2017年12月22日 更新
【分割・民営化を控えた熱い1冊】鉄道ジャーナル1987年4月号【近畿編】
鉄道雑誌は数多くのものが出版されていますが、私が主に購読しているのは、「鉄道ジャーナル」「鉄道ファン」「鉄道ピクトリアル」です。今回は、「鉄道ジャーナル」の1987年4月号(通巻No.245)を振り返ります。
現在では、新快速は、大阪駅を基準として毎時00、15、30、45分に発車する、という記憶があります。(最近関西に行っていないので、記憶でしかないですが。)湖西線を含め敦賀まで直流電化されたこともあり、湖西線まわり敦賀行き、米原まわりの敦賀行き、湖西線近江塩津止まり、琵琶湖線野洲止まりがパターン化されているという記憶があります。
最近では、関東の私鉄も、乗客増が一段落したこともあるのか、ラッシュ時はともかく、日中は10分ごとのパターンダイヤ、つまり時刻表を見なくて乗れるダイヤにしている会社が多くなった気がします。
阪和線も「攻めの」姿勢に。
この1987年4月号時点での最新の改正ダイヤは1986年(昭和61年)11月改正のようですが、この改正では、京阪神のみならず、南海と競合する阪和線にも「攻めの姿勢」が見られるようです。
「はんわライナー」の登場。
おそらく「くろしお」号の間合い運用と思われますが、381系特急車両による、「はんわライナー」がこの改正で登場したようです。
はんわライナー
381系による「はんわライナー」(天王寺駅)
国鉄時代の1984年9月1日から天王寺駅 - 日根野駅間で運転を開始した「ホームライナーいずみ」が前身で、特急「くろしお」で運用された列車が日根野電車区に入区するための回送列車を、座席整理券を要する座席定員制の列車として客扱いしたもので、関西におけるホームライナーはこれが最初であり、下り列車が2本設定された。
1986年11月1日のダイヤ改正で、運転区間が和歌山駅まで延長され、名称も「はんわライナー」に変更されたが、2000年代以降の特急格上げなどによって次第に本数を減らし、2011年3月12日のダイヤ改正ですべて廃止された。
はんわライナー記事。
via 鉄道ジャーナル 1987年4月号 28,29ページより。
熾烈な競争をしてきた、というより私鉄に圧倒されていた区間もあった京阪神、および阪和地区の国鉄ですが、現在ではスピード勝負ではほぼJRの勝利。しかし私鉄もスピード競争から、沿線住民へのサービス重視に方向転換し、速達性と利便性のバランスをうまく取り、両者が(ファンの視点からは)それぞれの味わいを出していると思います。
今回は京阪神・阪和地区の記事を取り上げました。
機会があれば別の地区の記事も作ってみたいと思います。
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