トレンディドラマって何?今の子にはわからないトキメキをもう一度<80~90年代トレンディドラマ>
2021年1月22日 更新

トレンディドラマって何?今の子にはわからないトキメキをもう一度<80~90年代トレンディドラマ>

80~90年代にかけて放送されていたドラマのキーワードは「トレンディ」バブル景気の時代に多くの若者(当時の我ら?)が憧れを抱いて観ていたのが「トレンディドラマ」画面越しに繰り広げられるオシャレな世界にときめいて☆いましたね。あれから何十年?もう一度観てみたいトレンディドラマを振り返ります。あの頃のようにときめく☆のでしょうか。

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そもそもトレンディドラマって何?

集まるのはいつもオシャレなカフェバー! トレンディドラマのあるある大集合

1988年から1992年にかけてのバブル時代の前後に制作された日本のテレビドラマの一部を指して使われる言葉であるが、和製英語であり、明確な定義は存在しない。

都会に生きる男女(ヤッピー)の恋愛やトレンドを描いた現代ドラマ(ゆえに「トレンディ――」)

登場人物:放送当時の旬な男優や女優が出演。人物達の職業は流行の最先端。企業であれば広告代理店やテレビ局などのマスメディアや宣伝、企画部門。フリーランスであればデザイナーなどのいわゆる“カタカナ職業”。

場所・製品:その当時の話題のスポット、ファッション、アイテム、ライフスタイルがドラマに反映されている。

設定・その他:様々な人間関係の中で恋愛模様を構成するストーリーである。物語はあくまでお洒落で、軽いタッチで描かれ、表面上は決してドロドロしないことが多い。
トレンディドラマが放送されたのは、1988年から1992年にかけてのバブル時代の前後という事ですが、それまでのお茶の間では主にホームドラマが人気だったように思います。

トレンディドラマでは主に、都会で暮らす若者たちの恋愛や仕事などのライフスタイルが描かれていて、デザイナーズマンション、ブランド品、カフェバーなど当時 最先端のトレンドが詰め込まれていました。生活感のないオシャレなストーリーでしたね。

スタイリストの導入やオシャレなBGM、ミュージシャンやアイドルといったジャンルを越えたキャストの起用など、これまでの古臭いドラマを変えようと新しい試みにチャレンジし定着させたのが「トレンディドラマ」です。

80~90年代 主なトレンディドラマ

1986年 男女7人夏物語     TBS 明石家さんま・大竹しのぶ
1988年 君の瞳をタイホする! フジテレビ 陣内孝則・浅野ゆう子
1988年 抱きしめたい! フジテレビ 浅野ゆう子・浅野温子
1988年 君が嘘をついた フジテレビ 三上博史・麻生祐未
1989年 君の瞳に恋してる! フジテレビ 中山美穂・前田耕陽
1989年 ハートに火をつけて! フジテレビ 浅野ゆう子・柳葉敏郎
1989年 同・級・生 フジテレビ 緒形直人・安田成美
1989年 愛し合ってるかい! フジテレビ 陣内孝則・小泉今日子
1990年 世界で一番君が好き フジテレビ 浅野温子・三上博史
1990年 卒業  TBS 中山美穂・織田裕二
1990年 恋のパラダイス フジテレビ 浅野ゆう子・石田純一
1990年 キモチいい恋したい! フジテレビ 安田成美・田中美奈子
1990年 すてきな片想い フジテレビ 中山美穂・柳葉敏郎
1991年 東京ラブストーリー フジテレビ 鈴木保奈美・織田裕二
1991年 101回目のプロポーズ フジテレビ 浅野温子・武田鉄矢
1992年 愛という名のもとに フジテレビ 鈴木保奈美・唐沢寿明
1992年 素顔のままで フジテレビ 安田成美・中森明菜
1993年 あすなろ白書 フジテレビ 石田ひかり・筒井道隆
1994年 29歳のクリスマス フジテレビ 山口智子・松下由樹
1996年 ロングバケーション フジテレビ 木村拓哉・山口智子

男女7人夏物語

男女7人夏物語 ラストシーン さんま&しのぶ

放送期間:1986年7月25日 - 9月26日

脚本:鎌田敏夫

さんまと大竹の掛け合いの面白さが話題となり、最高視聴率は31%を越え、続編『男女7人秋物語』も制作された。トレンディドラマの元祖であるとも言われる。

■キャスト

今井良介: 明石家さんま

浅倉千明:池上季実子

大沢貞九郎:片岡鶴太郎

沢田香里:賀来千香子

椎名美和子:小川みどり

野上君章:奥田瑛二

神崎桃子:大竹しのぶ

浅倉紀子(千明の妹): 大沢逸美

今井千歳(良介の義姉):加賀まりこ

神崎徳治(桃子の父):早崎文司

出口明美 (良介の元恋人):井原千寿子

■あらすじ

旅行代理店ツアーコンダクター・今井良介が朝起きるとベッドに知らない女が寝ていた。その女を起こさないようにベランダに出て、友人である野上君章に電話をかけるところから物語は始まります。

