映画『いまを生きる』
1989年に公開された映画『いまを生きる』(原題: Dead Poets Society)。日本公開は1990年。
ロビン・ウィリアムズ主演、「モスキート・コースト」のピーター・ウィアー監督。脚本はトム・シュルマンで、アカデミー脚本賞を受賞した。
若き日のイーサン・ホークも出演している。
ロビン・ウィリアムズ主演、「モスキート・コースト」のピーター・ウィアー監督。脚本はトム・シュルマンで、アカデミー脚本賞を受賞した。
若き日のイーサン・ホークも出演している。
原題の「Dead Poets Society(死せる詩人の会)」は、劇中の教師ジョン・キーティングがウェルトン校在学中に結成した読詩サークルで、すべて没した古典的詩人の作品のみ読むことからつけられている。
邦題である「いまを生きる」は劇中でキーティングが発するラテン語「Carpe Diem」の日本語訳である。
邦題である「いまを生きる」は劇中でキーティングが発するラテン語「Carpe Diem」の日本語訳である。
映画『いまを生きる』 あらすじ
1959年、バーモントの全寮制学院ウェルトン・アカデミーの新学期に、同校のOBという英語教師ジョン・キーティング(ロビン・ウィリアムズ)が赴任してきた。ノーラン校長(ノーマン・ロイド)の下、厳格な規則に縛られている学生たちに、キーティングは「教科書なんか破り捨てろ」と言い、詩の本当の素晴らしさ、生きることの素晴らしさについて教えようとする。
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このキーティングの風変わりな授業に、最初は戸惑うものの、次第に行動力を刺激され、新鮮な考え、規則や親の期待に縛られない、自由な生き方に目覚めてゆくのだった。
キーティングは授業中に突然机の上に立って宣言する。「私はこの机の上に立ち、思い出す。常に物事は別の視点で見なければならないことを! ほら、ここからは世界が全く違って見える」。生徒も立たせ、降りようとした時に「待て、レミングみたいに降りるんじゃない! そこから周りをきちんと見渡してみろ!」と諭す。
ある日生徒のニール(ロバート・ショーン・レナード)は学校の古い年鑑に、キーティングが学生時代に『デッド・ポエッツ・ソサエティ』というクラブを作っていたことを見つけ、ダルトン(ゲイル・ハンセン)やノックス(ジョシュ・チャールズ)らと共に、近くの洞窟でクラブを再開させる。
ニールの同室である転校生のトッド(イーサン・ホーク)も、誘われるままそれに加わった。そして彼らは自らを語りあうことで自分がやりたいものは何か自覚してゆくのだった。
ノックスはクリス(アレキサンドラ・パワーズ)という娘との恋を実らせ、ニールは俳優を志し『真夏の夜の夢』の舞台に立った。しかし父親(カートウッド・スミス)に反対され、陸軍士官学校に転校させられることになったニールは自ら命を絶った。
この事件を捜査する学校側は、退学処分を切り札にデッド・ポエッツ・ソサエティのメンバーに証言を強要し、やがてそれは煽動者としてキーティングの責任問題に結びつけられ、彼は退職を余儀なくされる。
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キーティングが学院を去る日、一度はキーティングを裏切って告発書にサインした生徒たちが、裏切った後ろめたさを吹っ切るように、口々に"Oh Captain, My captain"と言いながら、1人ずつ机の上にすっくと立つ。
"Oh Captain, My captain"とはキーティングが最初の授業で引用したウォルト・ホイットマンの詩の一節である。彼は、私をキーティング先生と呼ぶのもいいが、よかったら"Oh Captain, My captain"と呼んでくれないかなあ、と生徒たちを笑わせるのだ。生徒たちは、その言葉を覚えていたのである。
トッドたちは校長の制止も聞かず机の上に立ちキーティングを見送る。それは彼らのせめてもの抵抗の証しであった。
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