まるでハレー彗星?日本に存在する「72年に1回」開催される祭礼とは。
2017年10月24日 更新

まるでハレー彗星?日本に存在する「72年に1回」開催される祭礼とは。

私が各地の祭礼を現地に見に行きだしてから、気が付けば20年ほど・・・思えば結構な年数です。今回はその中でも、「もう次は絶対見れない。その時には私は死んでいる、多分」的な礼を紹介いたします。

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私が各地の祭礼を現地に見に行きだしてから、気が付けば20年ほど・・・思えば結構な年数です。
今回はその中でも、「もう次は絶対見れない。その時には私は死んでいる、多分」的な礼を紹介いたします。

「金砂神社磯出大祭礼」

その祭礼はあるのは茨城県。
常陸太田市~日立市と、市をまたいで行われる祭礼で「金砂神社磯出大祭礼」と言います。

この祭礼は東金砂神社と西金砂神社(ともに常陸太田市)の祭礼でして、両神社の氏子さんたちそれぞれが500人ほどの行列をつくり、両神社から日立市の海辺まで約75キロの道のりを1週間ほど掛けてテクテクと歩きながら往復します。単純に言うと山の中にある神社から海までお神輿を皆で運んで、海(海水)でお神輿を清めて、また山の神社に戻る・・・そんな行事です。

金砂磯出大祭礼

ちなみに、この祭礼で奉納される田楽舞「金砂田楽」は平安時代から伝わるもので茨城県指定無形民俗文化財、国選択無形民俗芸能などに指定されております。

しかし、その田楽よりも何よりもこの祭礼の凄いところは・・・開催周期!

72年に1回開催する祭礼

なんと・・・
恐ろしいことに・・・
72年に1回開催する祭礼なのです!
まるでハレー彗星!

まるでハレー彗星!

※ハレー彗星(約76年周期)は1986年に接近し、次回は2061年夏と言われています。
記録を辿ると、851年(仁寿元年)が初回。以後、ゆるゆると今日まで。時代の影響も受けており、例えばある回では本当は1859年(安政6年)に開催するはずでしたが、この頃は幕末動乱期で当時の水戸藩では祭礼ができなかったようで、3年おくれの1862年(文久2年)に開催しています。その次の開催は1931年(昭和6年)。この年には満州事変がおきています。満州事変から最終的に太平洋戦争になっていく、そんな年でした。そしてその次は2003年(平成15年)に弟17回が開催されました。これは自分、行きました。お神輿が神社から出発するところから海にたどり着くまで・・・日にちをまたいで見学してきました。

正直、ヘトヘトになりました。75キロは長かった・・・でも、今見るしか無かったんです。
だって、これを逃したら次は72年後。計算したら2075年。

2075年!!その年まで生きている自信はありません。地元の人ですら2回見ることが出来る人は稀ですし、というか一度も見ないで終わる人も居る・・・そんな祭礼なのです。
そもそもなぜ72年周期なのか。その理由ははっきりしておりません。6年に一回周期で小田楽の祭礼があることに関係があるような気もいたしますが、現地の方にも明確な理由は分かっておりません。

ただ、確実な事は、世界にも稀な「72年に1度」のお祭が日本にはある、という事実です。

もし、次回2075年・・・生きていたら、ぜひ!

※ちなみに、2003年の金砂神社磯出祭礼はNHKでも番組特集を組んでおります。ネットなどに情報が出ていると思いますので、良かったら覗いてみてください。
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