劇場版 1000年女王(1982年3月13日)予告編 - YouTube
原作タイトルから「新竹取物語」を抜いた『1000年女王』に改題し、TV版終了より一足早く1982年3月13日に東映系で公開。TVCMでのキャッチコピーは、1000年女王は メーテルなのか?。
TV版の再編集ではなく、キャラクターデザインも一新されたオール新作である。原作者の松本は公開前のインタビューでこの映画について「ミステリアスでオカルトっぽい映画になります。」とコメントし、ポスターのキャッチコピーも「今、地球は巨大なミステリーに飲み込まれる!」というもので、ミステリー色をアピールしたものとなっている。
ヒロイン・雪野弥生の容姿も「ミステリアスでオカルト的な雰囲気が半減する」という松本の意向を受け、原作のそれに準拠したものとなった。
「劇場版 1000年女王」エンディング部分 - YouTube
テレビアニメ『新竹取物語 1000年女王』(1981年4月16日から1982年3月25日)
テレビアニメ『新竹取物語 1000年女王』(1981年4月16日から1982年3月25日)
『かぐや姫伝説』をモチーフとし、1000年に一度太陽系に回遊してくる伝説の惑星ラーメタルの地球への接近を軸に、謎の美女・雪野弥生と少年・雨森始の冒険を描く。
原作は松本零士。1999年、平凡な生活を送っていた少年・雨森始は何者かにより自宅を爆破され両親を失う。叔父が所長を務める筑波の天文台へ身を寄せることとなった始は、そこでひそかに憧れていた町食堂の娘・雪野弥生と出会う…。全42話。
出典:東映チャンネル「新竹取物語 1000年女王」
https://www.toeich.jp/program/1TT000004979/201601
テレビアニメ『新竹取物語 1000年女王』(1981年4月16日から1982年3月25日) op & ed - YouTube
雪野 弥生(ゆきの やよい)は、松本零士の漫画『新竹取物語 1000年女王』及びそれを原作とするアニメに登場する架空の人物(声:潘恵子)。
その正体は、人知れず地球を治める1000年女王として遊星ラーメタルより派遣されたラーメタル人の女性、ラー・アンドロメダ・プロメシューム。
当初はラーメタル人による地下組織のリーダーとして行動し、母星ラーメタルからの指示に従っていた。だが、地球で生活していくうちに次第に地球人への愛情が芽生え、ラーメタルから地球を守ろうと決意するまでに至った。
『1000年女王』連載中に、原作者である松本の口から裏設定的に『銀河鉄道999』に登場するメーテルの母・プロメシュームと同一人物と語られたこともあったが、後に松本が「雪野弥生はメーテル」と発言したことなどもあり、永らく別人物の扱いとなっていた。
だが、2000年発表のOVA『メーテルレジェンド』(以下、レジェンドと表記)作中で「弥生=プロメシューム」の設定が明確にされたことで、以後はその扱いとなっている。
「雪野弥生」の容姿
腰まで伸びた金髪、切れ長の瞳など『999』のメーテルそっくりの顔をしている。ただし、TV版では『999』の後番組ということと、放送当時は両作品に直接の結び付きがないことからメーテルとの差別化のために目は大きく丸い目にアレンジされた。
松本零士原作のOVA作品『メーテルレジェンド 交響詩 宿命』(2000年) メーテルは15歳・若かりし頃のメーテルの物語
松本零士原作のOVA作品『メーテルレジェンド 交響詩 宿命』(2000年)
(出典:Wikipedia「メーテルレジェンド」)
メーテルはおなじみの黒い衣装ではなく、白を基調とした清楚な服装、顔つきもまだ少女の面影を残しています。15歳のメーテルかわいいですね~。
ちなみに「銀河鉄道999」でのメーテルはバイオテクノロジーによって作られた体で、生身の体は冥王星の氷の下に埋められています。だから少し顔つきが違うんですね。
松本零士原作のOVA作品『メーテルレジェンド 交響詩 宿命』(2000年)予告編 - YouTube
『メーテルレジェンド 交響詩 宿命』のストーリー
地球から惑星ラーメタルへ帰還した1000年女王ことラー・アンドロメダ・プロメシュームは、帰還後にラーメタルの女王に即位した。
ラーメタルは太陽を巡る1000年周期の軌道から離れ、暗黒太陽ラーの超重力により、アンドロメダ大星雲へと導かれてゆく。太陽系からは遠く離れ、ラーメタルの地表は凍てつき、民衆は飢餓にあえいでいた。
そんな中、機械化人の科学者・ハードギアは惑星および住民の機械化を具申。プロメシュームは飢餓で苦しむ民衆を救うには機械化人になる以外に道はないと考え、自ら機械化人となる道を選ぶ。
機械化人となった彼女はラーメタルの民衆に手術を義務づけ機械化政策を推し進めるが、その裏には人間を機械化してこの星を自分の支配下に置こうとするハードギアの企みがあった。それに気付いたプロメシュームの2人の娘・メーテルとエメラルダスは、機械化人と戦うことを決意する。
『メーテルレジェンド 交響詩 宿命』は『新竹取物語 1000年女王』と『銀河鉄道999』のミッシングリンクを埋めるための作品
『メーテルレジェンド 交響詩 宿命』の作品解説
原作者の松本はメーテルに強い思い入れがあり、本作は999とメーテルを主軸とする物語である。松本は本作より後の話となる『宇宙交響詩メーテル 銀河鉄道999外伝』と共に、『新竹取物語 1000年女王』と『銀河鉄道999』のミッシングリンクを埋めるための作品と位置づけている。
なお、本作でメーテルの母として登場するプロメシューム(地球名:雪野弥生)は『1000年女王』TV版では死亡しており、映画版は作中のキャラクターから「死んだ」と語られてはいるものの、物語ラストのエンディングにおいて「実は生きていた」ともとれる描写となっているため、生死が判然としていない。
生存が確認されている漫画版の最後のコマでのみ「2001年春に地球を去った」と語られていることと、松本の筆により本作の導入部を描いたwebコミックにおいて、プロメシュームが2001年に地球を去ったと語る場面があったことから、本作は漫画版の続きとみられる。1982年の『1000年女王』TV版終了から18年ぶりに潘恵子がプロメシュームを演じた。
歌:デラ・セダカ