第20回
『Shall we ダンス?』(周防正行)
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「ファンシイダンス」「シコふんじゃった。」の周防正行監督が、今回は“社交ダンス”をテーマに描いた大ヒットコメディ。平凡な家庭を持ち、単調な毎日を送るサラリーマン杉山は、ある日電車の中から、ビルの窓際にたたずむ美女を目にする。杉山は彼女に会いたい気持ちを抑えられず、彼女のいた場所へ向かう。が、そこは杉山にはまったく縁のない社交ダンス教室だった。勇気を出して教室に足を踏み入れた杉山を待っていたのはあの美女と個性豊かな生徒たちだった……。
中年のサラリーマンの普通の通勤風景。車窓から見えるダンススクールの看板。
何故かその看板が彼の頭に残って気になってしまいます。そんな処からこの物語は
始まります。
一言でいえば「絶対見てください」です。登場するキャラクターたちの個性の強すぎる
言動から大爆笑してしまうのですが、この年齢のごくごく普通のサラリーマンの人生が
こんなきっかけで生きざままで変えてしますとは・・・
それでいて妙にリアルな場面を差し挟むことによってただのコメディーな物語には
なっていません。
僕には、こんなにいろいろと楽しませてくれた映画は初めてだったかもしれません。
再度言わせてください。まだ見ていない人は是非見てください。
何故かその看板が彼の頭に残って気になってしまいます。そんな処からこの物語は
始まります。
一言でいえば「絶対見てください」です。登場するキャラクターたちの個性の強すぎる
言動から大爆笑してしまうのですが、この年齢のごくごく普通のサラリーマンの人生が
こんなきっかけで生きざままで変えてしますとは・・・
それでいて妙にリアルな場面を差し挟むことによってただのコメディーな物語には
なっていません。
僕には、こんなにいろいろと楽しませてくれた映画は初めてだったかもしれません。
再度言わせてください。まだ見ていない人は是非見てください。
第21回
『もののけ姫』(宮崎駿)
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自然と人間の関係をテーマとし続けてきた宮崎駿の集大成的作品で、それまでの日本映画の歴代興行記録を塗り替える大ヒットとなった。山里に住む若者アシタカは、怒りと憎しみにより“タタリ神”と化した猪神から呪いをかけられてしまう。呪いを解く術を求めて旅に出るアシタカはやがて、西方の地で“タタラ”の村にたどり着く。エボシ御前が率いるその村では、鉄を造り続けていたが、同時にそれは神々の住む森を破壊することでもあった。そして、そんなタタラ達に戦いを挑むサンの存在をアシタカは知る。人の子でありながら山犬に育てられた彼女は“もののけ姫”と呼ばれていた……。
日本アカデミー賞最優秀作品賞を取った初めてのアニメーション作品です。日本の映画の
興行成績を当時大きく塗り替え、TV放映時にも圧倒的な視聴率を記録したものでした。
物語は「自然と人間」。ジブリ作品には多く見られるテーマではありますが、この作品も
スケール間の大きさ「自然」に対する人間の「畏怖」を良く表現されている逸品だと思います。
もうすでに皆さん御覧になっているでしょうし、僕がこれといったコメントを差し挟むのも
いかがなものかと・・・
興行成績を当時大きく塗り替え、TV放映時にも圧倒的な視聴率を記録したものでした。
物語は「自然と人間」。ジブリ作品には多く見られるテーマではありますが、この作品も
スケール間の大きさ「自然」に対する人間の「畏怖」を良く表現されている逸品だと思います。
もうすでに皆さん御覧になっているでしょうし、僕がこれといったコメントを差し挟むのも
いかがなものかと・・・
第22回
『愛を乞うひと』(平山秀幸)
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幼児虐待という凄惨な記憶から逃げていた娘が50年の時を経て再び過去に対峙する、母と娘の愛憎を描いた人間ドラマ。母親から受けた凄まじい虐待という幼児体験から、母を捨て、過去を心の奥に封印してきた照恵。自らも母親になり、一人娘も成長した今、照恵は幼い頃死に別れた父親の遺骨を探す旅に出る。その過程で蘇る壮絶な過去の記憶。やがて、照恵はいまも生きている母・豊子に会うことを決意する……。子どもへの虐待シーンが凄まじい。
こういう作品ってありなんですか?と誰かに聞きたくなるほどの虐待シーン。
母親がわが子に対してここまでサディスティックになれるものなのか?原田美枝子の
演技力によるものなのでしょうか、一人二役で全く違う性格の女性の演技を見ていると
何だか頭が混乱してしまい、見終わったあともしばし呆然としてしまいました。
ただ娘役の野波麻帆が全体の暗さを救い、役柄上でも「母子逆転」してしまうような
シーンも見事に演じていたのを好意的に見ていました。キャスティングの成功では
ないでしょうか。
母親がわが子に対してここまでサディスティックになれるものなのか?原田美枝子の
演技力によるものなのでしょうか、一人二役で全く違う性格の女性の演技を見ていると
何だか頭が混乱してしまい、見終わったあともしばし呆然としてしまいました。
ただ娘役の野波麻帆が全体の暗さを救い、役柄上でも「母子逆転」してしまうような
シーンも見事に演じていたのを好意的に見ていました。キャスティングの成功では
ないでしょうか。
第23回
『鉄道員(ぽっぽや)』(降旗康男)
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筋金入りの鉄道員(ぽっぽや)として気概と誇りを胸に生きてきた男が、定年目前になり自らの人生を振り返る。監督は「あ・うん」の降旗康男。共演に大竹しのぶ、広末涼子。北海道のローカル線、幌舞線の終着駅・幌舞。駅長・佐藤乙松は筋金入りのぽっぽや。職務に忠実なあまり、生後2ヵ月で死んでいった娘や思いがけない病で死んだ妻を見取ることさえできなかった。佐藤は近く廃線になる幌舞線とともに定年を迎えようとしていた……。
やっぱり「健さん」は凄い。監督の手腕もあるのでしょうが只のお涙頂戴物語で
終わらなかったところに年齢を重ねた「健さん」の存在感を感じました。
ストーリー的には日本人受けするものだと思います。チョット残念だったのは
キャスティングはこれでベストだったのか?役者同士の相性とか演技力とか解釈の違いも
あるのでしょうが「もし」を考えると重厚感の違うここまで「ベタ」な感じには
ならなかったのではないでしょうか?
しかし「健さん」のファンは絶対に見てほしいと思います。
終わらなかったところに年齢を重ねた「健さん」の存在感を感じました。
ストーリー的には日本人受けするものだと思います。チョット残念だったのは
キャスティングはこれでベストだったのか?役者同士の相性とか演技力とか解釈の違いも
あるのでしょうが「もし」を考えると重厚感の違うここまで「ベタ」な感じには
ならなかったのではないでしょうか?
しかし「健さん」のファンは絶対に見てほしいと思います。