2017年9月26日 更新
浦沢直樹、松本大洋、寺田克也など、日仏米総勢14名のマンガ家によるコミックアンソロジー『TURNING POINT』9月26日発売!
総勢14名の日仏米コミックアーティストが、フランスのバンド・デシネ出版社HUMANOIDS(ユマノイド)の創立40周年を祝し、「ターニングポイント」をテーマに、完全オリジナルの描きおろし作品で競演!
HUMANOIDS創立40周年記念企画
1974年、伝説的なコミックアーティスト、メビウスやフィリップ・ドリュイエらによって創立されたフランスのバンド・デシネ出版社HUMANOIDS(ユマノイド)は、雑誌『メタル・ユルラン』を通じて革新的な作品を世に送り出し、世界中のクリエイターに影響を与え、世界マンガのターニングポイントとなりました。そのHUMANOIDSの創立40周年を祝い、世界を代表するコミックアーティストたちが結集!「ターニングポイント」をテーマに完全オリジナル短編で競演します。
3つのマンガの中心地から生まれた普遍的かつ多様な14のターニングポイント
世界にはさまざまなマンガがありますが、その中心地は、日本と北米(アメリカ、カナダ)とフランス語圏の3つの地域です。それぞれの地域のマンガは、マンガ(日本)、コミックス(北米)、バンド・デシネ(フランス語圏)と呼ばれ、独自の発展を遂げつつ、時に相互に影響を与え合いながら、現在にいたっています。
浦沢直樹
それぞれの地域で、主に子供向けの娯楽だったマンガが大人も読めるものに変わっていったのは1960~70年代にかけてのこと。中でも、1970年代半ばにフランスのバンド・デシネ出版社HUMANOIDS(ユマノイド)が出版した雑誌『メタル・ユルラン』は、そのグラフィック表現の豊かさで、フランス語圏のみならず、世界中のクリエイターたちに影響を与えました。
松本大洋
今回ここに、マンガの中心地である3つの地域から、HUMANOIDS社と『メタル・ユルラン』に愛着を抱く総勢14名のコミックアーティストたちが、同社の創立40周年を祝すべく集結いたしました。マンガの歴史の転換点であったHUMANOIDS社にちなみ、本書のテーマは、「ターニングポイント」。14名のアーティストたちが、それぞれの思い描くターニングポイントを表現します。
寺田克也
制作地域や使用言語、絵柄、語り口こそ違えど、絵と言葉とコマを用いて物語を表現するという意味では、マンガもコミックスもバンド・デシネも同じです。世界の最先端のマンガシーンをリードする14人の作家たちが織り成す、普遍的かつ多様性に富んだ、それぞれのターニングポイントをご堪能ください。
商品概要
書名:TURNING POINT(ターニングポイント)
作者:浦沢直樹、松本大洋、寺田克也ほか全14名
出版社:飛鳥新社
判型:B5変形、フルカラー
頁数:132ページ
定価:本体2,200円+税
発売日:2017年9月26日(火)ISBN:9784864105736
ジョン・キャサデイ
参加アーティスト一覧
日本(=マンガ)
浦沢直樹、松本大洋、寺田克也、カネコアツシ、小池桂一
フランス(=バンド・デシネ)
ブレ、エマニュエル・ルパージュ、フレデリック・ペータース、バスティアン・ヴィヴェス
アメリカ(=コミックス)
エディ・キャンベル、ジョン・キャサディ、ボブ・フィンガーマン、ポール・ポープ
カバー
エンキ・ビラル
ユーロマンガ合同会社とは?
2008年、在日フランス人フレデリック・トゥルモンドが、フランス語圏のマンガ「バンド・デシネ」を日本に紹介したいという熱い思いから、在日フランス大使館で勤務するかたわら創立した出版社。バンド・デシネの翻訳に特化した日本初の出版社でもある。
2008年に雑誌『ユーロマンガ』を創刊。同誌は2013年のVol.8まで刊行された。2011年からは、『ユーロマンガ』と並行して単行本叢書ユーロマンガ・コレクションをスタート。現在までに多くの単行本を出版している(『ユーロマンガ』、ユーロマンガ・コレクションともに、発行:ユーロマンガ/発売:飛鳥新社)。
ユーロマンガ・コレクションでは、映画監督として日本でも知られる巨匠エンキ・ビラルの代表作『モンスター』から、若手作家の話題作まで、幅広い作品を紹介。ヨーロッパのディズニー・スタジオ出身のスペイン人作家フアンホ・ガルニドが作画を手がける、登場人物すべてが擬人化動物の『ブラックサッド』シリーズ、カナダ在住のフランス人トニー・ヴァレントの、絵柄から本の開きまで、日本マンガの良さをすべて取り込んだ王道少年マンガ『ラディアン』シリーズなどが、日本でも徐々に注目を集め始めている。
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