【トヨタ・2000GT】世界を驚かせた名車。日本車史上最高値となる約1億2000万円で落札されたことも。
2016年8月19日 更新

【トヨタ・2000GT】世界を驚かせた名車。日本車史上最高値となる約1億2000万円で落札されたことも。

【トヨタ・2000GT】と言えば日本車を世界に知らしめたスーパーカーの一台ですが、映画『007は二度死ぬ』で登場したり、最近では高額で落札されるニュースがあったりと。発売が1967年と昔の車ですが、今でも話題にあがる車ですよね。

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トヨタ・2000GT

トヨタ・2000GT

トヨタ・2000GT

昭和40年に東京モーターショーで披露され、昭和42年に発売。これまでのスポーツカーとは別のロングノーズなデザインを採用したのが特徴でしたね。

スペック

寸法 全長4,175mm
全幅1,600mm
全高1,160mm
ホイール
ベース
2,330mm
トレッド 前1,300mm
後1,300mm
車両重量 1,120kg
総排気量 1,998CC
最高出力 150ps/6,600rpm
最大トルク 18.0kgm/5,000rpm
タイヤ 165HR15


当時の生産台数と販売価格

販売価格 238万円(東京地区)

販売価格 238万円(東京地区)

東京地区での販売価格は238万円。安い!!と思いかもしれませんが、時代は昭和42年。当時発売された車と比較するとかなり高額。クラウンだと2台購入できるほどだったとか。当時の大卒者の初任給が2万6,000円前後と考えると庶民の車ではないですね。
赤字生産が続き、イメージリーダーカーとして充分な役割を果たしたとの判断から、1970年で生産は終了した。1967年5月から1970年8月までの3年3か月で試作車を含め、337台が生産された。
高額でも赤字精算だったのですね。
種類 前期型 後期型 合計
日本向け 110台 108台 218台
国外向け 102台
特殊用途車 12台 2台 14台
試作
テスト用
2台
不明 1台
出典 トヨタ・2000GT - Wikipedia

赤字だった理由は、ほぼ手作り

赤字だった理由は、ほぼ手作り

ほとんど手作りによる生産は手間がかかり、1台製作するごとに赤字は増え続けるという状態だったという。トヨタ博物館の資料によると、その原価は280万円とも500万円とも言われるほどだったとか。

ヤマハ発動機と共同開発だった

実はヤマハ発動機と共同開発

実はヤマハ発動機と共同開発

トヨタ自動車とヤマハ発動機が共同開発し、ヤマハ発動機への生産委託で1967年から1970年までトヨタブランドで生産された車であった。
デザインは諸説あるが、最終的にトヨタが手を入れた。というのも当初ヤマハが日産に売り込んだのを断られたと聞いている。機械部分はヤマハ・トヨタ合作。生産・組立はヤマハの袋井工場で行われた。
インパネの内張はヤマハ楽器

インパネの内張はヤマハ楽器

ヤマハ楽器が、インパネや内張りを製作、スポーツカーでもインパネも高級ですね。センターに5連メーターを装備され、その下には時計とストップウオッチが装備!
コクピット

コクピット

この車は左ハンドルなので輸出用だと思われますが、当時の車にしては、かなり高級感がありますね。

写真で振り返る トヨタ2000GT

正面から

正面から

何と言ってもヘッドランプがリトラクタブル・ヘッドライトなのが特徴ですね。この後に様々な車でリトラクタブルが採用されましたね。
フェンダーミラー

フェンダーミラー

フェンダーミラーの位置もかなりドアに近く
エンジン

エンジン

ヤマハがチューンした直列6気筒DOHCエンジン。当時のテストでは0-400mを15.9秒で加速したそうです。
フレームがX型なのが特徴

フレームがX型なのが特徴

この写真はレストアしているようですが、このようにフレームがX型が特徴
ボンネットなどを開けている写真

ボンネットなどを開けている写真

ボンネットの開ける時はドアに近いほうから持ち上げるタイプ。
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