寺沢武一の秀逸漫画「コブラ」
2015年11月9日 更新

寺沢武一の秀逸漫画「コブラ」

1978から1984年まで『週刊少年ジャンプ』にて断続的に連載され、1982年には映画化、アニメ化された「コブラ」。アメコミ風の画風と壮大なストーリー、さらに主人公コブラの魅力的なキャラクターによって人気を集めました。“大人の漫画”って感じでカッコよかった、「コブラ」を振り返ります。

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「コブラ」…覚えてる?

コブラOP フル.mp4 - YouTube

アニメ版「スペース コブラ」オープニング
寺沢武一氏の初の連載作品である「コブラ」は、自身にとって一番のヒット作でもあります。
寺沢が癖の強い人物で、さらに作画に極めてこだわることから週刊連載が不可能になるが、当時の編集長であった西村繁男のお気に入りの作品であったことから優遇され、第2部「黒竜王」編(1981年)以降、ジャンプでは珍しい描き溜めシステムがとられ、ある程度執筆が進んだ段階で連載再開→エピソード終了による連載休止が繰り返された。西村によると、せっかく人気が上昇してもすぐに中断になることから、なかなかスムーズにいかなかったらしい。西村がジャンプの編集長を退任し、新たに『スーパージャンプ』を創刊し編集長に就任すると、寺沢も共に移籍した。
インパクトのある作品ですよね。
ジャンプの編集長のお墨付きだったようです。
その主なストーリーはというと…
 未来。
 宇宙に進出した人類は他の惑星の宇宙人達と交流を結び、その版図を広げていた。
 そんな宇宙貿易をしている商船を襲う無法者達が居た。人はそれを“宇宙海賊”と呼び、忌み嫌った。
 特に勢力を高めていた「宇宙海賊ギルド」、通称“ギルド”には、「銀河パトロール」でさえも二の足を踏んでいた。
 その銀河パトロールやギルド達を尻目に、銀河を股に掛けている一匹狼の男が1人居た。
 その名は──「コブラ」!
 類まれなる体力と、左腕に隠された情熱──「サイコガン」を持って、コブラは誰にも従わず、何にも所属せずに自由に生きていた。
 そんなコブラが汚い事を平気でやるギルドを目の敵にするのは必然と言えば必然の事であった。
 そして、ギルドの船を片っ端から沈めて行くコブラを危険視したギルドによってコブラは命を狙われる立場となったのだった。
ギルドに追われる毎日を送っていたコブラは終わらない戦いの日々に疲れ、顔を変え、記憶を消して、ただのサラリーマンとして地球で働いていた。
 そんな時、ヴァーチャル映像を見せる会社に行った事により、過去の記憶が蘇り、コブラはコブラとして復活を果たし、相棒の「レディー」と共に再び旅立つのだった。
宇宙海賊とか、それだけでカッコいいし!

やはり…「サイコガン」!

 (1511112)

コブラと言えば、その代名詞とも言えるのが「サイコガン」ですよね。
作中に登場する光線銃や熱線銃とは一線を画した銃器で、コブラ自身の精神力をエネルギーに変えて発射する。(ただし基本的な性質は光線銃のそれに準ずる)

整形する前から海賊コブラの代名詞にもなっている武器であり、整形した彼がそれをさらけ出すことで、相手がその正体に気付くという演出が定番になっている。

ちなみに作中、彼と同様に腕に銃を搭載した人物が何人か登場しているが、いずれも普通の光線銃か熱線銃だった。サイコガンはコブラだけが持ち、コブラだけが使いこなせる、宇宙で唯一無二の武器なのである。
買えちゃうみたいですね…。
確かに、一度は装着してみたい!

永遠のライバル!「クリスタル ボーイ」

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コブラの宿敵で、4度に渡ってコブラと戦った。
身体の金色に光る骨格や中枢パーツ以外をライブ・クリスタル構成しているサイボーグ。
海賊ギルドの幹部。右手の鉤爪がトレードマーク。性格は冷酷そのもの。
身体が偏光ガラスで出来ている為、コブラのサイコガンをはじめとするエネルギー弾は身体をすり抜けてしまう。
身体が砕けても頭部が無事なら再生可能。
かつてある人物に殺されており、サイボーグとして復活する時も誰に殺されたかの記憶は忘れた状態であった。
怖いよ、クリボー!

セクシーな女性キャラ!

登場する女性キャラがとにかく美しく、セクシーなのも魅力のひとつでしょう!
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