オルタナティヴ・ロックの雄「ニルヴァーナ」
2016年7月11日 更新

オルタナティヴ・ロックの雄「ニルヴァーナ」

一瞬にして音楽シーンを塗り替えてしまったニルヴァーナ。ギターとボーカルを担当していたカート・コバーンの自殺というショッキングな出来事によりオリジナル・アルバムは3枚しか残していませんが、どれも名盤揃いです。

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ニルヴァーナとは

Nirvana

Nirvana

ニルヴァーナは、1987年に結成されたアメリカのロックバンドで、ニルヴァーナには仏教用語で「涅槃の境地」という意味があります。

1989年アルバム「ブリーチ」でデビュー。数々のヒットを記録し、その後のロックに大きな影響を与えました。
グランジと呼ばれるオルタナティヴ・ロックシーンの中心的バンドでしたが、人気絶頂時に中心メンバーであるカート・コバーンの自殺というショッキングな出来事があり、バンドは解散してしまいます。

メンバーは以下のとおりです。
カート・コバーン

カート・コバーン

1967年2月20日
(ボーカル、ギター)
クリス・ノヴォセリック

クリス・ノヴォセリック

1965年5月16日
(ベース)
デイヴ・グロール

デイヴ・グロール

1969年1月14日
(ドラム)
一般的に以上の3名がニルヴァーナのメンバーということになります。
デイヴ・グロールがドラムとして固定されるまでドラマーは、
アーロン・バークハード、
デイル・クローヴァー、
デイヴ・フォスター、
チャド・チャニング、
ダン・ピーターズと、かなり入れ替わっています。

ギターも初期のジェイソン・エヴァーマン、後期サポート・ツアー・メンバーとしてパット・スメアがメンバーとして登録されています。
Nirvana

Nirvana

ホントにいいメンバーです。

ブリーチ

Bleach

Bleach

1989年6月15日リリース
ジャック・エンディーノのプロデュースによる記念すべきデビューアルバムです。
ドラムのデイル・クローヴァーは当初サポートドラマーだったため全曲に参加できず、 'Floyd The Barber' 、 'Paper Cuts' 、 'Downer' 以外はチャド・チャニングが叩いています。

【収録曲】
1.ブリュウ"Blew"
2.フロイド・ザ・バーバー"Floyd the Barber"
3.アバウト・ア・ガール"About a Girl"
4.スクール"School"
5.ラヴ・バズ"Love Buzz" (イギリス初版のみ未収録)
6.ペーパー・カッツ"Paper Cuts"
7.ネガティヴ・クリープ"Negative Creep"
8.スコッフ"Scoff"
9.スワップ・ミート"Swap Meet"
10.Mr.マスタッシュ"Mr. Moustache"
11.シフティング"Sifting"
12.ビッグ・チーズ"Big Cheese"
13.ダウナー"Downer"

Nirvana - Negative Creep (Live at Reading 1992)

Music video by Nirvana performing Negative Creep. (C) 2009 Geffen Records
暴力的で荒削りなサウンド、発展途上で未熟な世界観なのに切れ味鋭いナイフのようなカッコよさ。

全編通して攻撃的ながら、「About a Girl」のようなポップな曲もあり、「Love Buzz」のようにポピュラー音楽をカート(ニルヴァーナ)らしい解釈でカバーした変化球もあり。

冒頭の「Blew」→「Floyd The Barber」→「About a Girl」→「School」→ 「Love Buzz」までの流れは、インディーズ時代ながら完成度は高いです。
特に「Blew」がめちゃくちゃカッコいい。

未熟だからこその良さ、というのがこのアルバムにはあると思います。

カートの行き場のない衝動、怒り、焦燥、諦観。まだまだ未熟な才能の萌芽。そういったものをこのアルバムで味わえるかと。
全てはここから始まりました。
このアルバム自体は当時大きな成功とはなりませんでしたが、この後すぐにニルヴァーナは世界のロック・シーンを塗り替えてしまいます。
本作では、まだ粗削りで未熟かもしれませんが、既にニルヴァーナとしての形は出来ているように感じます。

ネヴァーマインド

NEVERMIND

NEVERMIND

1991年9月24日リリース
問答無用の名盤です。全米でナンバーワンとなる大ヒット作で、2013年までに全世界で4,000万枚も売れています。
批評家達からの評価も高くその年のベスト・アルバムに選ばれたりもしましたが、保守的なグラミー賞には候補にも上らなかったところが、なんともニルヴァーナです。

【収録曲】
1.スメルズ・ライク・ティーン・スピリット "Smells Like Teen Spirit"
2.イン・ブルーム "In Bloom"
3.カム・アズ・ユー・アー "Come as You Are"
4.ブリード "Breed"
5.リチウム "Lithium"
6.ポリー "Polly"
7.テリトリアル・ピッシングス "Territorial Pissings"
8.ドレイン・ユー "Drain You"
9.ラウンジ・アクト "Lounge Act"
10.ステイ・アウェイ "Stay Away"
11.オン・ア・プレイン "On a Plain" (Cobain) – 3:17
12.サムシング・イン・ザ・ウェイ "Something in the Way"
13.エンドレス・ネームレス(ヒドゥン・トラック) "Endless, Nameless"

Nirvana - Smells Like Teen Spirit

Music video by Nirvana performing Smells Like Teen Spirit. (C) 1991 Geffen Records
「ネヴァーマインド」が大ヒットしたのは、先行シングルだった「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」のプロモーション・ビデオの出来が良かったからと言われたりしました。
何と言っても曲が素晴らしいのですが、なるほどプロモーション・ビデオも良く出来ていますね。
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