の興業を見に行きます。子供たちと一緒に座り、サーカスを楽しむダミエルとカシエルでした。
ダミエルの決意を知ったカシエルは、本気なのかと尋ねます。この世の始まりから、人間の誕生と戦争の始まり、がれきの山と戦車のわだち、ずっと人間に寄り添ってきながら、寄り添うことしかできなかった自分たちの存在とは何かと、ダミエルは語ります。絶望しかけた男が、再び心に希望を持ち直すこともありましたが、自殺しようとする男を止められないこともありました。
家に帰り裸足になって足をのばしたり、新聞で手が汚れたり、真っ赤なうそをついたり、そういう些細なことを人間として体験したいとダミエルは望みます。
家に帰り裸足になって足をのばしたり、新聞で手が汚れたり、真っ赤なうそをついたり、そういう些細なことを人間として体験したいとダミエルは望みます。
マリオンの最後の演技
ダミエルは再びマリオンのそばに行き、マリオンの心の声を聞きます。「跳べないかもしれない」、「落ちてしまうかもしれない」という死への恐怖と、それを乗り越えて演技へと向かうマリオンに、ダミエルは寄り添います。マリオンは見事に成功し、サーカスの連中は最後の夜を、一緒に酒を酌み交わして終わります。
via locari.jp
その後マリオンはロックバンドのライブに出かけます。込み合うライブハウスの中で、一人踊るマリオンのそばに寄り添うダミエルですが、思わずマリオンの手に触れてしまいます。ダミエルの手が触れた瞬間、マリオンは何かの存在を感じます。一人ぼっちだけれど孤独ではないと、マリオンは感じます。その夜、マリオンの夢の中にはダミエルが現れ、マリオンはダミエルを受け入れます。