『ウルトラマンレオ』
製作:円谷プロダクション、TBS
放送期間:1974年4月12日から1975年3月28日
放送時間:金曜19:00から19:30
放送局:TBS系列
放送話数:全51話
主題歌:「戦え!ウルトラマンレオ」平野英之
放送期間:1974年4月12日から1975年3月28日
放送時間:金曜19:00から19:30
放送局:TBS系列
放送話数:全51話
主題歌:「戦え!ウルトラマンレオ」平野英之
スタッフ
監督:山際永三
脚本:田口成光
特撮監督:矢島信男
音楽:冬木透
脚本:田口成光
特撮監督:矢島信男
音楽:冬木透
キャスト
おゝとりゲン:真夏竜
梅田トオル:新井つねひろ
美山イズミ:奈良富士子
美山マユミ:杉田かおる
美山咲子:春川ますみ
ブラック指令:大林丈史
ナレーター:瑳川哲朗
梅田トオル:新井つねひろ
美山イズミ:奈良富士子
美山マユミ:杉田かおる
美山咲子:春川ますみ
ブラック指令:大林丈史
ナレーター:瑳川哲朗
『ウルトラマンレオ』とは
マグマ星人によって故郷・獅子座L77星を滅ぼされたレオは、地球にやって来た。スポーツセンターでおゝとりゲンとして働くが、ウルトラセブン(モロボシ・ダン)に地球防衛を託されてMAC(Monster Attacking Crew)に入隊。地球の危機には指輪レオリングで変身し、ウルトラマンレオとなって怪獣と戦う!
《ウルトラシリーズ》第7作目。
《ウルトラシリーズ》第7作目。
『ウルトラマンレオ』の最終回
第51話 恐怖の円盤生物シリーズ!「さようならレオ!太陽への出発(たびだち)」円盤生物ブラックエンド ウルトラセブン 登場
ナレーション「悪魔の星ブラックスターから、地球を守るウルトラマンレオを倒すため最大にして最強の円盤生物ブラックエンドが地球に向かおうとしている。だがそのことを、おゝとりゲンはじめ誰一人知る者はなかった。ゲンの運命は、そしてウルトラマンレオの運命はどうなるのだろうか」
亡くなった父の墓参りに行く美山アユミたち。ゲンと共に留守番のトオルは、モモコとカオルが写る写真を見る。そこへ大きな地震が起こった。
ラジオでその地震被害のニュースを聞いているゲン。トオルがラジオのスイッチを切り、海へ連れて行ってくれとお願いする。モモコに、出身である黒潮島を見せてあげたいのだと言う。ゲンは承諾する。
車で移動中、再び大きな地震が起きた。地盤は陥没し、石油コンビナートは炎上する。ブラック指令がステッキを振り上げて言う。
ブラック指令「ブラックエンドよ。出て来い!ウルトラマンレオを誘い出し、殺せー!」
地割れの中からブラックエンドが現れた。逃げる人々。
ゲンは車から降りた。ブラックエンドは何度も甲高い叫び声をあげている。
ゲン(…俺の名を呼んでいる。まさか俺を狙って…?)
ゲンは車の中のトオルに、ここから一人で逃げろと言った。いやだ、と言うトオル。
トオル「ぼくはおゝとりさんと一緒じゃなきゃいやだよ」
ゲン「何を言ってるんだ。ここは危険だ、お前は逃げなくちゃダメだ」
トオル「あの円盤生物はレオを呼んでいるんだ。きっとレオが現れてみんなを助けてくれるよ。きっと大丈夫だよ」
ゲン(…トオルはレオがいつでも助けてくれるものと思っている。いま俺がレオになったら、トオルは…)
首を振るゲン。
ブラック指令「ええい、くそう。ウルトラマンレオめ、姿を現せ!どうしても出て来ないなら、見ていろ、考えがある。ブラックエンド、戻れ!」
地割れの中に消えて行くブラックエンド。
車の中のゲン。
ゲン「トオル、お前はお父さんがやられた時、カオルちゃんモモコさんタケシが死んだとき自分で仇を取ると言ったじゃないか」
トオル「そりゃ言ったよ。言ったけどさ、やっぱりとても適わないよ」
ゲン「あのとき怪獣を憎んで、くやしがって流した涙を忘れてしまったのか?え、トオル」
亡くなった父の墓参りに行く美山アユミたち。ゲンと共に留守番のトオルは、モモコとカオルが写る写真を見る。そこへ大きな地震が起こった。
ラジオでその地震被害のニュースを聞いているゲン。トオルがラジオのスイッチを切り、海へ連れて行ってくれとお願いする。モモコに、出身である黒潮島を見せてあげたいのだと言う。ゲンは承諾する。
車で移動中、再び大きな地震が起きた。地盤は陥没し、石油コンビナートは炎上する。ブラック指令がステッキを振り上げて言う。
ブラック指令「ブラックエンドよ。出て来い!ウルトラマンレオを誘い出し、殺せー!」
地割れの中からブラックエンドが現れた。逃げる人々。
ゲンは車から降りた。ブラックエンドは何度も甲高い叫び声をあげている。
ゲン(…俺の名を呼んでいる。まさか俺を狙って…?)
