警察やマスコミに度重なる犯行声明!未解決連続殺人「ゾディアック事件」とは?
皆さんは「ゾディアック事件」をご存知でしょうか?60年代後半から70年代前半にかけてアメリカで発生した連続殺人事件で、犯人が警察やマスコミへ挑戦的な犯行声明文を送りつけるなど「劇場型犯罪」の代表として有名な事件です。後年、映画などの題材にも採用されています。この記事では「ゾディアック事件」及び事件を題材とした関連作品について特集したいと思います。
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事件概要
事件の発端は1968年。12月20日、未成年のカップルがサンフランシスコ近郊のハーマン湖で銃撃されました。そして翌1969年7月4日、サンフランシスコのヴァレーホでもカップルが銃撃される事件が発生。翌日、ヴァレーホの警察に男の声で「これらの事件は自分が実行した」という、犯行声明の電話がかけられました。
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警察やマスコミに届く大量の犯行声明文!
犯行声明はこの電話だけに留まりませんでした。1969年7月から8月にかけ「ゾディアック」を名乗る人物から警察のみならず「タイムズ・ヘラルド」などマスコミ各社、そして著名人にも大量に手紙が送付されました。その文面の一部は暗号化されており、警察をあざ笑うかのような劇場型犯罪が幕を開けたのです。
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その後も止まらぬ犯行!!
衝撃的な犯行声明文により幕を開けたゾディアック事件。その後も犯行は止まらず、同年9月から10月にかけて連続してナイフや銃を使用した殺人事件が発生しました。そこでも犯行声明の電話が警察にかけられ「テレビ番組に電話で出演する」と宣言するなど挑発はエスカレート。なお、結局テレビに出演することはありませんでした。
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1974年、ゾディアックからの連絡が途絶える。
度重なる挑発にもかかわらず、犯人逮捕への糸口が見つからないまま時間ばかりが経過していったゾディアック事件。1974年、今度は警察に犯行“予告”が送られました。「今まで37人を殺害し、事件を新聞で一層大きく取り扱わないと『何かすさまじいこと』をやる」というもので、警察関係者に戦慄が走ったものの新たな殺人事件は発生せず、これを最後にゾディアックからの連絡も途絶えてしまいました。
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定期的に被疑者が挙がるも…
ゾディアックは果たして誰なのか?警察による大規模な捜査により、数多くの被疑者が浮かんでは消えていきました。1981年には連続殺人犯が逮捕され、ゾディアックではないかと疑われたものの物証が異なり別人と判明。90年代にはIQ136を誇る「アーサー・リー・アレン」という人物が疑われたものの、DNA鑑定によって無実が証明されました。
一時期犯人と疑われたアーサー・リー・アレン。
「自分の父親がゾディアック」と主張する本が出版される!!
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