ラー・アンドロメダ・プロメシュームは(地球から)ラーメタル帰還後は女王となり、ドクター・バンという男性と結婚、彼との間にメーテルとエメラルダスの双子を儲けている。
地球から惑星ラーメタルへ帰還した1000年女王ことラー・アンドロメダ・プロメシュームは、帰還後にラーメタルの女王に即位した。
ラーメタルは太陽を巡る1000年周期の軌道から離れ、暗黒太陽ラーの超重力により、アンドロメダ大星雲へと導かれてゆく。太陽系からは遠く離れ、ラーメタルの地表は凍てつき、民衆は飢餓にあえいでいた。
そんな中、機械化人の科学者・ハードギアは惑星および住民の機械化を具申。プロメシュームは飢餓で苦しむ民衆を救うには機械化人になる以外に道はないと考え、自ら機械化人となる道を選ぶ。
機械化人となった彼女はラーメタルの民衆に手術を義務づけ機械化政策を推し進めるが、その裏には人間を機械化してこの星を自分の支配下に置こうとするハードギアの企みがあった。それに気付いたプロメシュームの2人の娘・メーテルとエメラルダスは、機械化人と戦うことを決意する。
『宇宙交響詩メーテル 銀河鉄道999外伝』(2004年)
『宇宙交響詩メーテル 銀河鉄道999外伝』(全13話, 338分)(2004年)
(出典:Wikipedia「宇宙交響詩メーテル 銀河鉄道999外伝」)
『宇宙交響詩メーテル 銀河鉄道999外伝』のストーリー
『メーテルレジェンド』から数年後、ラーメタルは機械化人に制圧されていた。メーテルは故郷ラーメタルへ戻る999号の中で少年ナスカと出会う。ラーメタルへ到着した999号を出迎えたプロメシュームはメーテルにラーメタルの女王になってほしいと頼む。
「人間と機械化人の共存を目指す」というプロメシュームだったが、メーテルはプロメシュームの狙いを知りラーメタルの反乱軍と共に機械化勢力との決別を決める。
『宇宙交響詩メーテル 銀河鉄道999外伝』(2004年) - YouTube
『宇宙交響詩メーテル 銀河鉄道999外伝』の作品解説
『メーテルレジェンド』同様、原作者の松本は本作を『新竹取物語 1000年女王』と『銀河鉄道999』のミッシングリンクを埋めるための作品と位置づけている。
『レジェンド』の続編という形を採っているため、本作も『1000年女王』漫画版の後日談という形を採っているとみられる。また、本作に登場する『1000年女王』からの登場人物・ラーレラやレオパルドは、漫画版での姿をベースにキャラクターデザインがなされている。
『銀河鉄道999』
劇場版『銀河鉄道999』(1979年)
『銀河鉄道999』(1979年)
メーテルは銀河鉄道999に乗り
機械の身体を無料でもらえるという星に向かう・・・。
漫画版アンドロメダ編を、コンパクトな形で再構成した全編新作のアニメ映画作品。1979年公開。製作した東映動画は、設立以来、親会社の東映の下で劇場アニメ映画の制作をしていたが、本作が東映動画にとっての初の自社製作の劇場映画となる。
監督のりんたろう、キャラクターデザインの小松原一男、美術の椋尾篁のトリオは松本原作のテレビアニメ『宇宙海賊キャプテンハーロック』のスタッフであり、これを気に入っていた東映動画の今田智憲社長による指名である。従来、東映動画の劇場長編の監督を務めるのは社員のみで、社外の人間に監督を任せたのは初めてのことであった。当時はりんたろう監督の知名度が低いため、興行上の要請で看板としてネームバリューのある市川崑が監修として参加。市川は、脚本と絵コンテを見てりんたろうらスタッフにアドバイスなどをしている。
ストーリー構成は、制作当時までに原作で描かれてきた山場というべきエピソードを中心に再構成。原作・テレビでは旅立ち前の出来事であった機械伯爵との決戦が中盤に移動しているなど、時系列の入れ替えが大胆に行われている。999での旅を通じて描かれる鉄郎の成長と共に、『ハーロック』で登場するアルカディア号が、どういう経緯でトチローの意思を持つようになったのか、未完となっていた漫画『クイーン・エメラルダス』での、トチローを探す彼女の旅の結末なども本作では描かれている。
ラストの鉄郎とメーテルが別れるシーンは、収録の際、野沢・池田共に感極まって泣き出し、他のスタッフももらい泣きしてなかなか進まなかったという。
本作最大の特徴は、原作・テレビアニメ版共に未完結の時点での制作であったにもかかわらず、「これからも鉄郎の旅は続く」といった尻切れにせず、これらに先んじてアンドロメダ編の結末を最初に披露したことである。
メーテルの正体や機械の体をただでくれる星の真実といった、序盤から挙げられていた謎の回答を先に見せるという、当時としては大胆な試みがなされた。そのため原作への影響を懸念する声も出たが、原作者の松本は「鉄郎が停車駅で繰り広げる幾多の出会いが大切なのだから大丈夫」と答えたという。また、この制作方針は1986年公開のアニメ映画『北斗の拳』でも踏襲された。
(出典:Wikipedia「銀河鉄道999 (アニメ)」)
2000年以降、『999』と『1000年女王』のミッシングリンクを埋める作品という位置付けがなされたOVA作品の『メーテルレジェンド』およびTVアニメ『宇宙交響詩メーテル 銀河鉄道999外伝』が発表され、『1000年女王』の雪野弥生=『999』のプロメシュームという設定が明確なものとなった。
その結果、プロメシュームのフルネームは『1000年女王』作中で明かされた弥生のラーメタル名となり、『1000年女王』は彼女の若かりし頃を描いた作品という位置付けが明確にされた。
これに伴い『レジェンド』において、ラーメタルに帰還した弥生が機械帝国の女王プロメシュームへと変貌していく過程が描かれた。なお、この過程は『999』映画2作目などで本人やメーテルから語られる経緯とは大きく異なる。
(出典:Wikipedia「ラー・アンドロメダ・プロメシューム」)