“リアル”と「子どもが主人公」の両立
アニメなど子ども向けの物語の主人公は、親近感も沸きやすく思い入れしやすいので、とうぜん視聴者である子どもに近い年齢の方がよいわけです。
アニメがあまり“リアル”を追及しない時代は、ロボットアニメで、ロボットに乗って敵と戦う主人公が子どもであっても、たいして“リアル”な設定は必要ありませんでした。選ばれし者だからでもいいし偶然でもいいし、場合によっては別に理由など必要なかったりしました。
ただ「機動戦士ガンダム」の登場以降、同じような“リアル”を指向する物語には、なぜ子どもの主人公がロボット、それもたいては重要で強い機体に乗るのか、といった“リアル”な理由が必要とされました。
ガンダムの物語ではそれは、主人公アムロがたまたま開発者の息子でガンダムの存在を知っており、メカに強く、たまたまガンダムの傍で敵の攻撃に遭いほかに術無く、ガンダムに乗って闘わざるを得ない状況として始まります。その後も、本来の搭乗者であるパイロットはいないし、軍人といってもアムロほど慣れたものはいない、という物語上の「言い訳」でアムロはガンダムに乗り続け、軍の本部隊や本拠地に至ってもまだ乗り続けるために、アムロのその特異なパイロットの才は「ニュータイプ」という一種の超能力なんだから余人を持って変え難いのは仕方がない、という「言い訳」が用意されます。
それにしてもちょっと言い訳に苦しいので^^; 、いろいろ解釈だの後付けだのが付けられたりもしました。
でも。その事情に一話分が割かれたとはいえ、戦闘要員でもない幼いカツ、レツ、キッカの三人組がホワイトベースに乗り続けるのは無理がありましたよねえ、、^^;;
アニメがあまり“リアル”を追及しない時代は、ロボットアニメで、ロボットに乗って敵と戦う主人公が子どもであっても、たいして“リアル”な設定は必要ありませんでした。選ばれし者だからでもいいし偶然でもいいし、場合によっては別に理由など必要なかったりしました。
ただ「機動戦士ガンダム」の登場以降、同じような“リアル”を指向する物語には、なぜ子どもの主人公がロボット、それもたいては重要で強い機体に乗るのか、といった“リアル”な理由が必要とされました。
ガンダムの物語ではそれは、主人公アムロがたまたま開発者の息子でガンダムの存在を知っており、メカに強く、たまたまガンダムの傍で敵の攻撃に遭いほかに術無く、ガンダムに乗って闘わざるを得ない状況として始まります。その後も、本来の搭乗者であるパイロットはいないし、軍人といってもアムロほど慣れたものはいない、という物語上の「言い訳」でアムロはガンダムに乗り続け、軍の本部隊や本拠地に至ってもまだ乗り続けるために、アムロのその特異なパイロットの才は「ニュータイプ」という一種の超能力なんだから余人を持って変え難いのは仕方がない、という「言い訳」が用意されます。
それにしてもちょっと言い訳に苦しいので^^; 、いろいろ解釈だの後付けだのが付けられたりもしました。
でも。その事情に一話分が割かれたとはいえ、戦闘要員でもない幼いカツ、レツ、キッカの三人組がホワイトベースに乗り続けるのは無理がありましたよねえ、、^^;;
究極の「子どもだけ」の言い訳 〜だって子どもしかいないんだもの!
