SF西遊記スタージンガー
『西遊記』を基にした石川英輔による小説『SF西遊記』を原案とするSFアニメ。孫悟空の緊箍児の輪といった、原典に基づくギミックも細部に取り入れられている。富田祐弘のアニメ脚本家としてのデビュー作でもある。
本作は、1970年代後半の『宇宙戦艦ヤマト』に始まる松本零士ブームの最中に製作された。前番組『惑星ロボ ダンガードA』から引き続き松本がアニメ用の設定を描き下ろしたが、コミカライズに関しては松本自身は行なわず、桜多吾作が『テレビランド』で、池原しげとが『冒険王』で漫画版の連載を担当した。また、それまでフジテレビの日曜19:00枠では『マジンガーZ』→『グレートマジンガー』→『UFOロボ グレンダイザー』→『惑星ロボ ダンガードA』と巨大ロボットアニメが続いていたが、本作で等身大のヒーローが活躍する路線へと転換された。とはいえ、原典の孫悟空が巨大化できるという設定があるからなのか、『SF西遊記スタージンガーII』への改題とともに主人公クーゴが巨大化して戦う設定が追加された。
SF西遊記スタージンガー OP ED
あらすじ
ジャン・クーゴ
ジャン・クーゴ(=孫悟空)
主演の石丸博也は、後にジャッキー・チェンの吹き替えを担当することになるが、本作でのクーゴのカンフーアクション的なセリフ(「アチョー」「ホアー」など)をジャッキー吹き替え時に随分活かしたと言う。
いずれも東映動画と旭通信社の共同製作。全73話。毎週日曜 19:00 ~19:30で 放送。