深作欣二監督映画『魔界転生』
そして惜しまれつつが、連載終了していましますが、山田風太郎自身が『魔界転生』と改題し、1981年に深作欣二監督で映画化されました。
日本での観客動員数200万人、配給収入10億5000万円という記録を打ち出し、その豪華なキャスティングも注目された現在でも語り継がれる映画とされています。
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日本のサムライの強さやしなやかさ、スピード感などもその後の海外の監督、演出者にも影響していると言われています。
1981年映画『魔界転生』ストーリー
寛永十五年、徳川幕府のキリスト教弾圧に端を発した島原の乱は、天草四郎時貞を中心に、二万人近い信者が惨殺された。その夜、四郎の首は雷鳴とともに甦った。怨みをはらそうとする四郎は、やはり、生前に裏切られたり夢を果たせなかった人々を集めて、幕府に復讐を企てた。
魔界転生(1981年)(予告編)
小説による『魔界転生』という秘術とは?
森宗意軒が西洋の黒魔術と日本の忍法を混合させ編み出した秘術。宗意軒自身の手の指1本ずつを子宮に宿させた生贄の女性(忍体と呼ばれる)を素体に、死の淵に瀕した武芸者を新たな肉体を持った魔人として再誕させる秘術。
死の直前になっても自分の人生に悔いを残している、強烈な生の欲求を持つ武芸者を忍体と交合させる。すると忍体は武芸者そのものを身籠り、1か月弱の期間を経て母胎を溶かしながら成長を続け、やがて忍体を押し破り、新しい体を持った武芸者自身が生前と同一の姿で再生を遂げる。
原作と深作映画『魔界転生』の違い
おつかれさまです😊
— フーゴ814 (@de9b3e353b854e7) October 25, 2017
佳那晃子さんは本当に素敵ですよね〜!!!
凄い面々が揃ってましたね!!!#魔界転生 #千葉真一 #沢田研二 #若山富三郎 #真田広之 #佳那晃子 pic.twitter.com/NH9uHcsPn1
一番の違いは、深作映画の中では、大まかにいうと、魔界衆の総大将的立場である「天草四郎時貞」と「柳生十兵衛」との対立という、構図の様に思われていますが、山田風太郎の原作では、天草四郎時貞はあくまでも、『魔界転生』の秘術を生み出した森宗意軒の愛弟子の一人であることの違いがありるようです。
確かに映画では沢田研二さん演じる天草四郎時貞が一つの売りでもあったせいでしょうか。
天草四郎時貞のキャラが濃かった内容でした。
深作欣二監督映画『魔界転生』の見どころ
奇想天外な世界観の衣装・メイク
衣装では特に、柳生十兵衛の野性視的なものと天草四郎の西洋風できらびやか装いの対比をうまく演出に盛り込んでいたのが印象的でもありました。
また、魔界衆の目にゴールドのコンタクトを使う演出も不気味さをうまく表現していました。
デビュー間もない真田とジュリーのキスシーン
今夜観たDVD『魔界転生』若山富三郎の華麗かつ素早い殺陣が驚異的!とにかく凄い!千葉ちゃんの十八番柳生十兵衛、ジュリーと真田広之美形同士のキスシーン、佳那晃子の妖艶な色気と堂々たる脱ぎっぷり、エンタメに徹した深作演出と見所が満載。 pic.twitter.com/gnA7Y7walI
— ユニオンロッカー (@unionrxxk) November 1, 2015
このシーンは台本にはないシーンで、深作欣二監督がその場で加えたシーンという事です。
若山富三郎さんの殺陣とまばたき封印の演技力
また、魔界衆となり生き返った後の柳生但馬守宗矩を演じる若山さんの演技がまばたきもせず、この世のものとは思えないとこちらも絶賛されました。