あのキャラクターをもろにパクっちゃった『ミスピーチワールド』
「ピーチ姫」と言えばみなさんご存知、「マリオシリーズ」に登場するお姫様ですよね。『スーパーマリオブラザーズ』(1985年)以降のシリーズから登場するキノコ王国のお姫様であり、世界的な知名度も高い魅力的なキャラクターです。このピーチ姫が主役に抜擢された作品は、2005年に発売されたニンテンドーDS用ソフト『スーパープリンセスピーチ』が初めて…なのですが、無謀にもこのピーチ姫を(無断で)題材にしたパロディ作品がその昔、ファミコンで発売されていたのです。
それが今回紹介する幻のクソゲー、ハッカーインターナショナルが1991年に発売した任天堂非公認のファミリーコンピュータ用アクションゲーム、その名も『ミスピーチワールド』……ッ!!
この記事ではそんな本作のゲーム内容の紹介、プレイ動画、同年に発売された他のゲームソフトなどに触れていきたいと思います。
それが今回紹介する幻のクソゲー、ハッカーインターナショナルが1991年に発売した任天堂非公認のファミリーコンピュータ用アクションゲーム、その名も『ミスピーチワールド』……ッ!!
この記事ではそんな本作のゲーム内容の紹介、プレイ動画、同年に発売された他のゲームソフトなどに触れていきたいと思います。
パッケージの比較と価格、プレミアソフトたる所以
まずこちらが(問題の?)『ミスピーチワールド』
自称「大爆笑!ピーチパロディー アメリカンコミックアクション」だそうですが、内容は全く笑えません。まあお楽しみの内容は後回しにしてこのパッケージなのですが……
自称「大爆笑!ピーチパロディー アメリカンコミックアクション」だそうですが、内容は全く笑えません。まあお楽しみの内容は後回しにしてこのパッケージなのですが……
via www.amazon.co.jp
気づいた方も多いのではないでしょうか、あからさまに『スーパーマリオブラザーズ3』のパッケージをパクっ…意識していますね。ミスピーチ(ピーチ姫とは言っていない)が両手を広げて飛んでいます。最もこのゲームのパロディ部分って実はほとんどパッケージだけなのですが。
このようにパッケージからして怪しさ抜群のこのゲーム、後述するゲーム内容も一言で言ってしまえばクソゲーなのですが、本数自体が少なかったらしく、またピーチ姫という名の知れたキャラクターをパロったからか、非公認ソフトのくせに知名度が高めで結構な額のプレミアが付いております。
試しにヤフオクで調べてみると、なんと箱・説明書付きのものは35,000円で取り引きされていました。
(2018年 5月 15日 調べ)
このようにパッケージからして怪しさ抜群のこのゲーム、後述するゲーム内容も一言で言ってしまえばクソゲーなのですが、本数自体が少なかったらしく、またピーチ姫という名の知れたキャラクターをパロったからか、非公認ソフトのくせに知名度が高めで結構な額のプレミアが付いております。
試しにヤフオクで調べてみると、なんと箱・説明書付きのものは35,000円で取り引きされていました。
(2018年 5月 15日 調べ)
色々トンでる設定とゲーム概要、制作会社について
説明書には、「怪獣から救われたミスピーチ(ピーチ姫とは言っていない)が、その後ロスアンゼルス市警の麻薬Gメン(スケボーの名人)になった」という意味不明な内容が記されており、マフィアにさらわれた美少女(名前すら不明)の救出に向かうというのがゲームの目的とされています。また当時は雑誌裏に怪しい広告を出しており、紹介文には「アブナイ敵キャラ達を倒して、美少女を助ける事ができるか」と掲載されていました。
麻薬やらマフィアやらアブナイ敵やら、原作?シリーズからはかなりかけ離れた内容ですが、無論、任天堂が開発したゲームでもありませんし、任天堂は許可も出していません。本作を販売していたハッカーインターナショナル社はメーカーへライセンス料を払わずに、主にR-18なピンクい非公認ソフトばかりを制作することで知られていたいわくつきのメーカーでした。『ボディコンクエスト』や『ハイレグファンタジー』などが有名っちゃ有名でしょうか、聞いたことがある人も中にはいるはず。任天堂と裁判沙汰になったこともありましたが、ゲーム業界からは2001年ごろから人知れず姿を消します。