良介と桃子の再会、君章にのめりこむ香里、両親の不仲の影響で女性を真剣に愛せない君章。そして香里を心配しながらも君章と同じ傷を持つ千明。その千明の孤独を心配する貞九郎。

男「大学の同級生 30歳」女「キャンペーンガール時代の親友 20代後半」結婚適齢期の男女7人が、不器用ながらも一生懸命に恋をする姿を描いたラブストーリー。
サブタイトル   視聴率
  第1回 今晩、おヒマ?   22.5%
  第2回         接吻   22.5%
  第3回  男と女の電話   16.6%
  第4回       夜の橋   17.3%
  第5回  あなたが好き   22.6%
  第6回       隣りの席   24.4%
  第7回        嵐の日   25.9%
  第8回    こころの傷   29.0%
  第9回       笑うな!   29.4%
  最終回      Yes or No   31.7%
友達から恋人になるならないの駆け引きがたまらない、今ならまどろっこしい展開でしたが、さんまさんと大竹さんの掛け合いが最高でした。

さんまさんを「イケメン」と思った事はなかったのですが(失礼)、この物語の中ではとてもイケめてました。

7人全員キャラが立っててイイ味出てましたね。

■伝説の最終回 「 Yes or No」

良介と結ばれた桃子に、マイケルジャクソンのコンサートツアー同行取材の話しが持ち上がる。フリーライターとして桃子の夢が叶うまたとないチャンスだが、良介と半年間も離れ離れになる事に悩む桃子。

その話を相談した千秋からは、「いま離れては駄目!」と強く止められる。

そんな桃子の背中を押したのは良介だった。「「行って来い。待っててやる」

一方、君章のつれなさにさんざん悩まされた香里はしたたかさを身につけていく。妊娠したといって彼に迫る同僚の女性の嘘を暴いて彼を助け、自分は君章の前に素敵な男性と共に表れる。君章は香里を抱きしめ、はじめて愛を誓うのだった。ひとりぼっちになった千明には貞九郎の存在が何よりの支えだった。栄転が決まった彼を「行かないでよ、貞ちゃん。あたし、貞ちゃんを好きになる」と引き留めるのだった。
貞九郎は、転勤を断り千明の元に残る。

美和子もお見合い結婚が決まり、男女7人のラブストーリーはハッピーエンドを迎える。

桃子がアメリカへ旅立つ日の空港では、「パスポートがない!」と相変わらずドタバタしているのだが、

良介:「そろそろゲートインせなあかんのちゃうか」
桃子:「・・・」
良介:「どないしたんや。」
桃子:「・・・平気な顔して。」
良介:「平気やないよ。」
桃子:「私が行っちゃうから、せいせいしてるんだ~。」
良介:「気分スッキリ。」
桃子:「すぐ女探そうと思って・・。」
良介:「お前が行った後、ここで探そう。
桃子:「・・・。」
良介:「嘘や。・・嘘。」
桃子:「行きたくない。」
良介:「えっ?」
桃子:「行きたくない。」
良介:「何を言うてんねや、今更。」
桃子:「・・こわいんだもん。」
良介:「何が?」
桃子:「自分の気持ちが。」
良介:「えっ?」
桃子:「良介さんの気持ちが・・。」
良介:「・・・。」
桃子:「半年経ったら、何もかも変わっちゃうかもしれないじゃない。今どんなこと言ったって、何がどうなるかわからないじゃない。人間なんて、そんなもんじゃない。」
良介:「大丈夫や。」
桃子:「大丈夫じゃない。」
良介:「ちゃんと待っといたる。お前もちゃんと帰ってくる。」
桃子:「・・・。」
良介:「もっと自分を信用せぇよ。俺も信用せぇ。」
桃子:「・・・。」
良介:「人間ってもっとええもんやろ。」
桃子:「・・・・行く。」
(良介がうなずき、桃子が歩き出す。後をついていく良介) 
良介:「それじゃあな。」
(立ち止まる良介。桃子、少し歩くが駆け寄り良介に抱きつきキスをする。)
良介:「格好悪いやろ、お前。」
(桃子、笑顔を見せながら走っていく。)
良介:「・・・。」
(桃子、振り向かずに手を振る。右手、左手、最後には両手で。)

夢を叶えるためにアメリカへと旅立っていった桃子と力強く「待つ!」と送り出した良介。

■主題歌は 石井明美「CHA-CHA-CHA」

石井明美 cha cha cha

1986年8月14日 リリース

イタリアの女性シンガー「クラウディア・コロンビ」と作曲家「ブルーノ・ロセリーニ」のユニット「フィンツィ・コンティーニ」のシングル曲を”石井明美”さんがデビューシングルとしてカバーし、「男女7人夏物語」の主題歌に起用されました。

以降、多くのアーティストにカバーされていますが、ミドルエッジ世代ならこの曲が流れると「男女7人夏物語」が思い出されるのではないでしょうか。
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