2代目征夷大将軍。家康やお江与に頭が上がらない反面、実利を重んじるあまり、家族に対する情を切り捨てることもいとわない冷徹な一面も覗かせるようになる。
秀忠・お江与の長男。幼名は竹千代(たけちよ)。長じて3代将軍となる。おふくの養育の影響もあり、少年期は大坂の陣について堂々と父に意見するなど、聡明さを伺わせていたが、長じるにつれ城を密かに抜け出して遊興にふけるなど素行の乱れが生じるようになり、おふくや土井利勝を悩ませることになる。吉原の遊女・紫との悲恋の影響で女性に屈折した感情を抱くようになる。
関白。当初は羽柴(はしば)秀吉と名乗る。
秀吉の側室。秀頼の母、お初とお江与の姉。秀吉死後の豊臣家の屋台骨を一人で支える気丈な女性。徳川への対抗心は持ち続けていたものの、見苦しく振舞うようことはなく、大坂城落城に際しても、自分たちに従い自害するという千姫に対し、「我らとともに死ぬことはない」と諭して彼女をお初に託して城外に落ち延びさせ、自らは秀頼らとともに潔く負けを認め自害して散っていった。
紫(むらさき):家光が愛した吉原の遊女。
お楽(おらく):家光の側室。家光がかつて恋した遊女・紫に生き写しの面影を持つ。江戸市中の市で売り子をしていたところをおふくに見出され、江戸城に上がる。家光との間に嫡男・竹千代を儲けるが、おふくによって我が子と引き離される。
現代でもその知名度は抜群!
私の頭の中では、春日局と言うと、どうしても大原麗子さんを思い浮かべてしまいます。 pic.twitter.com/h4zL56iZ8h
— 秋川 (@lemans917k) November 13, 2015
春日局さまは凄い人物ですよね、
— Mito (@reigaiof85000) November 15, 2015
でも戦なんて春日局様は望んでない
— 火影 (@hokage031) November 15, 2015
ネタバレ
おふくは自分の命と引き換えにと願をかけ、賢明な看病をします。
奇跡的に回復した家光から「春日局」という称号を賜ったおふく。まもなく秀忠が亡くなったことにより、家光が徳川三代目将軍となりました。
おふくは、春日局として大奥での権力をほしいままにしていきます。
おふくにとって命よりも大切な家光。その家光が将軍となった今、その後継ぎとなる子を産むための側室がなによりも必要と感じたおふくは、以前、家光が夢中になっていた吉原の遊女で、自害してしまった紫(若村麻由美)とそっくりな町娘・お楽(若村麻由美)を見つけます。その娘を自分の部屋子とし、江戸城にあげるおふく。
思惑通り、家光はお楽へとその寵愛をむけます。
そうして自分の権力をゆるぎないものにしていくおふく。
時は戦から治へと移り変わる頃。
江戸幕府によるキリシタン弾圧を受け、島原の乱がおこります。
そうしてこの後、約200年という長きにわたる鎖国を宣言した家光。
やがてお楽は懐妊し、家光にも後継ぎが生まれます。竹千代と名付けられたその子は、実母・お楽から引き離され、おふくのえらんだ乳母によって育てられることになります。
やがておふくは病にかかり、倒れてしまいます。
薬を飲まそうと懸命にさとす家光でしたが、以前の願を忘れていないおふくは決してそれを飲むことはしませんでした。
飲むふりをして懐へ流し込んでいたのです。そうしておふくは、家光のためにと献身的に生き抜いた65年にわたるその生涯に幕を閉じたのでした。