【ドゥ・ザ・ライト・シング(Do the right thing)】パブリック・エナミーと一緒に振り返ってみた
2017年1月30日 更新

【ドゥ・ザ・ライト・シング(Do the right thing)】パブリック・エナミーと一緒に振り返ってみた

 スパイク・リー監督による1989年制作の映画で「問題作」と言われることも多いです。日常生活の何気ない、さりげないすれ違いがきっかけとなって起こる、アフロ・アメリカン(黒人)とイタリア系、さらにはアジア系までを巻き込む人種間の摩擦を、ニューヨークの猛暑を舞台に描いています。またHipHop界の大御所パブリック・エナミーの「Fight the power」も映画に多大なインパクトを与えているので、映画と同時に振り返ってみたいと思います。

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初見の感想と「もう一度、見たい映画」

 初めてこの映画を見たのは、私が20代の頃、20年以上前だったかと思います。
 音楽好きは今も昔も変わらないので、HipHopグループのパブリック・エナミー(Public Enemy)の曲がテーマソングになっている‥‥ということにつられて見たような感じでした。

 冒頭からそのパブリック・エナミーの曲「ファイト・ザ・パワー(Fight the power)」をBGMに、ティナ役のロージー・ペレスがボクシング・グローブをつけて踊りまくるシーンがあまりにも強烈でした。
オープニング

オープニング

思わず「姐御」と呼びたくなるようなロージー・ペレス(ティナ)が踊りまくり!
出典 youtu.be
 映画がはじまると舞台はニューヨークはブルックリン、猛暑‥‥道路が陽炎がかっている感じで、日常生活がはじまりました。
 監督で主演も主演ムーキーを演じるのはスパイク・リー、ちょっと内股気味(?!)。
スパイク・リー(ムーキー)とダニー・アイエロ(サル)

スパイク・リー(ムーキー)とダニー・アイエロ(サル)

ムーキーが働くのは、イタリア系のサルのピザ屋
 時々、出てくるレディオ・ラヒーム(ビル・ナン)の両手の指にはめられたリング「LOVE」と「HATE」が、妙に脳裏に残るな‥
ビル・ナン(レディオ・ラヒーム)のLove&Hate

ビル・ナン(レディオ・ラヒーム)のLove&Hate

愛と憎しみ‥‥
コインの裏表??
出典 ameblo.jp
 と思っているうちに、
「あれ?」
 ピザ屋さんが燃えていて‥‥。
「なんでぇ?!」
 どうしてそうなったの?
 何があったんだっけ?
 そりゃ、ちょっとした諍いはあったけど‥‥

 と思い出そうとしているうちに映画が終わってしまった‥‥。

 という、とんでもなく、いい加減で頼りない感想で、
「ほんとに映画を見てたん?」
と思ったのは、誰でもなく自分自身だったりして‥‥
 という事情で、「もう一度、見たい!」と願いつつ、この映画を振り返ってみます。

ストーリー

 ブルックリン、その年一番の猛暑の日。黒人街にあるピザ屋でいさかいが起こった。ある者が店内に黒人スターの写真が一枚も貼られていないことで憤慨。経営者のイタリア人はそれを相手にしなかったが、この一件がきっかけとなり、やがて事件が。その日暮らしのアルバイター、飲んだくれの哲人、ピザ屋の主人の息子たち、韓国人のカップル、といった面々を巻き込んで、ついには暴動へと発展していく! 
 日本語ヴァージョンがみつからなくて英語ヴァージョンですが、予告編もあります。
 雰囲気はこんな感じ‥‥

DO THE RIGHT THING - Trailer - HQ - YouTube

Trailer for Spike Lee's film starring Danny Aiello, Ossie Davis,John Turturro,Spike Lee,Giancarlo Esposito, Richard Edson, Ruby Dee, Bill Nunn, Paul Benjamin...
「ドゥ・ザ・ライト・シング」予告編(英語版)
出典 youtu.be
 些細なことなのに気づいたらたいへんなことになっていた‥‥というのは、なんとなくリアルです。小さなことでも積み重なって溜めてしまうと大事に発展してしまうことって、あるような気がします。
 それは、一見「些細なこと」のようでも、その裏に隠された意味などを無意識に感じ取ってしまっている場合も多いからかもしれないですね。
 特に、人種のルツボと呼ばれているニューヨークのような場所では、肌の色から宗教、思想、食べ物も聴く音楽さえも、あまりにも多様で、時には折り合いをつけられないことも多いだろうと想像します。

余談として‥‥

第44代アメリカ合衆国大統領バラク・オバマが妻のミシェル・オバマと初めてのデートで観に行った映画が本作である。ニューズウィーク誌は、「一生に一度は観る価値のある映画ではあるが、デートで観るような内容の映画ではない」と評している。
こんな「こぼれ話」も

キャスト

スパイク・リー:ムーキー
ダニー・アイエロ:サル
ルビー・ディー:マザー・シスター
サミュエル・L・ジャクソン:ラジオDJミスター・セニョール・ラブ・ダディー
オジー・デイヴィス:ダー・メイヤー
リチャード・エドソン:ヴィト(サルの息子)
ジョン・タトゥーロ:ピノ(サルの息子)
ビル・ナン:レディオ・ラヒーム
ロージー・ペレス:ティナ
ジャンカルロ・エスポジート:バギン・アウト
ジョン・サベージ:クリフトン
ロビン・ハリス:スィート・ディック・ウィリー
主演のスパイク・リーは監督、脚本、製作も担当。
ルビー・ディー(マザー・シスター)

ルビー・ディー(マザー・シスター)

サミュエル・L・ジャクソン(ラジオDJミスター・セニョ...

サミュエル・L・ジャクソン(ラジオDJミスター・セニョール・ラブ・ダディー)

ジャンカルロ・エスポジート(バギン・アウト)

ジャンカルロ・エスポジート(バギン・アウト)

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