寿引退
いわゆる「3禁」があったことは有名ですが、そんな中、全日本女子プロレスで初めて寿引退をされたのがジャンボ堀さんです。
お相手は高砂部屋の力士で、23歳の時にプロレスを引退しご結婚(41歳の時に離婚)されました。
3年ほどの交際期間があったそうですが、ほとんど会えなかったんだそう。
「5歳年上の高砂部屋の力士でした。誕生日のお祝いをしてもらうために六本木のお店へ行ったら、大森が場所を間違えて、その店にいたのが力士グループ。意気投合したのがきっかけです。『明日、東京で試合なんです』って伝えたら応援に来てくれて、交際が始まりました。けど、お互い遠征が多いので、ほとんど電話。両手いっぱいの10円玉に両替えして、公衆電話から部屋にかけたり。彼が負担してくれて、コレクトコールを頼んだり。デートらしいデートはしなかったかも」
タバコだけは吸わなかったそうなので、「1禁」だけは守っていたそうですよ。
前代未聞⁈悪役と一緒に引退試合
それ以降、大森ゆかりさんは誰か特定の選手とタッグを結成することはなく、シングルマッチが多くなっていったような印象でした。
そして、1985年12月に行われたジャンボ堀さん引退試合から約2年後の1988年2月、大森ゆかりさんも最後の試合をむかえることに。
神奈川県・川崎市体育館で開催された引退試合は、同期入門のクラッシュギャルズを相手に、同時期に引退を発表していたダンプ松本さんとタッグを組んで行われました。
後に「私なんか悪役と組んで引退試合だったんだから!前代未聞だよ!」とコメントしている大森ゆかりさん。
しかも、試合はダンプ松本さんの最後のひと暴れとでも言うべき流血試合に。
試合終了直後に、ダンプ松本さんによる「長与、お前とは敵だけじゃ終われないんだ!来い!こっちに来い!」という魂の叫びをきっかけに、ダンプ松本&長与千種組vs大森ゆかり&ライオネス飛鳥組で急遽5分間のエキシビションマッチが行われました。
個人的には、ライオネス飛鳥さんとのシングルマッチとかでじっくり見たかったような気もしましたが・・・
多くのファンの心に残るドラマチックな引退試合となりました。
引退後は?
#ジャンボ堀 さん。昨日はお誕生日おめでとうございます!ジャンボさん役の安竜うららちゃんと一緒に 中目黒にあるメシ酒場 鈴木ちゃん へ、ジャンボさんにお会いしにいった日が懐かしいです。優しい笑顔でお出迎え下さいました。人生初ちゃんこ鍋はめちゃくちゃ美味しかったです!皆さんも是非! https://t.co/uxPaDIOgiv pic.twitter.com/qWUDa425k6
— 根矢 涼香 Neya Ryoka (@ryokaneya) September 26, 2024
パン屋さんでのアルバイトや保険会社の営業職なども経験されたいたそうです。
2020年からは、放送作家の鈴木おさむさんがオーナーの「メシ酒場 鈴木ちゃん」で働いており、その縁がきっかけで、ダンプ松本さんの半生を描いたドラマ「極悪女王」(Netflixで2024年9月より配信)の構成にも携わりました。
ダンプ松本さんとのユニット、桃色豚隊(ピンクトントン)でシングル曲「赤いウィンナー逃げた」をリリース。
実は、ダイナマイトギャルズ時代にもレコードデビューの話があり、ジャンボ堀さんと共にボイストレーニングにも励んでいたそうですが、クラッシュギャルズ人気に火がついたことにより立ち消えになってしまった過去があったんだそうですよ。
「1カ月のうち20日間ぐらい海に出てたんですよ。漁師かよって(笑)。選手のころは試合会場ばかりで、辞めてからは海の上ばかり(笑)。船に酔うし、魚も好きじゃないし、食事は毎日舟盛りで飽きちゃうし。私、なんでやってたんだろう(笑)」
同番組のロケ先で知り合った10歳年下の旦那様との間に二人の愛娘が生まれ、現在は、静岡県で食品関係の会社で働きながら暮らしています。
全女時代と変わらない明るい笑顔のお二人。
ドラマ「極悪女王」のヒットで、ダンプ松本さんやクラッシュギャルズが再注目されていますが、ダイナマイトギャルズのお二人にも再びスポットが当たることを期待しています。