公園から遊具が老朽化や事故多発で危険の為撤去される
「動きのある遊具」が公園から姿を消している。
動く遊具が減少
回転ジャングルジムや箱型ブランコ、シーソーなど、動きのある遊具が公園から消えている。
国土交通省が2013年に行った調査によると、公園に置かれていた「回転する塔」は2001年の調査時から半減。シーソーも約1400台減少し、1万2505台となった。
原因は「リスク回避」など
動きのある遊具が姿を消している背景には、「リスク回避」がある。
毎年、多くの子どもが遊具に係る事故で怪我をしている。勢いがついた回転遊具で転んで大けがをした事例や、箱型ブランコに子どもが挟まれて死亡する事故などが発生したことを受けて、2000年代初めから、遊具を撤去する自治体がしだいに増えてきた。
行政は「動く遊具」に後ろ向き
また、老朽化による撤去も「動く遊具」が姿を消す要因の一つだ。
動く遊具の多くは、1970年頃に設置されたものが多いが、老朽化した遊具を撤去して新たな遊具を設置する際に、行政はリスクのある動く遊具の新設をためらうことが多い。
1993年に都市公園法施行令が改正されて「児童公園」の名前が消えたことも後押しとなり、行政は動く遊具の設置に後ろ向きだという。
事故例:高速で回転して遊んび手を放してしまい、地面に全身を打ち付け負傷