【80年代】女子陸上界に「何故か」いまだに残る80年代の世界記録の数々!
2017年5月17日 更新

【80年代】女子陸上界に「何故か」いまだに残る80年代の世界記録の数々!

日進月歩で進化し続けている陸上競技。ウサイン・ボルトが驚異の9秒58の世界記録を出した時に、盛り上がった方も多いのではないでしょうか。一方、女子の陸上において、80年代に出た世界記録が今でも世界記録のまま残っているケースが多いのをご存知ですか?

22,128 view

日々記録が更新される陸上競技!

選手の身体能力、技術、シューズなどの装着物も日々進化している!

日進月歩で進化をし続けている陸上競技界。ウサイン・ボルトが男子100m走で9秒58を出したときは世界中を大きく沸かせましたよね。男子100m走については、1968年に10秒の壁が破られ、1991年に9秒9の壁、1999年に9秒8の壁が破られました。その間、シューズは革製からナイロン製、そしてメッシュ素材へとアスリートが走りやすい形へと進化を遂げています。
2016年に、22秒88の日本新記録をマークした福島千里

2016年に、22秒88の日本新記録をマークした福島千里

ですが一部の競技では・・・?

80年代から世界記録が変わっていない?

 (1866074)

日進月歩で進化している陸上競技。普通に考えれば、世界記録は日々更新されていくものだとお考えになる方が多いと思います。しかしながら一部の競技においては、1980年代で世界記録が止まったまま、それどころか、当時の記録に肉薄できる選手が現在のアスリートには存在しない種目すら存在しています。それらの種目をこれから詳しく見ていきたいと思います。

女子100m

1988年から記録が更新されず

女子100m競走の歴代トップ5

1位 10秒49 フローレンス・グリフィス=ジョイナー(アメリカ)1988年7月16日
2位 10秒64 カーメリタ・ジーター(アメリカ)2009年9月20日
3位 10秒65 マリオン・ジョーンズ(アメリカ)1998年9月12日
4位 10秒70 シェリー=アン・フレーザー=プライス(ジャマイカ)2012年6月29日
4位 10秒70 エレーン・トンプソン(ジャマイカ)2016年7月1日
ご覧のとおり、1988年に記録したジョイナーの記録が圧倒的です。2位との差が0.15ありますが、男子100mの世界記録保持者であるウサイン・ボルト(9秒58)と2位のタイソン・ゲイ(9秒69)との差よりも大きいです。ウサイン・ボルトとタイソン・ゲイが同世代の選手であることを考えると、ジョイナーのこの記録の突出ぶりが際立ちますね。

W 100m - Florence Griffith-Joyner - 10.49 - Indianapolis (USA) - 1988 - World Record

世界新記録を出した時の映像。驚異的なブーストがかかり他の選手を全く寄せ付けていません!

女子400m

80年代の選手が世界記録の上位を独占!

女子400m競走の歴代トップ5

1位 47秒60 マリタ・コッホ(東ドイツ)1985年10月6日
2位 47秒99 ヤルミラ・クラトフビロバ(チェコスロバキア)1983年8月10日
3位 48秒25 マリー・ジョゼ・ペレク(フランス)1996年7月29日
4位 48秒27 オルガ・ブリズギナ (ソビエト連邦)1985年10月6日
5位 48秒59 タチアナ・コチェンボヴァ(チェコスロバキア)1983年8月10日
なんと、21世紀のアスリートが一人も入っていません!「東ドイツ」「チェコスロバキア」「ソビエト連邦」といった現在は存在しない国の選手が堂々ランクインしています。陸上競技は黒人アスリートが活躍する傾向にありますが、世界記録保持者が白人アスリートであることも特徴的な点だと思います。

Marita Koch Women's 400m World Record

マリタ・コッホが世界記録を出した時の映像です。後半に入ってもスタミナが全く衰えません!

女子800m

旧共産圏のアスリートが大活躍!

34 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • コメントはまだありません

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

ソウル五輪で活躍した!ジョイナーによる女子100m走の世界記録「10秒49」がついに破られるかもしれないと話題に!!

ソウル五輪で活躍した!ジョイナーによる女子100m走の世界記録「10秒49」がついに破られるかもしれないと話題に!!

1988年のソウル五輪などで活躍したフローレンス・ジョイナーが持つ、女子100メートル走の世界記録「10秒49」が30年以上の時を経てついに破られるかもしれないと、陸上ファンなどを中心に話題となっています。
隣人速報 | 1,340 view
カール・ルイス「以外」で100m走で輝いた選手、90年代の世界記録上位5選+日本人最速!

カール・ルイス「以外」で100m走で輝いた選手、90年代の世界記録上位5選+日本人最速!

80年代から90年代前半にかけて、”史上最速の男”はアメリカの「カール・ルイス」であった。そのルイス「以外」にどんなスプリンターが居たかを振り返ってみたい。”20世紀最速の男”は誰だったか思い出して欲しい。
ひで語録 | 13,841 view
【フローレンス・ジョイナー】不滅の記録とドーピング疑惑

【フローレンス・ジョイナー】不滅の記録とドーピング疑惑

全ての指にネイルアートをほどこした長い爪、片足だけのレオタード。そして、引き締まった褐色の筋肉美。五輪スプリント界の常識を覆した独創的なファッションで、ロス五輪、ソウル五輪の舞台を疾走したフローレンス・ジョイナーについてその功績と疑惑を振り返る。
きちんとチキン | 207,917 view
「陸上競技界のスーパースター」カール・ルイスを振り返る。

「陸上競技界のスーパースター」カール・ルイスを振り返る。

100mの世界記録はウサイン・ボルトの9秒58。でも私たちにとって、最初に10秒の壁を破った(平地での記録)カール・ルイスの偉大さはいまだに消えないですよね。陸上界のスーパースター、カール・ルイスの足跡を辿りましょう。
青春の握り拳 | 32,342 view
幻の金メダリスト『ベン・ジョンソン』ドーピング事件の陰謀説と引退後の活動について

幻の金メダリスト『ベン・ジョンソン』ドーピング事件の陰謀説と引退後の活動について

オリンピック史上最大の衝撃と言われる1988年ソウルオリンピック陸上100m。ベン・ジョンソンが9秒79の世界新記録で優勝したが、筋肉増強剤の使用が発覚し金メダルを剥奪、記録も抹消された。後に語られたこの事件におけるカール・ルイス陰謀説や、日本のバラエティ番組での活躍、ベン・ジョンソンの現在について徹底紹介。
きちんとチキン | 95,955 view

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト