80年代に男子小中学生を夢中にさせた!「ルナ先生」の漫画家・上村純子!!
皆さんは上村純子(かみむら すみこ)という漫画家を覚えていますでしょうか?80年代を中心に、月刊少年マガジンにてお色気色の強い作品を連載していた作家で、代表作である「いけない!ルナ先生」は、当時の男子小中学生を夢中にさせていました。この記事では、歴代の上村純子作品および近年の動向について紹介したいと思います。
高校生の頃から読者投稿で活躍していた模様です!
ルナ先生きたああああああ\(^o^)/
— ヨンディス (@WhiteAudley) October 24, 2021
別人の可能性もあるけど出身地ビンゴやし、絵柄も何となくそれっぽい!
年齢書いてればなあ〜!
(上村純子先生は当時15歳、高1)
週刊少年キング1980年4.5合併号 pic.twitter.com/Nb8HbuslDx
1986年、「あぶない!ルナ先生」で漫画家デビュー!!
上村純子は1965年、東京都出身。「オフサイド」「Jドリーム」などで著名な漫画家・塀内真人(塀内夏子)のアシスタントを経て、1986年に講談社・週刊少年マガジンの増刊誌「マガジンSPECIAL」にて「あぶない!ルナ先生」の連載をスタート、商業誌デビューを飾りました。
「あぶない!ルナ先生」は、冴えない中学生・わたるの家に下宿するルナ先生が、体を張ったお色気作戦でわたるに勉強などを教えていくというストーリーで、全5話がマガジンSPECIALで短期集中連載。読者に好評だったことから、後述の「いけない!ルナ先生」の連載へと繋がっていくこととなります。
月刊少年マガジンで「いけない!ルナ先生」の連載を開始!!
そして月刊少年マガジン1986年11月号より「いけない!ルナ先生」の連載を開始。前述の「あぶない!ルナ先生」をベースに、落ちこぼれの中学生・わたるをルナ先生がマンツーマンでお色気たっぷりの個人授業を展開していくという、一話完結のストーリーが展開されました。
作中では、下着を使って分数の計算を教えることから始まり、わたるの野菜嫌いを克服させるためにピーマンで作った下着を食べさせるなど、途中からは勉強とはかけ離れた個人授業も散見されました。また、ルナ先生の「テスト0点→落第→退学→人生の落伍者→孤独な人生→自殺」といった、わたるに何か悪いことが起こるとすぐに“死”へと結びつける独特の思考回路も話題となりました。連載中の人気は上々であり、1988年7月号まで連載は継続しました。
ルナ先生の苦悩 pic.twitter.com/kjCmPcfIj5
— おてんばベッキー (@lafoliee) August 11, 2021
次回作として「1+2=パラダイス」を発表するも…
そして、月刊少年マガジン1988年11月号からは新作「1+2=パラダイス」の連載を開始。産婦人科医を目指す女性恐怖症の少年・優介と看護婦志望の結花・梨花の双子の姉妹によるお色気コメディで、「ルナ先生」同様に大ヒットを記録しました。しかし、連載中の1990年頃より始まった“有害コミック騒動”でそのお色気描写がやり玉に挙げられてしまうこととなります。
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有害コミック騒動で遊人「ANGEL」、内山亜紀「あんどろトリオ」などとともにやり玉に挙げられた上村純子作品。1990年2月号をもって「1+2=パラダイス」は打ち切りのような形で終了となり、既刊の単行本は回収、そして単行本の最終巻となるはずだった第5巻は発売すら出来ませんでした(後年になって別の出版社から発売)。その後、上村は1996年に「菜々ちゃんは俺のもの」というお色気色の薄い作品を発表したものの、以降は漫画家としての活動を停止してしまいました。
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