スクウェアの意欲的実験作『ブシドーブレード』
『ブシドーブレード』(BUSHIDO BLADE)は、1997年3月14日に発売されたプレイステーション用対戦型格闘ゲーム。開発はライトウェイト、発売元はスクウェア(現スクウェア・エニックス)。販売本数約39万本。デジキューブ初のコンビニ専売ソフト。2008年11月26日よりゲームアーカイブスで配信されている。
『ブシドーブレード』は、1997年3月に発売されたスクウェアのプレイステーション用対戦格闘ゲームです。当時としてはとても珍しい「コンビニ専売ソフト」だったため話題性があり、名前だけは聞いたことのある人もいるのでは?
この記事ではそんな本作のゲームシステム、珍妙な特徴の数々、プレイ動画や作品の評価、同年に発売された他のゲームソフトなどに触れていきたいと思います。
この記事ではそんな本作のゲームシステム、珍妙な特徴の数々、プレイ動画や作品の評価、同年に発売された他のゲームソフトなどに触れていきたいと思います。
via www.amazon.co.jp
様々な”ブシ”の様々な”ブレード”が刺さっているのが特徴的なパッケージで、Amazonでは現在9,084円(※価格変動あり)で取引されているなど、プレミアものの一品となっております。
『ブシドーブレード』のゲーム内容
日本刀をはじめ種々の武器を用いる対戦型格闘ゲームだが、このゲームは「体力ゲージ」というものが存在しない。通常のゲームは開始時に与えられたゲージを使い切ることでダウンするが、このゲームは頭、腹、胸という3箇所に存在する急所に、ある一定の深さで一回でもダメージが与えられると即座に終了(絶命)する。また、通常のゲームではゲージを完全に使い切るまでは例え大きなダメージを与えられていても、無傷の時と同じ状態でその行動に制約がつくことはないが、本作では各身体の部位に傷を負うとその行動に制約が生じる。
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ステージによって色々特徴があり、強風で軽量キャラクターが押し流されたり、大きな段差があって転落死したり(弐のみ)、洞窟や竹林などの狭い場所では長得物が不利だったりと現実的な要素が多彩である。また、雪や砂、土の地面だと目潰し攻撃が可能など、地形が戦略に与える影響は大きい。ストーリーモードにて、ゲーム開始直後に相手が口上を述べている最中や背後から、又は段差を上っている最中などに相手を斬殺すると武士道に反するとしてゲームオーバー(コンティニュー不可)となる(壱のみ)。
即死性の高いスリリングなゲーム性
所謂「体力ゲージ」や「必殺技ゲージ」といった、格ゲーではなくてはならないはずの情報を画面に一切表示しないという思い切り過ぎた仕様が特徴で、一撃急所に命中すれば”即死”という、一般的な格ゲーとは一線を(一線どころではありませんが…)画した造りになっているのが本作『ブシドーブレード』でございます。
また、他の部位に命中すると制約が生まれ、足を斬られると移動が困難になり、這ったり、下からの攻撃しかできなくなったりと、必要以上にリアリティを追求しちゃったゲームでした。
また、他の部位に命中すると制約が生まれ、足を斬られると移動が困難になり、這ったり、下からの攻撃しかできなくなったりと、必要以上にリアリティを追求しちゃったゲームでした。
ストーリー
中国山地の懐深くに、一軒の古びた道場が佇む「鳴鏡館」(めいきょうかん)。
「鳴鏡心当流」(なるかがみしんとうりゅう)の奥義をいまに伝える道場である。
しかし、裏では「影」と呼ばれる暗殺者集団を組織していた。
舞台は現代の日本、ある者は「影」から抜けて自身の目的を果たすため、ある者は大切な人のため、ある者は生きるために武器を取り、かつての仲間たちに武器を向けるのであった。
戦いの先で彼らが見るものは…?
プレイ動画と世界観の設定
ブシドーブレード プレイ動画
いきなり戦闘が始まり、画面に何も表示されず、当たり所によっては即死するわけで…。
最初はかなりびっくりします。(笑)
※ 動画はリンク切れの場合があります。
最初はかなりびっくりします。(笑)
※ 動画はリンク切れの場合があります。
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『ブシドーブレード』の世界観
先ほど珍妙な特徴と称しましたが、さらに珍妙なのは本作の世界観でした。
プレイヤーは「鳴鏡館」の門下生で、ある秘密組織と戦う暗殺集団「陰(かげ)」の一面も持っています。プレイヤー達はその集団から脱退する為に仲間と戦わないといけないという、どちらかというと忍者っぽいお話になっています。
…その辺まではまだよくあるストーリーですが、本作の時代設定はなんと!90年代の日本なのです。車の通る環境音を背景に真剣で果たし合うのが本作『ブシドーブレード』なのでした。
プレイヤーは「鳴鏡館」の門下生で、ある秘密組織と戦う暗殺集団「陰(かげ)」の一面も持っています。プレイヤー達はその集団から脱退する為に仲間と戦わないといけないという、どちらかというと忍者っぽいお話になっています。
…その辺まではまだよくあるストーリーですが、本作の時代設定はなんと!90年代の日本なのです。車の通る環境音を背景に真剣で果たし合うのが本作『ブシドーブレード』なのでした。
個性豊かすぎるキャラクター
『ブシドーブレード』はキャラクターも曲者揃いで、サブウェポンの手裏剣を扱う女性長身が、実は元KGB工作員であり、忍びであるという特徴的なキャラ、広島県出身の高校の2年生で、唯一サブウェポンを持っていない16歳の女の子、正義感が強く重量武器を得意とする琉球武士といった、時代設定を利用した滅茶苦茶な”ブシ”たちは、動きを見ているだけでも楽しめる本作の魅力の一つです。