さらば美しき女よ (1975) 予告篇
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ヒロインはシャーロット・ランプリング。これまた魅力的ですね。私立探偵ってそんなにモテるのか?羨ましい限りです。そして監督はディック・リチャーズが務めています。
本書の中で、無茶苦茶にやられたフィリップ・マーロウが自分自身を鼓舞する場面があります。「2度ぶんなぐられ、咽喉を締められ、更にピストルの台尻で殴られたが、それでも、参らなかったんだ。そして注射で眠らされた。さぁマーロウ、このへんで、なんとか眼にものをみせてくれないか」。男とは、ハードボイルドとはこうでなくっちゃいけません。
本書の中で、無茶苦茶にやられたフィリップ・マーロウが自分自身を鼓舞する場面があります。「2度ぶんなぐられ、咽喉を締められ、更にピストルの台尻で殴られたが、それでも、参らなかったんだ。そして注射で眠らされた。さぁマーロウ、このへんで、なんとか眼にものをみせてくれないか」。男とは、ハードボイルドとはこうでなくっちゃいけません。
高い窓
長編シリーズの第3作「高い窓」。田中小実昌訳も、清水俊二訳も、村上春樹訳も、「高い窓」です。、原題が「The High Winbow」ですからね。他に訳しようがないですね。レイモンド・チャンドラー作品の中では一般的な印象が薄いように思えますが、やっぱり魅力的なセリフがあるんですよね。
「俺は何でも知っている。どうしたらまっとうに暮らせるかということ以外はね」。ね?魅力的でしょ?
「俺は何でも知っている。どうしたらまっとうに暮らせるかということ以外はね」。ね?魅力的でしょ?
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私立探偵フィリップ・マーロウは、裕福な老女エリザベス・マードックから、出奔した義理の娘リンダを探してほしいと依頼された。老女は、亡き夫が遺した貴重な金貨をリンダが持ち逃げしたと固く信じていたが、エリザベスの息子レスリー、秘書のマールの振る舞いにもどこか裏がありそうな気配だ。マーロウは、リンダの女友だちや金貨の所在を尋ねてきた古銭商に当たるところから調査を始める。が、彼の行く手には脅迫と嘘、そして死体が待ち受けていた―
それにしても、このペーパーバックの表紙は良いですね。思わずジャケ買いしそうになります。人気作家である石田衣良が初めて読んだ英文のペーパーバックが本書だそうですが、もしかするとこのバージョンだったのかもしれませんね。あ!ジャケ買いだったのかな?
「高い窓」は、監督:ジョン・ブラーム、主演:ジョージ・モンゴメリー、ナンシー・ギルドで映画化されています。
「高い窓」は、監督:ジョン・ブラーム、主演:ジョージ・モンゴメリー、ナンシー・ギルドで映画化されています。
the high window
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湖中の女
日本に置いては「高い窓」と並んで知名度が低いのではないかと思われるのが長編シリーズの第4作目の「湖中の女」ですね。田中小実昌訳も清水俊二訳も「湖中の女」ですが、村上春樹訳のみ「水底の女」。「俺は現代風に訳すんじゃけんね」という村上春樹の意地を感じます。でも「湖中の女」の方が。。。
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別荘の管理人ビルが大声を上げて指さしたものは、深い緑色の水の底でゆらめく人間の腕だった。目もなく、口もなく、ただ灰色のかたまりと化した女の死体がやがて水面に浮かび上がってきた―フィリップ・マーロウは化粧品会社社長の依頼で、1カ月前に姿を消したその妻の行方を追っていた。メキシコで結婚するという電報が来ていたが、情夫はその事実を否定した。そこで、湖のほとりにある夫人の別荘へ足を運んだのだが……
態度が気に入らないと言われたフィリップ・マーロウが言い返したセリフ。「別にかまわない。それを売っているわけではないんでね」。まぁ、タフと言うのか、ふてぶてしいというのか。それが魅力なんですよね。
監督・主演ロバート・モンゴメリーで1947年に映画化。邦題は「湖中の女」でした。
監督・主演ロバート・モンゴメリーで1947年に映画化。邦題は「湖中の女」でした。
Lady In The Lake - Trailer
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かわいい女
私立探偵フィリップ・マーロウを主人公とした長編シリーズの第5作「かわいい女」。映画化の際にも「かわいい女」でしたが、村上春樹は「リトル・シスター」と原題のまんまです。正確には原題は「The Little Sister」で、「The」が付きます。まぁこの際そんな小さなことは良しとしましょう。
村上春樹をしても「かわいい女」以外に訳しようがなかったということなのかもしれません。もっとも無理して訳す必要はありませんからね。
村上春樹をしても「かわいい女」以外に訳しようがなかったということなのかもしれません。もっとも無理して訳す必要はありませんからね。
かわいい娘が二十ドルを差し出して、マーロウの援助を求めて来た。娘の中にある奇妙ないつわりの態度に興味を抱き、マーロウは事件をひきうけた。舞台は映画王国ハリウッド。街の顔役、ギャング、映画女優、愛欲物欲が錯綜し、マーロウの行く先に、死体と拳銃の雨が降る!
作中フィリップ・マーロウは実にクールな女性感を語っています。「僕が結婚したいと思う女は、向こうで気に入らないというんだ。その他の女なら、結婚する必要はない。口説けばいいだけさ」。グッとくるセリフですよね。
映画版の「かわいい女」(原題Marlowe)は、1969年に公開されています。監督はポール・ボガート、出演はジェームズ・ガーナー、お相手役にゲイル・ハニカットです。今となっては当時は無名だったブルース・リーが出演していることで知られている映画です。
映画版の「かわいい女」(原題Marlowe)は、1969年に公開されています。監督はポール・ボガート、出演はジェームズ・ガーナー、お相手役にゲイル・ハニカットです。今となっては当時は無名だったブルース・リーが出演していることで知られている映画です。
Bruce Lee's two scenes in Marlowe (1969 -ENG / Eng Sub) 1 / 2
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