そんななかで、究極に無理のない「言い訳」は、そう、「だって子どもしかいないんだもの!」ですね^^ つまり「十五少年漂流記」のパターン。大人はみんな死ぬか行方知れずで別れてしまって、子どもしか残ってないんだもの!—そりゃ仕方ないですよねf^^;
そんな訳で、前置きが長くなってしまいましたが、もちろん、今回ご紹介する子どもら十三人だけで宇宙を旅するアニメ「銀河票流バイファム」は、十五少年漂流記のSF宇宙版な訳です(十五人はさすがに多すぎて二人減らしたのかな?^^; 前半少し残っていた大人2人をいれて「15」でスタートということなのでしょうか?f^^)。
そんな訳で、前置きが長くなってしまいましたが、もちろん、今回ご紹介する子どもら十三人だけで宇宙を旅するアニメ「銀河票流バイファム」は、十五少年漂流記のSF宇宙版な訳です(十五人はさすがに多すぎて二人減らしたのかな?^^; 前半少し残っていた大人2人をいれて「15」でスタートということなのでしょうか?f^^)。
『銀河漂流バイファム』(ぎんがひょうりゅうバイファム)は、1983年10月21日から1984年9月8日まで、毎日放送を制作局として、JNN系列で放送されたロボットアニメである。全46話。制作局の毎日放送では、第23話まで毎週金曜19:00 ‐19:30(JST)、第24話以降は毎週土曜17:00 ‐17:30に放送された。制作は日本サンライズ(現:サンライズ)。
ガンダムでは子どもだけといっても、アムロたち民間人も軍に組み込まれ、軍人になりたての19歳という設定(そうなんですよねえ。誰がタイヘンって19歳であんな連中の艦長なブライトがいちばんタイヘンですよねf^^;)のブライトや同僚のリュウではありますが、当時小学生の筆者からみるとオッサンとまではいかなくても、子どもというより大人の部類に見えたものです。
しかしバイファムにおいては、みんなほんとうっに子ども!最年長者の“艦長”もパイロットもクルーもみな子ども!どれだけ幼い子がいても、ほかに行き場がないんだから仕方がない、思う存分子どもたちに親近感をアピール出来るのでありました^^
しかしバイファムにおいては、みんなほんとうっに子ども!最年長者の“艦長”もパイロットもクルーもみな子ども!どれだけ幼い子がいても、ほかに行き場がないんだから仕方がない、思う存分子どもたちに親近感をアピール出来るのでありました^^
ジュール・ヴェルヌの小説『二年間の休暇』(少年向け文庫のタイトルは『十五少年漂流記』)をモチーフにするプランは、『機動戦士ガンダム』の企画時に考案されたものであった。改めてこれを流用してアニメ化したのが本作となる
ということですから、すでにガンダムのときに十五少年漂流記はやはり念頭にあったようですね。そのアイデアを純度そのままアニメ作品にしたのがバイファムといえますね。
少年少女の航海のはじまり
さて、その導入から前半部へのあらすじですが、、
西暦2058年、太陽系から43光年の距離にあるイプザーロン系。第3惑星クレアドに新たに入植を始めた人類は突然異星人の攻撃を受けます。民間人らは衛星軌道上の宇宙ステーションへ避難します。地球軍は練習艦ジェイナスで、民間人をここからさらに第4惑星ベルウィック星に避難させようとしますが、
異星人の追撃からの逃避行のなか、主人公の子どもたちは親たちと別の船に離ればなれになってしまい、同行の軍人や大人たちも次々と死んでいってしまいます。
そしてついには子どもら13人と、地質学者のケイト・ハザウェイの14人だけとなってしまいます。
14人はそれぞれ持ち場を決め、練習艦ジェイナスで地球へ向けての航海に出発するのでした。
と、ここまでで既に12話までのおハナシとなっております。
ここらで13人の子どもたちとケイトをご紹介しましょう。
西暦2058年、太陽系から43光年の距離にあるイプザーロン系。第3惑星クレアドに新たに入植を始めた人類は突然異星人の攻撃を受けます。民間人らは衛星軌道上の宇宙ステーションへ避難します。地球軍は練習艦ジェイナスで、民間人をここからさらに第4惑星ベルウィック星に避難させようとしますが、
異星人の追撃からの逃避行のなか、主人公の子どもたちは親たちと別の船に離ればなれになってしまい、同行の軍人や大人たちも次々と死んでいってしまいます。