麻薬やらマフィアやらアブナイ敵やら、原作?シリーズからはかなりかけ離れた内容ですが、無論、任天堂が開発したゲームでもありませんし、任天堂は許可も出していません。本作を販売していたハッカーインターナショナル社はメーカーへライセンス料を払わずに、主にR-18なピンクい非公認ソフトばかりを制作することで知られていたいわくつきのメーカーでした。『ボディコンクエスト』や『ハイレグファンタジー』などが有名っちゃ有名でしょうか、聞いたことがある人も中にはいるはず。任天堂と裁判沙汰になったこともありましたが、ゲーム業界からは2001年ごろから人知れず姿を消します。
ゲーム内容、特徴など
ゲームの目的としては、麻薬を製造しているマフィアに連れ去られた一人の美少女を助けるというありがちなもの。ステージをクリアしたときの幕間にその美少女の一枚絵が現れ、英語ではなくローマ字でセリフが表示される。そのセリフは捕らわれの身となっている者が発言するようなものには決して見えないものが多い。そして、ステージを進めるごとに何故か肌が露出していき、セリフも少しエロくなっていく。他にもエロい非公認ソフトを作ってきたハッカーインターナショナルなので、その理由を問うのは野暮なことだろう。
1992年発売『スーパーマリオUSA』
主役を得るには十数年かかりましたが、古くは『スーパーマリオUSA』からプレイヤーキャラクターとして活躍していました。もちろんミスピーチの話ではなく、ピーチ姫の話です。
via www.amazon.co.jp
ゲーム内容はスケボーに乗ったミスピーチを操作する横スクロールアクション。
スケボーに乗っていることもあってか操作性が悪く、また、攻撃手段に乏しく判定も分かりにくい。
ステージ構成はプレイヤーを苛つかせる仕掛けが満載で無駄に難易度が高い。
イカれたネーミングセンスのアブナイ敵キャラクター達も魅力?のポイント。
・大ボス怪獣オコッテンドー
・性感マッサージ師 オイルマン
・Hなコウモリ バットマン
・ズウズウしいバッタ オバッタリアン
・L.A.マフィア マーロンブロンド
と、色々な方面から限りなくアウトに近い方々が勢ぞろい。これで怒られなかったんだから時代を感じますね。
・大ボス怪獣オコッテンドー
・性感マッサージ師 オイルマン
・Hなコウモリ バットマン
・ズウズウしいバッタ オバッタリアン
・L.A.マフィア マーロンブロンド
と、色々な方面から限りなくアウトに近い方々が勢ぞろい。これで怒られなかったんだから時代を感じますね。
プレイヤーをイラつかせるクソゲー要素
操作感
無駄にスケボーの名人になってしまったせいでゲーム中は常にスケボーに乗っており、動くだけでヘンな慣性が働き、操作性は劣悪です。攻撃手段は基本的にはパンチしかなく、当たり判定が分かりづらいうえ実際のリーチもかなり短いため、当てに行くだけでダメージを受けます。体力制なのが唯一の救いでしょうか。
演出面
ステージBGMは安定の1種類のみ。曲自体も短く永遠にループするため、慣れてくるとこれを聞いているだけでイライラしてきます。しかもこの曲自体もハッカーインターナショナル社の別ゲームの使いまわしです。
グラフィック面においては、主人公がどこからどう見てもピーチではなくなっており、マリリン・モンローモドキといった感じの女性になっています。帽子もかぶっておらず、完全にパッケージ詐欺です。
助けることになっている美少女とやらもとんでもない不細工で、なぜか入っている脱衣シーンも気持ち悪いだけに…。
グラフィック面においては、主人公がどこからどう見てもピーチではなくなっており、マリリン・モンローモドキといった感じの女性になっています。帽子もかぶっておらず、完全にパッケージ詐欺です。
助けることになっている美少女とやらもとんでもない不細工で、なぜか入っている脱衣シーンも気持ち悪いだけに…。