2022年6月7日 更新
昔懐かしい「インスタントラーメン」CMと誕生秘話
世界初のインスタントラーメンは日本人が発明した。子供の頃に食べた即席ラーメンは、いつ、どのようにして生まれたのか?1960年前後から70年代までに販売された袋麺の誕生秘話や当時のエピソードをまとめてみた。CMや発売された年の出来事とともに、記憶の中にある懐かしいインスタントラーメンよ甦れ!
10月にエースコックが発売した「駅前ラーメン」は、100gの大判麺に乾燥野菜やスパイスを添付されていた。その後、従来の85gの即席麺より量が多い100g大型麺は即席麺の主流となる。
1968(昭和43)年「出前一丁」日清食品
ごまラー油付きで差別化をはかった日清食品「出前一丁」。新発売当時の袋には、「新発売」「大判100g」と書いてある。岡持(おかもち)を持つ少年「出前坊や」が「あ〜らよっ、出前一丁♪」のフレーズとともにラーメンを持ってくるCMは強烈なインパクトを与えた。出前一丁は、みそ味の「みそ味一丁」も一時期発売していた。現在「出前一丁」は、日本国内と日本国外で生産している世界ブランドとなっている。
1968(昭和43)年「サッポロ柳めん」ダイヤ食品
9月8日に明星食品の関連会社であるダイヤ食品が、初めて液体スープを別添えにしたノンフライめん「サッポロ柳めん」を発売。その後、ノンフライめんが主流となる時代が到来する。「柳めん」袋には、少年がラーメンを箸で持ち上げてフーフーしている横顔のイラストが書いてある。子供のおやつとして簡単に作れるラーメンの需要増に期待をかけたのか。
※【1968年】メキシコオリンピックが開催され、日本では三億円事件が起きた。
1969(昭和44)年「生中華」日清食品
7月には日清食品から、新鮮な生スープの味「生中華」が「味トリオ」付95g35円で発売された。「生中華」は、”美味しい召し上がり方”として、麺は別に茹でスープを別に作る方法を紹介している。別添えの味トリオとは、味ベース、味エキス、味オイル。
1969(昭和44)年「中麺」明星食品
2月にノンフライめんの流行を受けて明星は「即席めんの常識を打ち破った、生の味、明星中麺(ちゅんめん)」が発売した。明星食品は、熱風乾燥によるノンフライを完成した。
1969(昭和44)年「来々軒」サンヨー食品
8月に発売された「来々軒」は、その名前のとおり取り専門店のラーメンをコンセプトに作られたノンフライのインスタント麺だ。来々軒は、現在は販売されていない。「消えた即席ラーメン」のひとつであり、幻のラーメンだ。
1969(昭和44)年「なま味ラーメン」東洋水産
8月、東洋水産から、熱風で乾燥させたノンフライめん「なま味ラーメン」が発売された。
1969(昭和44)年「麺生中華」エースコック
エースコックも、ノンフライ麺を使った「麺生中華」を売り出した。
70年代~カップ麺の登場とノンフライ麺再ブーム
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