ゲンは車の中のトオルに、ここから一人で逃げろと言った。いやだ、と言うトオル。
トオル「ぼくはおゝとりさんと一緒じゃなきゃいやだよ」
ゲン「何を言ってるんだ。ここは危険だ、お前は逃げなくちゃダメだ」
トオル「あの円盤生物はレオを呼んでいるんだ。きっとレオが現れてみんなを助けてくれるよ。きっと大丈夫だよ」
ゲン(…トオルはレオがいつでも助けてくれるものと思っている。いま俺がレオになったら、トオルは…)
首を振るゲン。
ブラック指令「ええい、くそう。ウルトラマンレオめ、姿を現せ!どうしても出て来ないなら、見ていろ、考えがある。ブラックエンド、戻れ!」
地割れの中に消えて行くブラックエンド。
車の中のゲン。
ゲン「トオル、お前はお父さんがやられた時、カオルちゃんモモコさんタケシが死んだとき自分で仇を取ると言ったじゃないか」
トオル「そりゃ言ったよ。言ったけどさ、やっぱりとても適わないよ」
ゲン「あのとき怪獣を憎んで、くやしがって流した涙を忘れてしまったのか?え、トオル」
美山家。イズミは、円盤生物はレオを狙ってこの地球に来ているに違いないと言う。
アユミ「そんな事ないわよ、レオはいつだって私たちを助けてくれてるのよ?そんなこと聞いたらレオはきっと怒るわよ」
母「そうよ、きっと怒るよりも悲しがるわね。みんな勝手な事ばかり言ってるから」
ゲン(…確かにイズミさんの言う通りなんだ、あの円盤生物は、この俺を狙ってやって来たんだ。この地球にレオがいなければ、その方がいいのかも知れない…)
夜。二段ベッドの下段で、うなされているゲン。夢の中にはレオとセブンがいる。
セブン「レオ、よーく聞け。お前にとって最も大切な時が来た。お前が愛する人間たちの中で生きて行けるかどうかを、決める時が来たんだ」
夕日の中、握手をしているレオとセブン。セブン、太陽を指さす。
セブン「見たまえ、いま沈んでいく夕日は私だ。そして明日登る朝日はお前だ!ブラック指令と最後の円盤生物ブラックエンドがこの地球にやって来ている。そして愛する地球を守るため、お前は戦い、勝たなければならない。だが、お前自身が宇宙人である事を人間達に知らせてしまう事になる」
レオ「俺の正体が知られてしまう…」
セブン「そうだ。お前自身が本当に試される時が来たのだ。レオ…さらば!」
飛んで行くセブン。
セブン!と名を呼んで飛び起きるゲン。朝になり、モモコとカオルの写真を見る。
ゲン(モモコさん、カオルちゃん。もうこれ以上、愛する人々を傷付けてはいけないよな…)
トオルが寝言でゲンの名を呼んだ。ゲン、笑顔になる。
早朝。ゲンとトオルがジョギングしている。もう疲れたと言うトオルに、ゲンは練習を中止する。
ゲン「その代わりお前はこれから一人で海へ行くんだ。お腹の空いた時のつらさや、自分の足で歩いて知らない所へ行く事がどんなに大変な事か、自分で確かめるんだ」
今の自分の気持ちは、トオルをスポーツセンターに入れた父親と同じだとゲンは言う。
ゲン「俺はお前に強くなって欲しいからそう言ってるんだよ?わかるか」
これから海に行ってくる、というトオル。
その背後にいたブラック指令。右手に水晶玉を持っている。
ブラック指令「やっとチャンスが来たぞ、ブラックエンド、行け!」
アユミ「そんな事ないわよ、レオはいつだって私たちを助けてくれてるのよ?そんなこと聞いたらレオはきっと怒るわよ」
母「そうよ、きっと怒るよりも悲しがるわね。みんな勝手な事ばかり言ってるから」
ゲン(…確かにイズミさんの言う通りなんだ、あの円盤生物は、この俺を狙ってやって来たんだ。この地球にレオがいなければ、その方がいいのかも知れない…)
夜。二段ベッドの下段で、うなされているゲン。夢の中にはレオとセブンがいる。
セブン「レオ、よーく聞け。お前にとって最も大切な時が来た。お前が愛する人間たちの中で生きて行けるかどうかを、決める時が来たんだ」
夕日の中、握手をしているレオとセブン。セブン、太陽を指さす。
