給食といったら先割れスプーン
今となっては懐かしい「先割れスプーン」
私たち世代、「給食=先割れスプーン」は多くの人にとって共通の思い出でしょう
日本国内での初期の学校給食では、「突き刺して食べる」ことと「すくって食べる」という二通りに使えるという利便性を買われ、1950年代頃より先端部が「M」字状になっている「先割れスプーン」が用いられました。
先割れスプーン、どんな形状でしたっけ?
先端の形状、世代や地域によっては認識が違うかもしれません
via images.mec.ca
アウトドアなどで用いられている先割れスプーンというと、後者のイメージではないでしょうか。
関係ありませんがグレープフルーツなどを食べるときには「ギザギザスプーン」が活躍しましたね。
関係ありませんがグレープフルーツなどを食べるときには「ギザギザスプーン」が活躍しましたね。
先割れスプーンの歴史
先割れスプーンは中世から使われていたそうです
現在の形とは大きく異なりますが、先割れスプーンの発想は中世からあったようです。
どちらかというとスプーンとフォークを奇妙に組み合わせたどっちつかずの食器で、一般に濃いスープのときに使用されました。
現代のような先割れスプーンはピーター・S・ガルッチによって発明され、1874年2月に合衆国特許147,119号を取得しています。
※写真はイメージです
どちらかというとスプーンとフォークを奇妙に組み合わせたどっちつかずの食器で、一般に濃いスープのときに使用されました。
現代のような先割れスプーンはピーター・S・ガルッチによって発明され、1874年2月に合衆国特許147,119号を取得しています。
※写真はイメージです
via btry-blog.info
プラスチック製の使い捨て先割れスプーン
プラスチックから作られている近代的な使い捨ての先割れスプーンは、1970年代初期のある時点で、ファーストフードチェーンのKFCで、人気サイドメニューであるコールスローのために導入したとする説があるそうです。
近年における「先割れスプーン」を取り巻く状況
学校給食の場で先割れスプーンが一頃盛んに用いられたが、今では『箸の使い方を知らない子供が増えたこと』の原因とされ廃止されつつある。しかし、『箸の使い方』は各家庭で覚えさせるべきことであるため、先割れスプーンとの関係はないといえる。むしろ家庭での教育力の低下を先割れスプーンになすりつけられたともいえる。
一方、1970年代から普及したランチプレートと呼ばれる総合食器の登場以降、逆に「ランチプレートに顔を近づけて食べる」という犬食いと呼ばれる食べ方を発生させる要因ともなった。器を置いたままで食べる洋食のスタイルとは異なり、日本では「食器を口元に持っていって食べる」という和食習慣を持つため、この食べ方はともすれば見苦しいとされる。
これは、先割れスプーンが汁物を食べるのには向かないという問題もあってのことである。こと当時の先割れスプーン先端部が「料理を絡めたり突き刺して食べる」という方法に向かない形状であることも問題視された。
懐かしい給食、そして先割れスプーン
過去の給食の写真を眺めている感じだと、やはり先端の形は尖ったダイヤの形状のものが多いように感じますね。
via www.geocities.jp