ガンダム実写ゲーム・GUNDAM 0079 THE WAR FOR EARTH
ガンダム ダブルオーセブンティナイン ザ ウォー フォー アース)は、Presto Studiosが開発し、日本では吹き替えがおこなわれて1996年にバンダイ・デジタル・エンタテインメント(BDE)が発売したピピンアットマーク、パソコン(Power Mac、Windows 95)用のインタラクティブムービーソフト。
1997年5月2日にはバンダイよりPlayStation用が発売された。
ツッコミどころ満載の実写ゲーム!!
ガンダムゲームとしては珍しいアドベンチャーゲームで、動画の合間に何らかのアクションを行うことで物語が進行するインタラクティブムービースタイルを採用している。
モビルスーツをなどのメカは全てCGで描かれているが、登場人物は外国人俳優が実写で演じているのも特徴である。
CGムービーの出来はシーンによってムラがあるものの、戦闘シーンは当時としてはよくできていると言える。
北米版では当然のごとく俳優が話す英語がそのまま使用されているが、その中で「ジオン」(ZION)の発音がどう聞いても「ジョン」(JOHN)になっておりyoutubeのコメント欄では海外のファンからツッコミが入っている。
即ゲームオーバーの恐怖!ゲームシステム概要
アニメ『機動戦士ガンダム』を原作としたキャラクターゲームであるが、メカがCGで人物は外国人の俳優による実写(声はアニメと同一声優が吹き替え)という異色の組み合わせとなっている。主人公は原作のアムロ・レイに相当する民間人だが、プレイヤーの感情移入を考えてかゲーム内では台詞や設定などは一切登場しない。
ゲームシステムは、流れているムービー途中の特定のタイミングで操作入力を要求され、正解の操作をしないと即ゲームオーバーになるというもの。
1980年代に登場した、いわゆるレーザーディスクゲームと同等のシステムである。ほとんどはノーヒントであり、正解は繰り返しプレイで試行錯誤して探すことが求められる。
しかも特定のポイントでしかセーブできないため、正解を模索して何度も同じ場面を見せられることになり、またセーブポイント自体も少なくシーンごとのムービーが長い。
一方でセーブはパスワード方式、それもパターンがそれほど多くないので、無作為にパスワードを入力すれば一気に後半のステージに進めるなど、問題点が多い。
[PS] GUNDAM 0079 The War For Earth [クソゲー] Part1 - YouTube
ストーリーは原作のガルマ・ザビ死亡まで(1話~10話)をベースとしているが、実写という点に留まらず、あらゆる部分で差異が多い。
大筋以外は原作とは異なっていて、原作に登場しないジオンの兵器「ソア・キャノン」を中心に物語が進行するほか、ガンダムがガンタンクの下半身を装着して出撃するシーンなどがある。
愛すべきクソゲー!こんなガンダムは見たくなかった(笑)
ゲームオーバー画面はデーレーレーというジングルと共にガンダムの生首が転がっているというもの。
この画面は何度も見る羽目になる。
特にブライト・ノアが「民間人は降りてもいいが、一緒に戦ってくれると嬉しい。戦ってくれるならこのバッジを受け取ってくれ」というシーンがあるのだが、すぐ受け取らないと断ったと判断され、艦を降りるように言われた挙句、戦闘もしていないのにこの画面が出てくる。
ガンダムが泣けてくるほど弱い。ザクⅡのザクマシンガンの一掃射でカンカンカンと異様に軽い音を立てて大破する。
これは操作を間違えるたびに何度も見る羽目となる。
これ以外にもシャア専用ザクと組み合ったら力負け、デニムのザクをビームサーベルで撃破するもその爆発に巻き込まれて死亡等。
パイロットはアムロではなく、ガンダムと呼ばれる!
ゲーム内では、冒頭ザクによる襲撃で正規のパイロットが建物の下敷きになってしまい、パイロット不在の状況になる。そこに一般人と思われる主人公が現れ、モニターによる通信でガンダムのコックピットに入るよう促される。
そこでは主人公に対して、アムロ・レイのイメージを捨てなくてはならない。
なぜなら主人公は「ガンダム」と呼ばれ、最後までクルーは彼を「ガンダム」と呼び続けるのである。
ガンダムは人間?なのかと思わず錯覚してしまうのだ。
他に類を見ない圧倒的なキャラへの違和感!
シャアにしてシャアにあらず!
ネット上では「ケツ顎シャア」と呼ばれる人物。
その名の通り、顎が外国人に多く見られるいわゆる「ケツ顎」状態の人物で、原作のシャアとのギャップに驚かされる。
またよく知るシャアとは違い、感情が顔に出る。
彼の乗るザクはゲームのラスボスであり(ガルマ死亡後に突然襲ってくる)、勝利する為の選択肢は非常に複雑だ。
ちなみにオーディション時は痩せていたとの事だが、ゲーム出演時点ではかなり太っている。