セブン「見たまえ、いま沈んでいく夕日は私だ。そして明日登る朝日はお前だ!ブラック指令と最後の円盤生物ブラックエンドがこの地球にやって来ている。そして愛する地球を守るため、お前は戦い、勝たなければならない。だが、お前自身が宇宙人である事を人間達に知らせてしまう事になる」
レオ「俺の正体が知られてしまう…」
セブン「そうだ。お前自身が本当に試される時が来たのだ。レオ…さらば!」
飛んで行くセブン。
セブン!と名を呼んで飛び起きるゲン。朝になり、モモコとカオルの写真を見る。
ゲン(モモコさん、カオルちゃん。もうこれ以上、愛する人々を傷付けてはいけないよな…)
トオルが寝言でゲンの名を呼んだ。ゲン、笑顔になる。
早朝。ゲンとトオルがジョギングしている。もう疲れたと言うトオルに、ゲンは練習を中止する。
ゲン「その代わりお前はこれから一人で海へ行くんだ。お腹の空いた時のつらさや、自分の足で歩いて知らない所へ行く事がどんなに大変な事か、自分で確かめるんだ」
今の自分の気持ちは、トオルをスポーツセンターに入れた父親と同じだとゲンは言う。
ゲン「俺はお前に強くなって欲しいからそう言ってるんだよ?わかるか」
これから海に行ってくる、というトオル。
その背後にいたブラック指令。右手に水晶玉を持っている。
ブラック指令「やっとチャンスが来たぞ、ブラックエンド、行け!」
雄たけびと共に地割れから姿を現したブラックエンド。街を破壊し火の手が上がる。逃げる人々。ゲンとトオルも逃げている。ブラックエンドは火炎を吐いた。トオルは転んでしまった。
ゲン「トオル、立つんだ!自分の力で立つんだ!トオル!」
再び立ち上がり逃げるが、辺りは炎に包まれてしまう。
ゲン「トオル、良く頑張った!」
トオル「僕…僕はもうこれ以上…」
ゲン「良いんだトオル、偉いぞ!」
笑顔のふたり。ゲンはタオルでトオルの顔の煤汚れを拭いてやる。
ゲン「トオル、よく聞け。俺は、本当は、ウルトラマンレオなんだ!」
透「ええっ!?本当に?」
変身アイテムである指輪「獅子の瞳(レオリング)」を見せるゲン。
ゲン「うん。ほら、これがレオのしるしだ。いいか透。良く見てろ!レオー!」
レオに変身するゲン。
レオとブラックエンドの戦いが始まった。応援するトオル。優勢のレオ。
ブラック指令「ブラックエンドめ!何をしているのだ!」
手に持っている透明な玉を掲げる。
ブラック指令は、レオを応援しているトオルを背後から捕まえた。
ブラック指令「レオ―!見るがいい!フハハハハ!」
形勢が逆転し、やられるレオ。カラータイマーが点滅し始める。
ナレーション「その時、苦しさのあまり遠のくレオの意識の中に、雄々しくも戦った在りし日の思い出が浮かんで来るのであった」
これまでの戦いの映像。セブンが現れる。
セブン「レオ!今こそお前の力を発揮する時だ!」
しかし倒れるレオ。
ゲン「トオル、立つんだ!自分の力で立つんだ!トオル!」
再び立ち上がり逃げるが、辺りは炎に包まれてしまう。
ゲン「トオル、良く頑張った!」
トオル「僕…僕はもうこれ以上…」
ゲン「良いんだトオル、偉いぞ!」
笑顔のふたり。ゲンはタオルでトオルの顔の煤汚れを拭いてやる。
ゲン「トオル、よく聞け。俺は、本当は、ウルトラマンレオなんだ!」
透「ええっ!?本当に?」
変身アイテムである指輪「獅子の瞳(レオリング)」を見せるゲン。
ゲン「うん。ほら、これがレオのしるしだ。いいか透。良く見てろ!レオー!」
レオに変身するゲン。
レオとブラックエンドの戦いが始まった。応援するトオル。優勢のレオ。
ブラック指令「ブラックエンドめ!何をしているのだ!」
手に持っている透明な玉を掲げる。
ブラック指令は、レオを応援しているトオルを背後から捕まえた。
ブラック指令「レオ―!見るがいい!フハハハハ!」
形勢が逆転し、やられるレオ。カラータイマーが点滅し始める。
ナレーション「その時、苦しさのあまり遠のくレオの意識の中に、雄々しくも戦った在りし日の思い出が浮かんで来るのであった」
これまでの戦いの映像。セブンが現れる。
セブン「レオ!今こそお前の力を発揮する時だ!」
しかし倒れるレオ。
ゲンとトオルを探していたアユミとその友達は、ブラック指令を見つけた。
