日韓W杯でロナウドが披露した「大五郎カット」。その理由とは?
90年代から2000年代を代表するサッカー選手で、歴史上最も優れたストライカーとも言われるロナウド。その知名度は海外に留まらず、日本でも知る人はいない程でしょう。普段サッカーを観ない人でも、2002年の日韓W杯での活躍は記憶に残っていると思います。そんな彼が大会当時にしていた「子連れ狼の大五郎」のような髪型を皆さん覚えていますか?
この髪型です。
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おでこの上の部分の髪だけを残すという何とも珍妙なその髪型は、日本においては「大五郎カット」と呼ばれていました。では、なぜ彼はこの髪型にしていたんでしょうか?
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当時は噂レベルで色々言われていましたが・・・
あの髪型にしていた理由についてですが、2002年当時は、噂レベルで「あれはブラジルの貧しい子供たちが時折している髪型で、サッカーを通じて勇気を与えるためにした」などとも言われていました。しかし、後年の彼へのインタビューで、意外な事実が明らかとなってきました!
話題逸らしのための髪型だった!!
後年行われたインタビューによれば、当時ロナウドは鼠径部に痛みを抱えており、全力でのプレーが出来ないことに不安を抱えていました。その結果、マスコミから故障について聞かれるのも避けたい状況に。そこで彼は、あの珍妙な髪型にすることで「マスコミの目を髪型に向けさせよう」と画策したのです。
そんな彼の策が功を奏し、当時はあの髪型ばかりがクローズアップされ、彼の故障についてマスコミが騒ぐことはありませんでした。その結果リラックスしてプレーに専念できたロナウドは、日韓W杯で計8得点を挙げ得点王に輝く活躍を見せ、ブラジルの5度目のワールドカップ制覇に貢献したのです。
World Cup 2002 All Goals Ronaldo
日韓W杯でのロナウドのゴールはこちらで拝めます!
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三度のW杯で15得点!まさに怪物!
前述の通り日韓W杯で大活躍を見せたロナウドですが、彼が活躍したW杯は2002年だけではありません。1994年に初めてブラジル代表に選ばれて以降、3大会連続でW杯に出場。1998年のフランス大会では4得点を挙げMVPに輝き、日韓W杯では8得点を挙げ得点王に、2006年のドイツ大会も含めると計15得点を挙げています。これはW杯史上、ミロスラフ・クローゼの16得点に次ぐ第2位の記録となっています。その活躍ぶりに、当時の彼は怪物(フェノーメノ)とも呼ばれました。
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”本物”の大五郎も振り返る!
せっかくですので、「ちゃーん」で有名な「子連れ狼」の大五郎も振り返っておきましょう。「子連れ狼」とは70年代に連載されていた小池一夫原作・小島剛夕画の漫画で、何度も実写化が行われている国民的作品です。
その登場人物のひとりである大五郎とは、主人公・拝一刀の子供。70年代に、萬屋錦之介版のドラマで西川和孝が演じたのが著名です。普段はいたって無口であり、父である一刀を「ちゃーん」と呼ぶ声が印象に残っている方も多いと思います。一見まったく接点のなさそうな「ロナウド」と「大五郎」という異色の組み合わせ。ロナウドを想像しながら子連れ狼を鑑賞すれば、また違った印象になるかもしれませんね!?