【マラソン女子日本代表】増田明美から高橋尚子まで20世紀までを振り返る
2017年3月10日 更新

【マラソン女子日本代表】増田明美から高橋尚子まで20世紀までを振り返る

“東京マラソン”など市民参加型のシティマラソンが賑わいをみせる昨今、日本女子マラソン黄金期に活躍した高橋尚子さんをはじめ浅利純子さん、市橋有里さん、数々のランナーを振り返ってみました。

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1970年代まで女子マラソンというものがなかった。

ジョーン・ベノイト オリンピック女子マラソン・初代金メ...

ジョーン・ベノイト オリンピック女子マラソン・初代金メダリスト

自己ベスト記録
3000m 8分53秒49(1983年)
5000m 15分40秒42(1982年)
10000m 32分07秒41(1984年)
ハーフマラソン 1時間08分34秒(1984年)
マラソン 2時間21分21秒(1985年)

ロサンゼルスオリンピック優勝 金
今では考えられないことですが、当時、マラソンは女性の身体に負担が重すぎるという考え方が一般的で、1972年にアメリカの法律が改正されるまで、女性はマラソン大会に正式に参加することすらできませんでした。

世界初!女性だけのマラソン大会【第1回東京国際女子マラソン】

世界で初めて国際陸上競技連盟(IAAF)が公認する女性限定のマラソンとして1979年に第1回が開催された。
東京を舞台に1979年~2008年の間行われた女子の国...

東京を舞台に1979年~2008年の間行われた女子の国際マラソン競技大会。

第1回目の優勝はイギリスのジョイス・スミス(2時間39分48秒)。日本人トップは村本みのるの7位(2時間48分52秒)。
初の日本人覇者は佐々木七恵(エスビー食品)2時間37分09秒(1983年)

開催地: 日本・東京都
コース:ロードコース
距離 :マラソン
最高記録:野口みずき 2:21:37

スポ根真っ盛り時代!ロス五輪の女子マラソンは衝撃的だった!

今でもこの場面覚えている。じいちゃん・ばあちゃん親族総...

今でもこの場面覚えている。じいちゃん・ばあちゃん親族総出の勢いでテレビに向かい!必死に声援をおくった。

たぶん録画放送であったと思うが…。
女子マラソンがオリンピック正式種目になって初のロサンゼルスオリンピック。ガブリエラ・アンデルセン(スイス)選手のゴールシーンは歴史的なシーンの一つ。

アンデルセンのゴール - YouTube

ロス五輪の女子マラソンといえば、「ガブリエラ・アンデルセン」選手のゴールシーン。この実況の解説者はゴーマン美智子さん。
解説のゴーマン美智子さんが途中から絶句し、ゴールした際に泣いておられるのが中継を見ていて、なんとなく判り余計に感動したのを覚えています。この映像はいま見ても感動です。
ゴーマン美智子(Miki Suwa Gorman )

ゴーマン美智子(Miki Suwa Gorman )

旧名:諏訪美智子
(1935年8月14日 - 2015年9月19日)

ゴーマン美智子さんは、女子マラソン草創期に活躍した日本出身のアメリカのマラソン選手。ボストンマラソン、ニューヨークシティマラソンで2回ずつ優勝。両マラソンを同一年に制したのは彼女の他に1人しかいない.。自己ベスト記録2時間39分11秒

日本女子マラソン代表選手たち

佐々木七恵さん (ヱスビー食品)1984ロサンゼルス五...

佐々木七恵さん (ヱスビー食品)1984ロサンゼルス五輪代表 

自己ベスト記録
3000m 9分39秒86
5000m 15分55秒30
10000m 32分54秒90
マラソン 2時間33分57秒 (1985年)
ロサンゼルスオリンピック19位

走り方にあだ名。1983年ヒットした連続テレビ小説にちなんで「おしん走法」
2009年6月27日、直腸がんのために死去。享年54(満53歳)。
増田明美 1984ロサンゼルス五輪代表

増田明美 1984ロサンゼルス五輪代表

自己ベスト記録
3000m 9分11秒95 (1983年)
5000m 15分38秒29 (1982年)
10000m 32分48秒1 (1982年)
マラソン 2時間30分30秒 (1983年)

ロサンゼルスオリンピック(途中棄権)
1980年代前半の日本における女子長距離走の第一人者

1980年代前半の日本における女子長距離走の第一人者

増田明美さんが当時の日本記録を塗り替えて佐々木七恵さんと共に礎を築いていった。
浅井えり子 日本女子長距離走・マラソンの第一人者(佐々...

浅井えり子 日本女子長距離走・マラソンの第一人者(佐々木・増田が引退後)

自己ベスト記録
5000m 15分41秒80 (1992年)
10000m 32分22秒18 (1992年)
ハーフマラソン 1時間10分51秒 (1992年)
30km 1時間43分26秒 (1991年)
マラソン 2時間28分22秒 (1993年)


名古屋国際女子マラソン 2時間30分30秒 優勝(日本女子3大会マラソン初制覇)1994年
ソウルオリンピック 25位(国内1位)1988年
宮原美佐子
1988年 ソウルオリンピック女子マラソン出場 29位
1988年 大阪国際女子マラソン 2位 2時間29分37秒(当時日本最高記録:日本人女子で初めて2時間30分切る)
荒木久美 (京セラ)

自己ベスト記録
5000m 15分37秒72 (1990年)
10000m 32分04秒60 (1992年)
マラソン 2時間30分00秒 (1989年)
ソウルオリンピック 28位

佐々木七恵、増田明美、浅井えり子、宮原美佐子らと共に日本女子マラソンの黎明期に活躍。
有森裕子 (リクルート) プロランナーの草分け

有森裕子 (リクルート) プロランナーの草分け

自己ベスト記録
ハーフマラソン 1時間12分52秒(2000年)
マラソン 2時間26分39秒(1999年)

バルセロナオリンピック 銀
アトランタオリンピック 銅

事実上日本の「プロランナー」第1号
学生時代は増田明美にあこがれ、増田について書かれた記事を練習日誌に貼っていた。
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