アユミ「あいつが円盤生物を操っているんだわ」
トオルがブラック指令の腕にかみついた。そっと近づいていたアユミたちは、ブラック指令を取り囲み倒す。その手からトオルは水玉を奪い、レオに向かって投げる。玉を失って、苦しみだすブラック指令。
玉を手にしたレオは立ち上がった。赤く光る玉を、ブラックエンドに投げつける。大爆発。ブラック指令も溶けてしまった。どこからか飛んできた黒い玉に、レオは必殺技レオビームを発射。玉も爆発し、レオは勝利した。レオの名を何度も呼びながら手を振る子供たち。
ナレーション「レオは嬉しかった。トオルや、トオルの友達がこんなに勇気があり、こんなに素晴らしい力を持っていてくれたことが。これで心置きなくレオの任務から離れることができる」
桜の下、美山家から出発するゲン。
母「おゝとりさん、私たちはね、もしも、もしもよ?あなたが他の星の人でもちっとも気にしてないのよ」
イズミ「私の知っているおゝとりさんは宇宙人なんかじゃないわ。私たちと同じ血が流れている人間よ」
ゲン「ありがとう。僕にとってその言葉は、一生忘れる事ができません。やっと今、この地球が僕のふるさとになったんです。だから、青い空と、青い海のあるふるさとを、この目で見たい。この手で確かめてみたいんです」
ゲンは指輪を外した。
トオル「必ず帰って来てね」
笑顔だがそれにこたえないゲン。去って行く。振り返って手を振る。
トオル「おゝとりさーん!」
角を曲がって見えなくなると、駆けだすトオル。ゲンの姿はないがどこまでも走る。
砂浜までやって来たトオル。ヨットに向かって何度も名を呼びながら手を振る。
ゲン「トオルー!」
ゲンも手を振り返した。
トオル「おゝとりさーん!必ず帰って来てねー!おゝとりさーん!」
ゲン「さようならー!」
泣いていたトオルは、笑顔になった。
夕日に浮かぶヨットの姿。
アユミ「あいつが円盤生物を操っているんだわ」
トオルがブラック指令の腕にかみついた。そっと近づいていたアユミたちは、ブラック指令を取り囲み倒す。その手からトオルは水玉を奪い、レオに向かって投げる。玉を失って、苦しみだすブラック指令。
玉を手にしたレオは立ち上がった。赤く光る玉を、ブラックエンドに投げつける。大爆発。ブラック指令も溶けてしまった。どこからか飛んできた黒い玉に、レオは必殺技レオビームを発射。玉も爆発し、レオは勝利した。レオの名を何度も呼びながら手を振る子供たち。
ナレーション「レオは嬉しかった。トオルや、トオルの友達がこんなに勇気があり、こんなに素晴らしい力を持っていてくれたことが。これで心置きなくレオの任務から離れることができる」
桜の下、美山家から出発するゲン。
母「おゝとりさん、私たちはね、もしも、もしもよ?あなたが他の星の人でもちっとも気にしてないのよ」
イズミ「私の知っているおゝとりさんは宇宙人なんかじゃないわ。私たちと同じ血が流れている人間よ」
ゲン「ありがとう。僕にとってその言葉は、一生忘れる事ができません。やっと今、この地球が僕のふるさとになったんです。だから、青い空と、青い海のあるふるさとを、この目で見たい。この手で確かめてみたいんです」
ゲンは指輪を外した。
トオル「必ず帰って来てね」
笑顔だがそれにこたえないゲン。去って行く。振り返って手を振る。
トオル「おゝとりさーん!」
角を曲がって見えなくなると、駆けだすトオル。ゲンの姿はないがどこまでも走る。
砂浜までやって来たトオル。ヨットに向かって何度も名を呼びながら手を振る。
ゲン「トオルー!」
ゲンも手を振り返した。
トオル「おゝとりさーん!必ず帰って来てねー!おゝとりさーん!」
ゲン「さようならー!」
泣いていたトオルは、笑顔になった。
夕日に浮かぶヨットの姿。
その後の『ウルトラマンレオ』
指輪を外して見せたものの、それを持っていったゲン。以降も『ウルトラマンメビウス』などに弟アストラと共に客演しています。
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