そしてついには子どもら13人と、地質学者のケイト・ハザウェイの14人だけとなってしまいます。
14人はそれぞれ持ち場を決め、練習艦ジェイナスで地球へ向けての航海に出発するのでした。
と、ここまでで既に12話までのおハナシとなっております。
ここらで13人の子どもたちとケイトをご紹介しましょう。
船を守る“パイロット”コンビ ロディ、バーツ
ロディ・シャッフル
画像右下の白い服の男の子 (声:難波克弘)
14歳。ベルウィック星出身。フレッド・シャッフルの兄。
主人公格で、主人公機バイファムに搭乗する。積極的でネアカ、社交的。
バーツ・ライアン
画像右下の赤い服の男の子 (声:竹村拓)
14歳。地球(ドイツ)出身。ロディのよき相棒。ディルファムに搭乗。のちにネオファムに乗り換える。元暴走族。
思春期の男女13人がひとつ屋根の下ならぬひとつ船の下で命からがらの航海をするおハナシですから、とうぜんカップルが生まれたり、そういった雰囲気になっていきます。
バーツはマキと接近。ロディはケイトに初恋を抱いていたものの彼女が亡くなり、カチュアへ次第にひかれていきますが、ロディ、カチュアはあまり二人ひと組ということはありません。カチュアは行動としてはジミーとセットですね。
画像右下の白い服の男の子 (声:難波克弘)
14歳。ベルウィック星出身。フレッド・シャッフルの兄。
主人公格で、主人公機バイファムに搭乗する。積極的でネアカ、社交的。
バーツ・ライアン
画像右下の赤い服の男の子 (声:竹村拓)
14歳。地球(ドイツ)出身。ロディのよき相棒。ディルファムに搭乗。のちにネオファムに乗り換える。元暴走族。
思春期の男女13人がひとつ屋根の下ならぬひとつ船の下で命からがらの航海をするおハナシですから、とうぜんカップルが生まれたり、そういった雰囲気になっていきます。
バーツはマキと接近。ロディはケイトに初恋を抱いていたものの彼女が亡くなり、カチュアへ次第にひかれていきますが、ロディ、カチュアはあまり二人ひと組ということはありません。カチュアは行動としてはジミーとセットですね。
メカに強いボーイッシュな女の子 マキ
マキ・ローウェル
ロディの上、帽子の女の子 (声:羽村京子)
13歳。ベルウィック星出身。コンピュータやメカに強い行動派。パペットファイターやトゥランファムに搭乗。
ロディの上、帽子の女の子 (声:羽村京子)
13歳。ベルウィック星出身。コンピュータやメカに強い行動派。パペットファイターやトゥランファムに搭乗。
みなを率いる「船長」とみんなの“お母さん” スコットとクレア
スコット・ヘイワード
下から2列目の左端 ( 声:鳥海勝美)
15歳。地球(アメリカ)出身。最年長であるというだけでジェイナス号の船長を任せられてしまうが、次第にみなに頼られる存在へと成長していく。クレアとは幼馴染。
クレア・バーブランド
スコットの右の少女 (声:冨永みーな)
14歳。地球(アメリカ)出身。高級将校の一人娘。艦内を取り仕切り、家事をさばいて、幼いマルロとルチーナの母親代わりも。
下から2列目の左端 ( 声:鳥海勝美)
15歳。地球(アメリカ)出身。最年長であるというだけでジェイナス号の船長を任せられてしまうが、次第にみなに頼られる存在へと成長していく。クレアとは幼馴染。
クレア・バーブランド
スコットの右の少女 (声:冨永みーな)
14歳。地球(アメリカ)出身。高級将校の一人娘。艦内を取り仕切り、家事をさばいて、幼いマルロとルチーナの母親代わりも。
物静かなカップル フレッドとペンチ
フレッド・シャッフル
画像最上列の左の男の子 ( 声:菊池英博)
11歳。ベルウィック星出身。ロディの弟で、兄とは対照的に内向的で泣き虫で怖がり。主にコンピュータ処理を担当。
ペンチ・イライザ
フレッドの右の女の子 (声:秋山るな)
10歳。地球(フランス)出身。詩作と読書好き。優柔不断なフレッドをリードしている。
画像最上列の左の男の子 ( 声:菊池英博)
11歳。ベルウィック星出身。ロディの弟で、兄とは対照的に内向的で泣き虫で怖がり。主にコンピュータ処理を担当。
ペンチ・イライザ
フレッドの右の女の子 (声:秋山るな)
10歳。地球(フランス)出身。詩作と読書好き。優柔不断なフレッドをリードしている。
彼らが乗るラウンドバーニアンと呼ばれるロボット。
上から、バイファム、ネオファム、トゥランファム。